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天園ハイキングコースで、いにしえに思いを馳せる

山が恋しい。
先月、金時山に登ってから、山のことをよく考えるようになり、本も買ってしまった。

山への熱は度々思い起こされるが、この本を読んで心打たれた。

山を歩くと、体にこびりついた錆のようなものがはがれていく。

山の辞典 雷鳥社

ズギューン。
錆、はがしたい。わたしもはがしたい。
この本に出てくる山はどこも美しく、写真を眺めているだけで、心が澄み切ってくる。
あー実際登ってみた景色は何十倍、いや、何百倍も感動するのだろうな。
でもわたしには体力がない。
ため息つきながら過ごすわたしに、夫が「鎌倉の天園ハイキングコース行こうか。」とナイスな提案をしてくれた。
夫よ、わたしの山熱を感じてくれたのか!ありがとうよ。
天園ハイキングコースはそんなに大変ではないというし、体力作りを兼ねて行くことにした。

ハイキングだが、しっかり登山靴も履いて、おにぎり持って、いざ出発!
建長寺から行くコースが一般的のようだが、今回は違うコースから入る。

鋪装された坂道をしばらく登ったらこんな道へ

ふむふむ。ずいぶんと狭い道だなあ。まだ夏を感じるほどに草が鬱蒼としている。
最初は結構急な登りで、汗をじっとりとかく。

こんな風に狭い道

鬱蒼としているおかげで日差しが遮られ、涼しく感じる。森の中を歩いているみたいで好きかも。

しばらく歩くと木の間から眺望がチラッ

登りが終わるとアップダウンの激しい道になる。せっかく登ったのにいっぱい下ったり。でも平らな道もあるからそんなにきつくない。しばらく歩くと大きな岩が。

「十王岩」如意輪観音・血盆菩薩・閻魔大王が彫られているらしい。

この十王岩の反対側の眺望がこちら

海も見える!

おお、素晴らしい。こうゆうのが見たかった。やっぱり山はこうでなきゃ。
またしばらく歩き続けると大平山山頂へ

大平山山頂の景色

ここで、夫がお気に入りの岩の上(夫は1人で何回か来ている)でおにぎりを食べる。
食べ終わったら後は瑞泉寺に向かって山を下りる。その途中で、また1人考えモードに突入…

山って昔の人も登ったんだよね。鎌倉時代とか江戸時代とか。昔の人はこんなきれいに整った道、歩いてないよね。しかも草履とかでしょ?今、サンダルとかで山に入ると、山舐めてるとかでめちゃくちゃ叩かれるのに。あと服だって着物?発汗とかしない素材だろうから汗とかかいたら、重かったんじゃ。食べ物だっておにぎりとか?でも標高が高い山とかは食べ物どうしてたんだろ。体力だって、今みたいに栄養豊富じゃなかっただろうから、力尽きたりとか…熊とか昔もいたよねえ?
わたしなんて、こんなに完璧な装備しててもすぐ弱音吐いたり、ヘトヘトになったりして、贅沢じゃない?もっと頑張れ、わたし!

って考えていたら、目の前に大きな蜘蛛の巣が。

光に反射してきれい…

いにしえの人も大きな蜘蛛の巣、見たかな。わたしみたいに呑気に綺麗なんて思えただろうか。
今回はやけにいにしえの人の事ばかり考えてしまった。この鎌倉という土地がそうさせたのだろうか。

また、山に登りたい。もっと体力つけて、いつか高い山に挑戦できるように。まだまだだけど。いつか。だってわたしは現代に生きてて、昔の人に比べたら十分な装備だってあるんだから!だからきっと平気。

最後はコーヒーを飲んで、ちょっと読書をする。

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムカフェ

あーやっぱりこの時間が一番最高!
なあんて言ってるのに次はあるのか…あるはず。たぶん。きっと…

#私のコーヒー時間

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