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北欧デンマーク 季節の幸せー冬のヒュッゲ

今回は季節のヒュッゲ、今度は冬のヒュッゲを考えていきたいと思います。

以前にご紹介した季節のヒュッゲ。
夏のヒュッゲは…自然の気持ちよさ・豊かさを楽しみ、人と分かち合うでした。

冬のヒュッゲは、ヒュッゲの本などのイメージでよくみられるように、キャンドルの灯りに代表される、暖かく明るい家の中で、心地よく過ごす時間が中心です。


デンマークの冬:長く続く、暗い季節

デンマークの冬は、北欧らしい長い冬です。ノルウェーやスウェーデンに比べるとデンマークは南に位置するためか、雨が多く、雪はそんなに降りません。

冬の陽の短さには、かなりビックリすると思います(夏の日の長さと同じ、いやそれ以上に驚きます)。日の出は9時前、日の入りは3時40分くらい。
つまり、朝は8時半ごろまで真っ暗、午後3時半にはかなりの夕闇です。

これは12月10日にデンマークの友人宅で朝食をとっている時の写真です。
朝7時半過ぎ。外は真っ暗。

ちなみにデンマークの一般的な始業時間は8時です。
デンマーク人もよく言いますが、暗闇の中で出勤、仕事の帰りも真っ暗です。ビルの中で仕事をしていれば、お日様に出会える時間は、何ヶ月もの間、ゼロになってしまいます。

そんな暗くて寒い季節。冬の間は、「明るく暖かい」ことが幸せになります。
必然的に、屋内で長く過ごすため、落ち着いた楽しみが多くなります。

例えば、家族で楽しむゲーム。デンマークでは図書館やコミュニティセンターでもボードゲームを貸出しており、みんなで遊ぶ様子がよく見かけられます。
友人はクリスマスに、大きなジグソーパズルを購入していました。家族みんなで何週間もかけてじっくりと楽しむのだそうです。

長く暗い冬は、ゆったりと家族みんなで楽しむ季節なのです。


冬の楽しみ:焼き菓子や温かいオーブン料理

寒い冬の季節には、自然と食べ物も大きく変わります。メニューとしては、夏は野菜や魚が多いのに対し、冬は肉料理が多くなります。バターやクリームを使った料理が多くなります。

冬の定番料理はローストポーク(またはローストダック、ローストハム)。
付け合わせの定番は、グリーンケールの生クリーム煮込み(シナモンシュガーをお好みでかけて)、ブラウンポテト(茹でたジャガイモを砂糖とバターで煮たもの)です。

こちらはハムに左上がケール煮込み、右側がブラウンポテトです。

友人は、養豚をしている知人から自家製サラミを分けてもらったり、羊を1頭買いして肉を冷凍したりと肉を買うことが増えると言います。

また、デンマークではクリスマスが大きなイベントでもあり、クッキー、ケーキなどの焼き菓子が増えてきます。

クリスマスのヒュッゲでもご紹介しましたが、クリスマスにはクッキーを何種類も焼くのが定番。もちろんお店でも買いますが、家でもクッキーを何種類も焼くのです。

小さいクッキーが多く、切ったり丸めたり、家族みんなで楽しみます。

オーブンから漂う、スパイスとバターの甘い香り。
この楽しみは、本当に冬のものだなと思います。

冬のヒュッゲ:ゆったりとした楽しさ

すっかりインドア型になる冬の季節。

冬のヒュッゲは、静かで落ち着いている時間。
そして、読書やゆったりとした一人の時間など、内省的な時間でもあります。

知人が言っていました。
夏は活動的に外で人と過ごすと、どうしても自分にインプットしていくことが難しい。本を読んだり考えたり、インプットは人生にも仕事にもとても大切。でも、インプットは1人の時間が必要になる。だから1年の中にバランスがあって、冬の時期にはインプットを増やしたいな、と夏にも思うのだ、と。

「夏はパーティのようなもの。1年365日パーティを続けたら、疲れるし頭がおかしくなっちゃう。それに夏は短いと知っている、だからこそ、精一杯楽しもうと思う。」
「冬は静かな時間で、家族とたっぷり一緒にいて、家の中で遊んだり、読書したり、滋養を蓄える時期なんだ」

暖かく快適に、家族や友人と家でゆったりと楽しむ季節。
春から夏に成長するために、滋養を蓄える、冬の季節。

冬のゆったりとした楽しさ、味わっていきたいと思います。


そんな冬のヒュッゲを、楽しみにきませんか?
冬の味覚とともに楽しむ「ヒュッゲを味わう会」、もうすぐ開催です。
今回は新橋のオレンジページ・コトラボサロンで開催!




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