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15.バニラ

甘いものがやめられないのは何故だろうか

専門学生時代、
毎週授業で体重と体脂肪率を記録していた。
とにかく太るのが怖くて
無理なダイエットもしばしば…。

もやし と 卵を一緒に食べると完全栄養食になる、
と聞いた時には、
もう毎日それだけにしようと決めて
どんなにお腹が減っても間食はなし、
水2リットルはよし。という生活を始めた

ちなみに、もやしは炒めたり茹でたりすると栄養素が抜けてしまう?的なことも耳にして、
レンジでチン。
そこに納豆と卵を混ぜたものをオン!という。
想像するとビジュアルがかなり酷いのだが
実際もかなり酷い。でも美味しいので続けられた。

3日で4キロ減った。
その間も筋トレは続けていたので、
短期間でかなり絞れた。
しかし当然、体への負担は大きかったようで
その後体調を崩した。

ひとり暮らしで風邪をひくと、
かなりしんどいものでお布団の中で丸まりながら
動くのも億劫だが
なんとか薬を飲んで寝る。の繰り返し。

こういう時はバニラを思い出す。

子供の頃、風邪をひいて熱を出すと
母がよくスーパーカップを買ってきてくれた。

風邪の時だけは特別だった
スーパーカップのバニラ

いつもより公的に甘えられる。兄の前でも。

汗をかいてぐったりとした体で着替えをすると
「食べさせてやろうか」と言って
母がスーパーカップを食べさせてくれた。

冷たいバニラを少しずつ、銀のスプーンですくって
食べさせてくれた思い出。
口の中いっぱいに甘く広がって喉をおりていく感覚

最近風邪をひかなくなったが、
あのバニラには敵わないと思った。

今、セブンイレブンで当たった
スーパーカップのバニラをのろのろと溶かしながら。

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