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【近況報告】来年度からの就職はしないことにしました。

お久しぶりです。Renです。
本当にお久しぶりになってしまいました。
書くときはそれなりにエネルギーと時間を使ってしまうので、これからもう少し上手く時間を創り出したいと思います。

今回は近況報告です。タイトルにもある通り、来年度からの就職はしないことにしました。

理由は二つです。

一つは、6月初めまでの就職活動中にエントリーした10社で全敗したこと。もう一つは、就職活動中に自分が身を捧げたい分野を見つけ、就職以外の道を探りたくなったことです。
就活で良い結果は出ませんでしたが、いま振り返ってみると、失望よりもむしろ希望の方が多く心にあふれています。

今回の記事は、もがきにもがいた就職活動を振り返って、自分が前を向くためのものです。

1.なぜ全敗したか。

 
10社目の不採用通知を受け取ったのは、6月の初めでした。
その会社は最終面接まで進んでいたのですが、面接を終えた瞬間に「あぁ、落ちたな」と思いました。

この会社を含めて全敗したことをいま振り返ったとき、思い返す言葉があります。

「敵を知り己を知らば、百戦危うからず」

兵法書『孫子』に出てくる言葉です。
また、私が専攻している戦略コミュニケーションの分野ではじめに学んだ言葉でもあります。
全敗の原因は、これを全うできなかったことに集約されるなぁと思います。
つまり、自分と会社のことを分析した上で、相手の立場に立って自分をアピールすることができなかったのです。

① 「己を知る」

この部分は、就活になぞらえて言い換えるなら「自己分析」に当たるのでしょう。先輩などに助けて頂きながら、ある程度自らを知ることは出来たと思います。

極論を言えば自分のことなど完璧にはわかり得ないのですが、過去20年を振り返ったり、フレームワークをしたりすることで、これまで気がつかなかった一面も知ることが出来ました。

ただ、自分がしたい仕事や方向性に出会うのが遅かった。
これが「己を知る」上での反省です。

就活を始めた頃は、就活サイトから毎日山のように届くイベントや会社の情報に流され、なんとなく選考に参加していました。いわゆる「軸」を持ち合わせていなかったのです。
そのような人間が良い会社に巡り会えるはずもありません。
エントリーしては選考を辞退することを繰り返し続けました。

ようやく自分がしたい分野や仕事を見つけ、自分の意志で選考に進む10社を決めたのは就活解禁直前の2月末でした。
もう少し早く自分の方向性を決め、動き始められたらよかったのかもしれません。

② 「敵を知る」

これは、就活的には「業界分析」「企業分析」にあたります。
どちらも足りていなかったなぁと反省しています。

第一に、自分の方向性が決まった2月末にもっといろいろな会社を調べれば良かったです。

後述しますが、今年の5月にNoteで書いた記事がきっかけで複数の方と知り合い、お話を伺う機会がありました。みなさん私の興味のある分野で働かれている方々で、自分が知り得なかった会社や情報を教えて下さいました。既に知っていた会社でも、「そんなこともやっていたのか」と驚かされることもありました。

私は、自分の興味に浸かりすぎて、他のことに目が行かなくなる節があります。広い視野で自分を客観視できれば、違った行動が生まれていたのでしょう。

第二に、企業や面接官に応じて自分を売り込めませんでした。

会社の採用担当の方は、「なぜこの業界か」「なぜこの会社か」「なぜこの職種か」と、とにかく「なぜ」を気にします。また、エントリーした10社のうちほとんどが同じ業界の競合社だったため、なおさらこのようなことは聞かれました。

対して私は、「自分のやりたいこと」や「自分の目的」が先行していた気がします。相手のニーズをくみ取り、「この会社じゃなければダメなんですよ」と売り込めていませんでした。

本当は、私のやりたいことや目的はエントリーしたどの会社でも達成で出来ます。出来ない会社にはエントリーしていませんから。

ただ内定を得るためにその姿勢は通用しません。一つのテクニックとして、ある程度の理論武装が必要になるのです。嘘をつくと顔に出てしまう性格も相まって、面接官に私の思いを届けきることが出来ませんでした。

他にも反省する点は多々あります。ただ総じて省みると、以上のことに集約されると思います。

2.「就活しなきゃよかった」なんてことはない


こうして十戦十敗を喫した私ですが、就活を通して得たものもあります。

それは「スポーツで人々の生活を彩りたい」という「目的」です。

周囲の環境に甘えて先のことなど考えてこなかった私にとって、就活は自分の将来を考える初めての機会だったと言っても過言ではありません。

元々私は、目の前のことをこなしていればそれなりの人生になる、という考えを持っていました。ただ就活は、大きな「目的」があるだけで人生が格段に豊かになることを教えてくれました。そして自分なりに、自らを挺したい目的を見つけ、「内定を取るための就活」ではなく「自分の目的を叶えるための就活」を戦いました。良い結果は得られませんでしたが、この学びは大きな財産です。

