「武士っぽいよね」
「武士」と聞いて、どんなことをイメージするだろう。
・刀をさしている
・怖い
・強い
・気性が荒い
・人を刺す
・仕える
・偉そう
・まっすぐ
・守る
・戦う
などなど…いろいろなイメージがある。
私は突然、親友に「〇〇(私)って武士っぽいよね」と言われたのだ。
武士っぽいとは……?
そんなこと言われたことはない。
どういうことなのかすぐにわからなかった。
親友によると、
自分の気持ちより
決めたことを優先すること
らしい。
なるほど…。なんか強そう…?
すぐに人を指しそうとか、切腹しそうとか、そういうことではなく、気持ちとか精神が「武士っぽい」らしいのだ。
けっして悪口のつもりではないみたい。(笑)
「武士っぽい」という言葉が気になったので、全くの無知であるが、自分なりに「武士」という考え方について調べてみた。
「武士道」は、
義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義
からなる道徳であるらしいのだ。
義…人間としての正しい道、正義
自分が正しいと信じる道を貫くこと
ずるはしない
勇…義を貫くための勇気
自分が正しいと思ったことを貫くための勇気
危険が伴っても、自分が正しいと思ったことは
勇気を持って貫く
仁…人としての思いやり
人を思いやる心、見捨てない心
「義に過ぐれば堅くなる、仁に過ぐれば弱くなる。」
伊達政宗
礼…相手を思う優しさを型にして表したもの
相手を敬う心、謙虚さ、礼儀
日頃から心を込めて、行動すること
誠…言ったことを成すこと
嘘やごまかしはしない
言葉に責任をもつ
「武士に二言はない」
名誉…自分に恥ない生き方をすること
恥を知り、恥じないように生きること
人としての美学を追求して生きること
どう美しく死ぬか=どう美しく生きるか
忠誠…主君に対して絶対の従順(自発的に)
自分の正義に対して、忠誠を誓う
と、いうものらしい。
なるほど。
まさに私が大切にしたいことだったし、こんな風に生きれたらいいなと思っている精神だった。
○人として正しいことを(義)
○思いやりの気持ちをもって(仁)
○言葉に責任をもつ
決めたことは最後までする(誠)
○あいさつやお礼を大切に(礼)
○人としてのどう生きるのが美しいか考える(名誉)
これらは私がいつも考え、目指していることだった。
ただ武士ではないので、いつもこれが出来るわけではない。間違いもする。失敗もする。出来ないこともある。
そして、間違い、失敗、思ったようにできないと、私はいつも自分を責め、心で切腹していた。
そしてしんどくなったり、辛くなっていたりした。
特にしんどくなっていたのは、決めたことは最後までするという考え方だった。
**
自分で決めたことは迷ってもその通りにする。**
そうやって自分で決めようと意識しているのだが、
優柔不断な私は、特に大事な選択を迫られている時には、結局選択しなかった方にも意識を残して、自分の選択は間違っていなかっただろうか…とくよくよ悩むのだ。
先週、1週間悩んではAにしようと決めた。
しかし、今週はBのような気がする。
でも、先週あれだけ悩んでAに決めたのだ。
でもBが……。
そんな風に悩んでいた時、「武士っぽいよね」と言った親友からかけてもらった言葉がある。
そりゃ悩むよ。昨日と今日だって違うし、毎日考えてること、感じでいることなんか変わるんだから。
そうなんだ。みんなそんなもんなんだ。
ちょっと心が軽くなった。
こんなに自分の思いに囚われなくてもいいんだ。
私は、私の考え方によって、自分を苦しめていたみたいだ。
親友の言葉に、今までの自分が許されたようだった。
でもやっぱり武士の精神はかっこいいと思うし、憧れだ。
そうだ。私はゆるゆる武士になろう。
なんだかんだ、「武士っぽい」と言われて
私は喜んでいる。
親友は私のことをよくわかってくれている。
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