普通の人事担当がイラストお茶会をやってみた話
「好きなことをつかって何かしたいけど、何したらいいかよくわかんないなぁ」とつぶやいたところ、ある人にこう言われました。
「イラストお茶会とかやってみれば?」
普段は人事として働いてるけど、
そう、わたしは絵を描くことや、言葉で表現すること、音楽を聴く、演奏するなど、とにかく表現することが大好き。
そしてその好きなことが、まちがいなく今の仕事にも生かされてると感じます。
でも、その好きなことを使って、
仕事以外で何か企画するということを、今まであまりやってきませんでした。
とくにイラストとかなると、アマチュアだしな、みたいな意識があったのかもしれない。
「あ、なるほど。そういうのやってみたらいいのか」
人から言われたことで、取り柄である素直さが発動し、
「イラストお茶会をする」ことをすぐに決めました。
人事担当として、採用や研修に関するイベントは幾度となく企画してきました。
でも、個人としてやってみるというのは、
またちょっと違った経験で、学び、でした。
「なにか」をやりたいけど、やり慣れてないような、初心者の方むけに、その内容をゆるっとご紹介します。
前日までの準備
①日時、場所を決める
当たり前だけど、まず日を決めました。
まずやると決めるたら、日を決めることはオススメです。ついつい日を決めることをせず、先延ばしにしがち。
それから場所をさがしました。条件は、
・なるべくアクセスのいい都心部
・ゆったり出来そうなところ
土日に混みすぎていない、いい感じのカフェを探したけど、これがなかなか難しい。
ここがいい!というところを見つけても、
ちょうど予約のできない時間帯だったり、イラストを描くには少し狭いかなと思うような場所も多かった。
結果的に、土日は割と空いている、オフィス街のカフェにおちつきました。
ちなみにそこから、自分がイベントやるとしたらどんなところがいいかなーというアンテナが日常でもちょこっと立つようになりました。
②人をあつめる
当たり前だけど、参加者を集めないとなりません。
今回は欲張ることをやめて、友人達にひとりひとり声をかけることにしました。
わたしはみんなを知ってるけど、友人達同士ははじめまして。それもおもしろそう。
友達に数名声をかけた結果、その友達が友達を、友達が子どもを連れてくることに。
わたしも初めましての人がいつつ、ちょうどいい人数感になりました。
③テーマを決める
声をかけていくと「イラストは全然描けないけどいいのかな…」と言われることが案外ありました。
そもそもわたしは、なんでイラストお茶会をやりたいんだろう。
イラストを教えたい、わけではないんだよなぁ。
ぼんやりと考えてみて、こんなテーマを思いつきました。
そう、イラストを描くことが目的じゃないの。
べつに、イラストじゃなくてもいいの。
参加した人たちが、ワクワクしたり、ほっとしたり、
無心になれたり、とにかく心がみずみずしくなることがしたいの。
忙しい毎日の中で、頭ばかりを使いがちになるけど、
心をつかう時間をつくりたいな。
そんなことが、自分のやりたいことだったと気づきました。
ということで、こんなルールを設定。
1、何をかいてもOK
2、上手くかこう!ととのえよう!としない!
3、ワクワクする色やカタチをえらんで自由に重ねよう
イラストお茶会ってしたけど、もはやイラストじゃなくてもええやん。
おおざっぱな性格が発動。
ということで、色鉛筆やマジックなど家中からかきあつめ、大量に用意すると同時に、シールもたくさん用意しました。
絵がかけない人は、シールをペタペタはるだけでもいいよね。
ということで、ほぼノープランで当日をむかえることに。
当日イベントを実施する!
会場に到着。
店の一番奥にしてほしいと伝えた結果、いい感じのソファ席を用意してもらえてました。ラッキー✨
さて、開始5分前。
1人も来ない…どうしよう。
当日キャンセルで誰も来なかったらどうしよう…
ひとりでソワソワするわたし。
自分で何かをやると、こんな緊張感もあるんだなぁ。
そんなわたしのソワソワした気持ちを知ってか知らずか、ゆるゆると時間ぴったりくらいに集まる参加者。
さすが、わたしの友人だけあって、みんなマイペースなのです。
今日の趣旨や目的、ルールを、一応主催者っぽく、
しかしほぼノープランのため、ゆるゆると説明。
「えーと、とりあえずスケッチブックとか色鉛筆とかペンとか用意しました。あ、とりあえずなんでもありなんで自由にやってください」
参加者に丸投げだ。とりあえず丸投げた。
その勢いで、テーブルいっぱいに、色鉛筆やペン、シールをひろげた。
えーー!かわいい!!と、みんなの目が輝いた。
そうそう、その反応をイメージしていたんだよ。
そして思い思いに作成スタート。
好きなように色やカタチを選んで、スケッチブックに描く、はっていく。
参加者同士ははじめましてだけど、もくもくとすすめながら、驚くほど自然と会話が生まれていました。
それかわいいですね。
へー動物好きなんですね。
わたし下手なんですよー。
ただのお茶会だと初対面の人との会話は緊張するかもしれないけど、
絵を描きながらだと自然に、お互いのこと、お互いの好きなものを紹介したりできたのかもしれません。
なによりわたしも、
参加者そっちのけで、自分が一番楽しんでいたかも。
やってみて思ったこと
月並みだけど、「やってみてよかったなぁ」という感想。
とにかく、あったかい満足感が残りました。
たった2時間程度でしたが、ほんとに楽しかったと皆が口々にいってくれました。小学生の小さな女の子も。
好きなこと、得意なこと、誰かから褒められたことは、きっと誰にでもあると思います。
何かをしたいなぁと思いつつ、
何を始めたらいいんだろう、と思ってる人もいるかもしれません。
わたしもそうだったから。
そんな人は、自分がワクワクするものを思い浮かべて、それを誰かと一緒に楽しむ時間をつくるということから始めてみてはどうでしょう?
「イラストお茶会」としていたけれど、イラストは手段のひとつでしかありませんでした。
結局シールもOKにしたし、
挙げ句の果てに、自由にどうぞと参加者に丸投げ。
それでも、一緒に楽しみ、自然体で、ワクワクする時間を作ることができました。
簡単なことからでよかったんだなぁと思います。
終わった後
「素敵な人が周りにたくさんいるね。また集まりたい」と、全員が同じことを伝えてくれました。
本当の意味は、ここにあったのかもしれないな。
次はどんなことで繋がっていこう。
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