もう一つ、就活で得たものがあるとするならば「つながり」が挙げられるでしょう。

コロナ禍でたったひとりで就活をしていたなかで、自分の思いをアウトプットするために書いた記事ひとつで、多くの人生の先輩と知り合うことが出来ました。

自分では気づきもしなかったような新しい視点を、たくさん授けて下さいました。一人で「う~ん」と悩んでいたことが、誰かと交流することで簡単に解決することもありました。

このNote含め、自分から大衆に発信する機会は今後も増やしていきたいと思っています。

3.就活中に生まれた迷い


前述したように、私の就活は、周りの情報に流されていた「なんとなく就活」に始まり、自分の目的を叶えるための、いうなれば「目的就活」へと変化していきました。

この「目的就活」を進める中で、自分のなかにある思いが芽生えました。
それは「生き急いでないか?」という思いです。

目的もなかった「なんとなく就活」の頃は、大学を卒業してすぐに職に就くこと以外頭にありませんでした。

ただ、自分が好きになれることができた時、違う進路もあるのではないか、いま急いで就職しなくてもいいのではないか、と思うようになったのです。

とくに5月以降はその思いが自分を襲い、「いやいや、まずは目の前の就活を頑張ろう」と切り替えることを繰り返していました。そのため、10社目の不採用通知を受け取ったときも、さほどショックではなかったのが正直なところです。むしろ、就活のことしか頭になかった日々から一歩外に出て、パッと視界が開けた感覚がありました。

4.考え、行動し続けよう


確かに「スポーツで人々の生活を彩りたい」という目的を見つけたタイミングは、自分が入りたい会社の就活スケジュールからすれば遅かったのかもしれません。

ただ、そのような世間の目を取っ払って考えたとき、このタイミングで大きな方向性を決められたのは、むしろ早いくらいです。

2年前に留学していたイギリスで、現地の友達に「卒業した後はどうするの?」と聞いたことがありました。彼は少し考えて「いまは学生で勉強を頑張ってるから、卒業したら少し休みたいな」と答えました。何かとせわしない日本の社会で育ち、学生時代もいろんな環境に飛び込み続けてきた私にとっては、彼の余裕を含んだ答えがとても魅力的に聞こえました。

「大学を卒業したらすぐ就職しなければいけない」なんていう決まりはありません。若く、家庭もない私の前には多くの可能性が広がっています。

しばらくは、今後の進路をどうするか考える時間にあてたいと思います。
もう一度就活をするのか。大学院に行くのか。思い切って起業するという道もあるかもしれません。

ただ一つ、既に決めていることは「どんな進路でも自分の力でなんとかする」ということです。これまで、両親含め多くの方に、金銭的な援助含め支えていただきました。そんな環境に甘えて、行動を起こそうとしなかったのも事実です。今後は、自分で責任を負って、自らの足で歩んでいける道を選ぼうと思います。

また、進路を決める期限も決めています。「大学の夏休み開始まで」です。
情報収集をする中でずれ込む可能性もありますが、まずは約1ヶ月という時間を設定して、悩んでみたいと思います。

最終的に、自分の進路に加え、今年度の目標も3つほど決めます。就活中に抱いた「スポーツを通して人々の生活を彩る」という目的も、どことなくあやふやです。もっと具体的に、自分は何がしたいのか、言語化できるようになりたいです。

加えて、この先自分を見つめ直す過程で大切にしたいことがあります。それは「自分軸」を大切にすることです。

就活を通して痛感しましたが、私は周りに流されやすい傾向があります。最近も、来年度からの就職をしないことにしたことを周囲の友達などに報告するとき、彼らの反応が気になって仕方がありません。

自分の思いより他人を優先させ、流されてばかりでは自分がどこにいるのかわかり得ません。一度きりの人生です。多勢にかまわず自分のやりたいことにわがままであろうと思います。

5.最後に


10社目の不採用通知を受け取ってから約3週間。ずっと悶々とした日々を送っていました。事実、この記事を書こうと思ってからアップするまで2週間かかりました。今までもそうでしたが、一つの区切りを迎え、また新たな何かを始めるまでのブランクは、核となるようなものがなく空虚になりがちです。

やはり、自分の思いを可視化するのは気持ちがいい。
この記事を通して、前を向くことが出来ました。

これから約1ヶ月半、悩みに悩もうと思います。
この記事を読んで下さったあなたのことを頼りにするかもしれません。
そのときは快く私の相談に付き合って下さると嬉しいです。
8月の頭に、良い報告が出来ることを楽しみにしています。


Ren

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