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勉強会レポート - 画家 村上 隆

こんにちは!
広報部のmomoseです🦊
今回も対面mtgの勉強会レポート記事になります😌


前回に引き続き今月のテーマは画家👩‍🎨
今回、私がとっても大好きで、現代アートにおいて日本を代表する画家の1人ともいえる、村上 隆について取り上げていきたいと思います!


ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです💫


村上隆とは何者なのか 

みなさん、この記事のサムネにも使われているお花の作品を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか???

、、、ではその前にいる、丸メガネをかけたおじさんのことは知っていますか?

世界的アーティストのビリーアイリッシュ防弾少年団のRMをはじめとした、様々なアーティストと並んでいる写真を見たことがある人もいるかも知れません。

画像(左):村上隆 画像(右):防弾少年団 RM


そうです!まさにこの方がこの作品の作者であり、世界を舞台に活躍している村上隆なのです!
(おじさんだなんて言ってしまってすみません😅)

それでは最初に、村上隆の略歴から紹介していきたいと思います!👓

○ 村上隆 略歴

https://www.kaikaikiki.co.jp/about/ より

1962年 東京都の板橋区に生まれる
ー村上隆は高校卒業後にアニメーターになることを目指すもうまくいかず、2浪の後に東京藝術大学美術科日本画家科へ入学。

1991年 田宮模型のプラモデルからインスピレーションを受けて制作した連作発表
ー現代美術家としての道を歩み始める。

1993年 東京藝術大学大学院
            美術研究科博士後期課程を修了

ー東京藝術大学の大学院へ進み、1993年年に博士後期課程を修了、日本画科で初めての博士号取得者となる。
 
2001年 有限会社カイカイキキを設立
ーアート制作・映像制作など様々な事業を展開。

2000年
ー渋谷パルコギャラリーで、翌年にはアメリカのロサンゼルス現代美術館別館にて自身が企画したグループ展「SUPER FLAT」を開催し話題となる。

2005年 ニューヨークのジャパン・ソサエティにて  
          「リトルボーイ—爆発する日本の
             サブカルチャー・アート」を開催

ーこの展覧会の功績によって、翌年に芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞に加えて、AICA USAによる最優秀テーマ展覧会賞を受賞。

2008年 米Time誌の
          「世界で最も影響力のある100人」に選出


2010年 フランスのヴェルサイユ宮殿で個展
          「MURAKAMI VERSAILLES」開催

2012年 カタールのドーハで個展
          「Murakami-Ego」開催


2016年 森美術館にて個展
          「村上隆の五百羅漢図展」を開催

ーこれをきっかけとして、第66回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

村上隆は現代アーティストとして、アートをビジネスと捉えており、戦略的に自身の美術家としてのキャリアを形成しています。

日本で評価されている世界的アーティストの多くは、海外で成功してからその評価を元に日本で評価をされることが多いですが、村上隆はそんな日本の逆輸入文化を上手く活用し、「日本人」としてアーティストのキャリアを築いてきました。

○ "スーパーフラットセオリー"とは

村上隆を紹介する上で欠かせないのが、このスーパーフラットセオリーです。

スーパーフラット(Superflat)とは、村上隆によって生み出された美術的概念で彼自身はスーパーフラットについて、学生時代に学んだ日本画現代のアニメやゲームを平面性という点から結びつけて説明しています。

スーパーフラットの作品には二次元的な平板さがあり、遠近法的なテクニックはほとんど用いられません。その代わり余白を印象的に使うことで独特の魅力を生み出します。
このような特徴は伝統的な日本画やアニメーションのセル画に共通してみられる特徴でもあります。

また、このスーパーフラットは、日本においては「ハイ」なものも「ロー」なものも、ごちゃまぜに全て同じように消費されてしまうという批判から生まれました。

村上隆はスーパーフラットを表現するために、日本の「オタク」文化「カワイイ」を積極的に作品に導入しています🎨

村上隆の代表作品

次に、村上隆の代表作を3つ紹介したいと思います🌈

○ 1.お花

2002年 お花

村上隆といえば!このお花に顔が描かれている作品を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか🌼

水色の晴れた空と、それぞれ表情や色が異なる花が描かれたこの作品は、村上隆が東京藝術大学を受験した時に、毎日お花を描いていたというエピソードが由来しているそうです👩‍🎨

まさに日本の「かわいい」と、親しみやすさを兼ね備えたこのキャラクターは村上隆の代表作として、多くのコラボ商品に使用されています!

