大好きな父が毎日見ていた景色 この地で生まれ育ち 人生に悩み迷いながら10代でお遍路に出て 縁あって知り合った人に誘われて北の地で暮らし 父の危篤で少しの間、ここに戻って同級生の母と偶然再会し 二人は結婚して お金も仕事も無かった二人は 小さな田舎じゃ暮らせないから 離れた町に出た 時代が景気が良かったから 大企業に入れた父は がむしゃらに働いて 家を建て 家族を養ってくれた 厳しかった 殴られた事もある でも、私が大きく道を踏みはずさなかったのは 根底に愛を感
父がこの世からいなくなり 二週間以上経過した 父との毎日の電話の相手は母になった 私の母に対する思いは複雑だ 物心ついたときから、頼ったり甘えたりできる存在ではなかった ゆっくり笑顔で話を聞いてもらったり 優しく抱きしめてもらった記憶がない 一番初めの私の記憶は、3歳前後だ アパートの冷たい鉄の扉を泣きながら叩いている 「ごめんなさい。ごめんなさい。開けてください。ごめんなさい」 どれだけ振り返っても、そこが初めての記憶 前後は思い出せないが、何かをして放り出され
父がこの世からいなくなった もうダメかも知れないと体調急変し、危篤に違い状態に陥ったのが昨年の2月頃か 夜、車を飛ばそうとしたが雪で断念したっけ 翌日かな、改めて駆けつけて コロナもあるから、無理をお願いして5分だけ、と面会させてもらった 虚ろだった父は、私をみて微笑んで もうアカンやろなぁと 遺言残すから動画にして、と 私は半年くらい会って無かったから最後に会えて良かったなと 互いに悔いはないね、と 父がふいに「倒れてから歯磨きしてないから臭くないか？」と 父は
毎日毎日、世界中から色んなニュースが飛び込んでくる あと少しタイミングがズレていたら助かる命と亡くなる命 この差って何なんだろうと よく運がいいと言う言葉を聞く 私自身、自分は運がいいと思って生きている なぜなら、ハンドルを左に切っていたら崖に落ちていた事故とか、何日かズレていたら恐ろしい事件に巻き込まれていたとか そんな経験が色々あるからだ 普段使わない電車や飛行機に乗って、ありえない確率の事故にあうとか 逆も然りで その日に限って違う行動をして助かったり 私の
自分に自信がないから他人に深く関われない 過小評価し過ぎるからマウントをとりに行く 本心を見せるのが怖いから本心を隠して付き合う 我慢するから他人にイライラする 怒りは二次感情だから 分かってほしい、淋しい、が隠れている 自分の本心が分からないから相手の気持ちも分からない だから、人と関わって生きていく為には自分を知らなきゃいけないんだな 自分の心を落ち着かせなければ、安定して他人に関われないんだな 本心を見せるのと感情をぶつけるのは違うな
大好きだった父がこの世からいなくなった まだピンとこないのかな 気を張ってるのかな 声を上げて泣くこともない 涙がとめどなく溢れることもない 先月のあたまに帰省して、二人でゆっくり過ごしたんだ 大好きなタバコを好きなだけ吸いながらノンアルで海岸沿いをドライブした 五日間、あちこちドライブ 考えも気性も似てるから お前は俺のコピーだって 互いに悔いは無いねって毎回話してた 私は父を尊敬してるし 父が大好きだ 父が父で良かった ありがとう しんどかった闘病生活、お疲れ
何が正解かなんて分からないけど 昨日、最愛の父が旅立った 生きている間に、いかに大切にするか、一緒に過ごすか、思いを伝えるかを重視していたから、正直悔いはない 日毎に弱って、苦しんでる父を見るのが辛かったから 父は、この世で一番初めに、私を愛してくれた人だ お前の為なら、この命さえ惜しくないと 厳しく育てられたから、反発した時期もあったけど 私は、父が大好きで尊敬している 人として、ということを教えてくれた 義を重んじるが故にしんどいこともあったようだ 見返
対面とかオンラインでの面談もいいけど 親にバレないようにこっそり子機で長電話していた昭和世代の私は 画面オフでの面談の方が好きだな 言葉の後に続く沈黙にも色々あって 考えてるのか 話す言葉を迷っているのか 何となくだけど、伝わってくる 沈黙が焦るっていう人もいるけど 私は沈黙は苦にならない 天使が通り過ぎたって言うんだって 相手を思って 相手のペースで ゆっくり、ゆっくり話を待つの そんなかかわりが、私は好きだな
