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誰かのためじゃなく、自分のため
わたしは、「自分の爪のかたち」が昔から好きじゃなくて、爪を切るとき以外はできるだけ、見ないように暮らしてた。
爪のおしゃれといえば、シャキーンってながくて
コテコテ、キラキラのイメージで、自分とは関係のない話だとも、思ってたから、「ネイルサロン」は一度も行ったことがなかった。
胸にガシッと刺さった一言
なにげなく、テレビを見ていたとき。
「ネイルはオシャレのためと捉われがちだけど、本来は生活に密着した、健康的で美しい爪を目指したい」
ネイルケア専門店「ロングルアージュ」の東條さんの言葉ひとつで、爪への意識が変わった瞬間だった。
その場ですぐにスマホを手にとって「予約完了」ボタンを押すまでの時間、ほんとにあっという間だったと思う。
人生ではじめて、丁寧に扱われたわたしの爪の表情
いざ、お店に着き、ネイルケアリストさんを前にしたら、途端にはずかしくなって、目を合わせることすらできず、恐る恐る、爪を差し出したことは今でもよーく覚えてる。
人生ではじめて、やさしく、丁寧に扱われたわたしの手と爪は、みるみるうちに元気を取り戻していって、その様子をじっと、食い入るように見てた。
自己肯定感につながってた
帰り道には「自分まできれいに磨かれたんじゃないか?」ってくらい、足どりは軽くなって、次の日の朝は、起きてすぐに自分の爪をパッと確認して「まだきれいだ!!」って、ほっとしたりなんかして。
これまで愛せなかった身体の一部を、かわいがることができると、心がすみずみまで満たされていく心地がした。
身なりを整えるっていうことは、「だれか」のためにあるんじゃなくて、「自分」のためになってくれるんだね。
子どもができてからは、後回しにしてしまうことが多くなってしまったけど、久しぶりにちょっとだけ、爪をかまってあげたら、やっぱり最高に気分が良くって!
今日のわたしは、爪も心もピカピカだー!
あっという間に気分上々です。
#エッセイ #美容
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