○ 2. マイ・ロンサム・カウボーイ

1988年 マイ・ロンサム・カウボーイ

さて、先ほどの絵画作品からかわって今度は、フィギュアの作品です!
みるからに、衝撃的な作品ですね🤔

みなさんは、村上隆は絵画作品だけでなく、フィギュア作品も制作している
ということを知っていましたか??

この、村上隆のフィギュア作品の1つであるこの「マイ・ロンサム・カウボーイ」は2008年に日本人アーティストとして最高額のなんと16億円で落札されました🙄
男性等身大フィギュアで、村上隆を代表する作品の中でも、最も有名な作品です❗️

尖った金髪に青い目をした色白の少年は自分のペニスを握り、ペニスからは投げ縄のように彼の周りを一周するように精液が造形されており、日本の漫画のキャラクターらしい特徴もみられます。

作品のタイトルである「My Lonesome Cow Boy」の日本語訳は「ひとりぼっちのカウボーイ」、さらに作品のツンツンとした金髪や覇気に溢れた表情に対して、身体は細く、貧弱そうにみえることから、日本文化に根ざしている歪んだ欲望の形をとてもよく表現している作品といわれています🔮

他にも村上隆は等身大フィギュアを数多く作成しており、どれも驚くようなビジュアルなので、ぜひ調べてみてください!!

○ 3. 五百羅漢図

2012年 五百羅漢図

この作品は、全長100メートルに及ぶ超大作で、最終的にはなんと全国の美大生を含む200人以上のメンバーによって制作されました

2011年に発生した、東日本大震災のドキュメンタリー番組を見た村上隆は、「(犠牲となった)お父さん、お母さんが空から見ているから大丈夫」といった言葉を大人が子どもに語りかける場面に出合い、「宗教が生まれる瞬間をみた」といいます🤫
そこから、宗教的な意味の強い「五百羅漢図」を村上隆は題材に選択しました。

日本画科出身である村上隆の一面と、芸術という視点から宗教について考えさせられるきっかけを与えてくれる作品です🫣

この作品は、東日本大震災発生後、いち早く支援の手を差し延べてくれたカタールへの感謝を込めて、震災の翌年2012年にドーハで発表されています。

作品はどこでみられるの?

さて、ここまで読み進めて、村上隆に興味が湧いてきたかも、、、?というそこのあなた!!
カイカイキキギャラリーをご存知ですか?

カイカイキキギャラリーとは、東京都元麻布にある村上隆主宰のギャラリーで、設立当初は一部のゲストだけが入れるビューイングルームでしたが、その後アートの社会的価値の創造を行うことを目的とする、開かれた展示場として運営されるようになりました。

カイカイキキギャラリーでは、カイカイキキ所属アーティストをはじめとした国内外の多くのアーティストの作品を取り扱っており、現代アーティストKYNEとのコラボをはじめとして、さまざまな展覧会が開催されています。

もちろん村上隆の作品が展示されることもあります❗️
ぜひカイカイキキギャラリーに足を運んでみてください!🐾🐾

カイカイキキギャラリー公式サイト
https://gallery-kaikaikiki.com

最後に

みなさんここまで読んでいただきありがとうございました🦊💙

馴染みのある作品や、初めて見た作品もあったと思います。私もこの勉強会をきっかけに出会った作品や、知らなかった村上隆のバックグラウンド、新たな気づきなど、たくさん学べたことがありました😌
みなさんも興味をもってくれていたら嬉しい限りです!

ぜひカイカイキキギャラリーや展覧会に行って、村上隆の作品を見てみて下さいっ👟👀

next...
【展覧会レポート:印象派展】
お楽しみに🎵

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