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"幸せな国"デンマークのヒュッゲ文化を知る2ヶ月の冒険〜準備編①

幸福大国デンマーク独特の価値観、ヒュッゲ(Hygge)。

人と人のふれあいから生まれる、心地良い雰囲気という意味です。
一緒に過ごす時間を作ろう、気軽に家に集まろう、そして一緒に楽しもう、というデンマークの幸せの秘訣です。

「ヒュッゲの中心には必ず食べ物がある」

と言われるくらい、デンマークの幸せを感じるヒュッゲな時間と、食事やコーヒーの楽しみは、切り離すのが難しいなぁと感じます。
食べ物があればヒュッゲになるわけじゃない。けれどもみんなで美味しいものを食べている時、それはヒュッゲにつながりやすいんですね。

じゃあどんなことからヒュッゲが生まれるんだろう?

デンマークに住んでみたい!
ヒュッゲなこの価値観がどこからきてるか知りたい!
スモーブローをもっと作れるようになりたい!

そんな野望から、2ヶ月間デンマークに住んでみよう!という冒険に出かけました。実際に滞在したのは2018年8月〜10月半ば。もう3年も経ってしまったのですが、、、その記憶が風化しないうちに、この2ヶ月の冒険記を記していきたいと思います。

デンマークに初めて行った2014年から2019年まで、毎年1−2回は訪れていたデンマーク。こんなに長い間、デンマークを訪れることができなくなるなんて、思っていませんでした。デンマークにいる間、一つ一つは本当に幸せで楽しい体験だったので、その物語をシェアしていきたいと思います。

デンマークに行きたい!という方は行ってみた気分を味わってもらいたいと思いますし、これから行くぞ!という方の参考になればと思います。


まずは準備〜滞在先を探す

当初、フリーランスという立場を利用して、仕事の合間をこじ開ければ8月〜12月上旬くらい空けられる→4〜5ヶ月をデンマークで過ごしたい、という妄想から始まりました。
最初はのんびりとAirbnbで現地の生活を味わうというのもいいかなと思ったのですが、単に部屋を借りるだけでは、現地の知り合いもそれほど増えないし、現地の文化を味わえる機会は多くない。日本の暮らしをデンマークに移すだけになってしまう。1年過ごせるならそれもありなのですが、限られた時間の中で体験を深めるためには、どうしたらいい?と考えました。その時に考えていた候補は2つです。

①デンマーク発祥の生涯学習の拠点、フォルケホイスコーレ
②ファームステイ

候補①:デンマーク生涯学習の拠点、フォルケホイスコーレ

フォルケホイスコーレとは、デンマーク発祥の生涯学習センター。一緒に住んで一緒に学ぶ、テストや成績評価のない教育です。デンマークでは高校〜大学の間にいくことが多いのですが、内容によってさまざまな年代の人が参加するコースもあります。

初めは、フォルケホイスコーレの長期コース(4ヶ月)に行くことを考えていました。フォルケホイスコーレは一般的に長期と短期のコースがあり、長期は4〜5ヶ月ほど。

フォルケホイスコーレの紹介ページ。条件で探すことができます(英語)

ちょうど秋の長期コースの日程が合いそうだったので、具体的にボーンホルム島の国際色豊かな学校のカリキュラムを読んだり、コペンハーゲンにあるガストロノミー(料理とその業界)の学校を訪れて先生に話を聞いたりなど、具体的にリサーチしました。打算的に言えば、物価の高いデンマークで安く滞在でき、デンマーク人と生活をともにすることができる、素晴らしい環境だなと思います。

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Suhrs Folkehøjskole の校長 Larsと

寮で現地の人と生活でき、英語の授業もあり、学生ビザがとれる、と思っていたのですが、、、
一番の難点は、学校という環境はデンマークで生活しているとも言えるけど、毎日の学習のカリキュラムを送ることはデンマークの文化を体験することとは違うかも?という懸念がありました。特に英語で受講できる国際色の強い学校を選ぶと、デンマーク文化から遠いのでは。。。学校で勉強することが一番の目的ではないので、フォルケホイスコーレの長期コースを受講するのは断念。
(フォルケホイスコーレはとても素晴らしい仕組みで、2ヶ月の中ではフォルケホイスコーレに滞在した期間もありますので、追ってご紹介します)

候補②:ファームステイ

デンマークの友人から勧められたもう1つの案が、ファームステイでした。当時は知らなかったのですが、さまざまなスポットアルバイトのような役割で、農場のお手伝いが募集されています。農家さんにほぼホームステイのような形でお手伝いでき、一緒にごはんを食べましょう、みたいな家庭的な環境もたくさん。

こちらはデンマークのオーガニック農場のネットワーク。サステナブルな農業や生活について学びたい人が手伝いながら学ぶ機会がメンバーの農場から提供されています。

こちらは私がデンマークのファームステイを検索したサイト。各国のさまざまな(ファームだけではない)機会がたくさん掲載されています。

検討する中で、スヴァンホルムというエコビレッジも候補として検討しました。こちらは農家が集まって運営されているエコビレッジで、たくさんのファームステイの若者が滞在している様子が掲載されていました。ライ麦パンの焼き方を学びたいと思って調べている時、こちらの農場で昔ながらの黒パンを焼いていると教えてもらったこともあり、デンマークの暮らし方の体験として興味がありました。

私が当時見ていたボランティア紹介ページはなくなってしまったようなので、スヴァンホルムの紹介ページをリンクしておきます。

ファームステイにはとても心惹かれました!でもある意味、賭けなところがありますよね 笑
ファームで家族と過ごす、素敵な時間になりそう!という思いと、家庭にずっといるので、すごく狭い世界で終わってしまう可能性があるという心配。あとは動物アレルギーが出る可能性も少しあって、不安がありました。
そんなわけで、ファームステイは候補として後回しに。

そうして滞在先を考える中、いくらフリーランスでも4ヶ月のお休みは確保できなくなり、最大2ヶ月の計画に変更せざるを得ない状況に。2ヶ月だとビザは必要ないので、受け入れ先を探す、ことがメインになります。

どうやって滞在先を見つける?準備編②に続きます。




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