頑張らないと！まだまだ努力が足りない 分かってる でも、頑張るのに疲れる時もある 心に鬱積したモヤモヤをどう消化していいかわからない そんな時は 吐き出してみよう 弱さやしんどさを吐きだすことで 誰かに聞いてもらうことで 少しでも楽になれるから 結果、自分を大切にできるんじゃないかと 自分の機嫌の取り方を ちゃんと知っておくこと それは、生きていくうえで 絶対に大切なスキルだと私は思う
高校生の長男の三者面談に行ってきた 担任の先生は新卒だ。爽やかな笑顔にあどけなさが残る、好青年 長男の進路や成績の話しをしていて、離れた地方の大学に見学がてら、初の一人旅をこの夏にすると決めた事を長男が話すと、先生が「今のうちに、やりたい事はやっていいと思う。どんどんチャレンジすればいいよ！先生も、ちょっと後悔してるから」と つい、気になって聞いてみた 「先生、どんな後悔があるんですか？」 「なんか、もっと色々な社会人経験をしてから教師になったら良かったな、と。教師っ
仕事で銀行に行った 用事を済ませて車に戻る途中、木陰になった塀のそばに老夫婦がいた お婆ちゃんが座って、お爺ちゃんはお婆ちゃんを仰いでた 少し、疲れてみえた 私は大丈夫か？どこに行くのか、と尋ねた 近くの駅までだと 送ろうかと伝えたら、大丈夫だと 何度もお礼を言われた 最近、気分が優れずにいて、今日もそうだった でも、声をかけただけで何もしていない私に、何度もお礼を言ってくれた老夫婦のおかげで、私の中の棘が少し丸くなった気がした 情けは人の為ならずってこう言うこと
落ち込んだり、悲しかったり、苛立ったりするのは、自分の思いと相手の思いの量や重さに不一致が生じるからではないか 私は、こう思ってる から、相手もそうだろう、とかそうあって欲しい、そうあるべき 人の心の中なんて、家族でも分からないのに なんなら、自分のことすら、奥底まで理解出来てないんじゃないか 価値観もそれぞれで 私は、感情に敏感でそこを大切にしてしまいすぎるというクセがあるから、自分の言動で誰かが哀しい気持ちになるようなことは、なるべく避けたいと常々考えているけれど、
学生のキャリア教育について、ちょっと調べていたけれど。 文部科学省も厚生労働省も 資料が古くないかい？ 毎年アップデートされてないんだな 10年くらい前に作成されていた いくつか目を通してみたけれど、なんとも漠然とした内容のような このように進めて、ではなくそれぞれの学校独自で、みたいな そりゃあ先生方は「キャリア教育なんぞや？」ってなるよなぁ 手間が増えるだけだろう 先生方は、忙しく仕事が多いと言われている 先生方の熱量も様々だろうし どうやってそこに介入していく
仕事を転々としてしまうこと 朝起きれなくなって休みがちになること それを自分はダメだという視点でしか見えず、どんどん弱ってしまう 仕事を転々と、なぜしてしまうのか その仕事を選んだキッカケは何なのか どんな時が辛くなるのか ゆっくり、ゆっくり聴いていく ポツリ ポツリと思いを話してくれる どんな思いで働いてきたのか 今、どんな状況なのか 今の何がしんどいのか 人生が垣間見えた気がした 1時間じゃ全然足りない 1回きりじゃあ全然足りない 関わるからには、目の前の
何げに見ていた動画から流れてきた Ａ「10億円、今すぐ欲しい？」 Ｂ「うん！」 Ａ「その代わり、明日までの命」 Ｂ「じゃあ、いらない」 そう、そうなんだよな ってことは、明日の命の価値は10億より尊いってことだ つい、金を欲しがる。莫大な金をどうすれば手に入れられるか でも、私も、きっとそう。今、10億もらっても、明日死ぬとしたら 夏休みで生活リズムがダラけて、家は散らかり放題になりそうだし、各部屋のエアコンも気になる。 ご飯の支度もそうだし、買い物の度の出費もすご
ときどき口にする「めんどくさい」 日々のご飯作りや、終わりなき家事 人付き合いや、色んな場での人との円滑なコミュニケーション 誰かを思うことや、他人の言動に耳を傾けることや、それに対して感情が振り乱される自分 「めんどくさい」 って呟くたびに、例えばそれが子供達の前でなら、私は「あなた達のことは何よりも大切で愛してるけど、時間に追われ、ふんだんに使えるわけでも無い金を気にしながら家計を回し、毎回似たような材料とメニューの食事を作るのが本当に苦痛なの！」を一言で表してい
