僕の思考は偏見まみれかもしれない。ーFACTFULLNESSを読んで感じた、『本』が持っている素敵な力についてー
・変化と変容とはなにか?ーFACTFULLNESSを読む前に頭の片隅に入れておきたい事
経済言論の対象は、資本主義に絞れば済むものではない...資本主義は、変わらない一つの姿を持つものではなく、それ自体、歴史的に発展し、その姿かたちを変えてきた...この場合、『変わる』というのは規模が拡大するとか、領域が広がるといった単純な変化だけではない...全体の状態が変わるのである。部分の変化と区別して、これを特に『変容』と呼ぶー経済言論;小幡道昭ー
今日の記事では、僕たちは長い時間軸でみれば、ちいさな『変化』ばかりに目が行きがちだが、世界で起こっているちいさな変化は世界全体の『変容』の一部分でしかないのではないか?という疑問を深ぼってみる。
僕たちの世界は協力することで少しづつ良い『変容』を生んできた。それを認知しないことはとてももったいないことだし、それを認知できないと僕たちはいつまでも、目の前の『変化』におどらさせるのかもしれない。
その教訓を、『FACTFULLNESS』という本が教えてくれた。
・「FACFULLNESS」を読んで体感した、からだにへばりついた偏見についてー
「FACTFULLNESS」
この本は僕達が『現実』を認知する際の10の思い込みを提示する
さっそく、この本で最初に提示される数個を紹介しよう。
・現在低所得者に暮らす女子の何割が初等教育を修了するでしょう?
20%、40%、60%のどれか?
・いくらでも電気が使える人は世界にそれくらいいるでしょう?
20%、50%、80%のどれか?
・世界の平均寿命はおよそ何歳か?
50歳、60歳、70歳のどれか?
いわゆる先進国の人々のこの質問への正答率は、25%を大きく下回る。
それはなぜだろうか?
それはあらゆる偏見からよるものであるとこの本は述べている。そして、その偏見をを乗り越えて真実を見抜くための習慣とは何だろうか?
※それぞれ答えは、『60%』『80%』『70歳』
僕は一つしか当たらなかった。
・G7に所属する国民たちが抱えている偏見の正体
この本で紹介されているG7に所属する国の国民たちが抱えている偏見のリストを挙げてみる。
資本主義により、貧困の差は次第に拡大していくことで、埋まらない貧困によって、世界はどんどん悪くなっていると考える。
ここ数年で人口は増大していっているが、それに伴って、人口は常に増え続け、これからは人類にとって地球は狭くなっていき、我々も危機に瀕すると考える。
全体のうち、とっても少ないリスク、例えば0.1%のリスクを過大視し、全体像を見失い、恐ろしいことと知覚してしまう。
人も国も宗教も文化も、未来は決まっており、それらが変わらないように見えるのは、変化がゆっくりと少しずつ起きているからだと気づけない。
これら全ては、本質的ではなくて、ファクトフルネスの掲げる思考を身につける事で、これらの本質的でない思考にとらわれることはなくなっていくと説く。
・世界を正しくとらえる習慣ーファクトフルネスが提示する、10の教訓
実際に大半の人はどこにいるのか
悪いニュースはすぐに広まること
直線はいつか曲がる事
リスクを計算する事
数字を比較する事
分類を疑う事
ゆっくりとした変化でも、変化している事を心に留める事
一つの知識が全てに応用できない事
誰かを責めても問題は解決しない事
小さな一歩を重ねる事
僕らはこれらの事を常に意識する必要がある。その習慣が世界を、情報を正しくとらえることにおいて重要なのだ
・本が世界の認知を変えるを超えて、変容させるのだろうか?
この本も、世界の人の、世界の認知を緩やかに『変化』させていき、ゆくゆくは
世界の認知を大きく『変容』させるかもしれない。
ミクロな変化がマクロな変化を生むかもしれない。
単純にこの本のメッセージを一人の人として受け取りたいしそんな可能性を感じる素敵な本だった。
人と世界の向き合い方。そんな大きな関係性が本一冊で変わるかもしれない。
つまり、本一冊でかえられるかもしれない。ぼくにとってはそんな希望に満ちた本だ。
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ここまで読んでくれた方、ありがとう
この本は本当におすすめです
ここまで読んでくれた方には、よりおすすめです
きっと世界は明るく変化しています
そう想って、そう感じて生きることも大切かもしれません
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れんてん