北欧デンマーク現地レポート 季節の幸せークリスマス・ランチ
現地レポート最終回!
今回は、デンマークでこの季節にたくさん行われるクリスマスの集まり、クリスマス・ランチを見ていきたいと思います。
デンマークにとってクリスマスの季節は、日本のお正月やお盆と同じく、家族や親戚が集まるのはもちろん、友人、同僚とクリスマスを共にお祝いして楽しみます。
その中で一つの大きなイベントが、クリスマス・ランチ(Julefrokost ユールフォーコスト)です。ランチという名前がついていますが、クリスマスのメニューという意味で、ビュッフェになっていることが多いです。
今回は友人家族と一緒に、クリスマス・ランチを体験してきました!
その様子をご紹介したいと思います。
クリスマスの雰囲気を楽しもう
今回訪れたのは、デンマーク第3の都市オールボーで一番古い建物(なんと1637年築!)にあるレストラン。
Duus Vinkælderというところで、街で一番クリスマスランチに人気のあるお店!なぜなら…
・伝統的なデンマーク料理
・昔ながらの温かみのある雰囲気
・これぞクリスマス!というデコレーション
クリスマスにはやっぱり、伝統的な雰囲気を味わいたい!
モダンなスカンジナビアンデザインに住んでいるデンマークの人たち、クリスマスはクラシックな選択です。
私たちのテーブルはクリスマスツリーのすぐ横、ビュッフェテーブルのある地下も見える素敵なところです。
冬の味覚を楽しむクリスマスのご馳走!
クリスマスランチには定番メニューがあります。全体としてはこちらのカテゴリです。
☆ ニシン・サーモンなどのお魚
☆ 温かいお肉
☆ 冷たいお肉(ハムやサラミ。温かいお肉たくさんのため今回はなし)
☆ チーズ
☆ デザート
今回はビュッフェですが、レストランでサーブされたり、ご家庭でクリスマスランチの会を開催したりする場合もあります。その場合も、基本はこのメニューです。
ビュッフェのメニューはこちら。
☆ ニシン・サーモンなどのお魚
・3種のニシン
(定番の甘酢漬け・スパイス酢漬け・南蛮漬け)+カレーソース
・スモークサーモン
・グリーンランド甘エビ+レモン、マヨネーズ
・ヒラメのフライ+レムラードソース
・ゆで卵
・ライ麦パン(黒パン)、サワーだねパン(白パン)
☆ サラダ
☆ 温かいお肉
・ミートボール(Frikadeller フリカデラ)
・ローストポーク(Flæskestej フレスケスタイ)
・ソーセージ(Medisterpølse メディステポルセ)
・ハチミツがけローストハム
・赤キャベツの煮込み
・ケールのクリーム煮
・ブラウンポテト(甘煮)
☆ チーズ
・チーズ5種、果物(ぶどう、りんご)、ドライフルーツ
☆デザート
・アーモンド入りライスプディング+チェリーソース(Risalamande)
クリスマス・ランチには食べる順番がある
まずはお魚から。黒パン(ライ麦パン)に乗せてオープンサンドにしていただきますが、エビは白パンでいただくのが定番です。ニシンはゆで卵と合わせたり、ヒラメのフライとゆで甘エビを一緒にいただいたり。
そしてお肉をいただきます。
ローストポーク、ソーセージなどのしっかりしたお肉にはさっぱりとした赤キャベツ煮込み、そして定番のブラウンポテトを合わせます。比較的軽めのミートボールには、しっかりとした味わいのケールのクリーム煮込みが定番。ユラン半島北部では緑のケール、南部では白いケールの煮込みになるそうです。
最後にチーズ、デザートです。
これぞ!クリスマス・ヒュッゲ
本当に目一杯、ゆっくり、たっぷり、楽しめます。チーズ・デザートに行く前なら他のものに戻ってもかまいません。みんなで雰囲気を味わいながら、おしゃべりを楽しみながら、ゆっくりと食事を楽しみます。
こんな素敵なクリスマスの過ごし方があるなんて。
クリスマスの雰囲気は、お店の雰囲気ももちろんですが、みんなが親しい人たちとクリスマスのヒュッゲを味わいに来ているという感じが、お店中に嬉しい空気として満ちていました。
クリスマス、そしてこれからお正月を迎えますね。
みなさんもぜひ、ご家族やお友達と。
美味しいものを囲んで、ヒュッゲな時間になりますように。
デンマークの幸せの秘訣、ヒュッゲな時間をもっと広めるためにサポートいただけたら嬉しいです! いただいたサポートはオープンサンドの試作など、デンマークの食文化研究に使わせていただきます。