学級通信「檸檬」4月10日
ぼうぜん 4月8日
3月23日以来の登校でした。通常とちがい自由度のすくない春休みだったことでしょう。コロナもそのうち終息します。今は辛抱ですよ。
始業式の放送を私は教室の後ろできいていました。しばらく見ない間にみんなずいぶん身体が大きくなった気がします。
学活もずっと教室でした。無駄話をする人がおらずとても引き締まっていたので「3年生になった自覚がある」みたいな話の展開にここで持ち込みたいところですが、長い休校のせいでただ茫然としているにすぎないという、実態としてはそんな感じなのでしょう。
早く自分を取り戻してください。でも明日になればすっかり元通りになっているものと思われます。みんなは順応が早いですから。
長い話 4月9日
一日をすごしているとついコロナ対策のことなど忘れて教室はいつのまにか濃厚接触のるつぼとかしてしまします。
「ああそうだった1メートル1メートル」
と何度軌道修正したことでしょう。いいですかみなさん、1メートルですよ。1センチではありません、1メートルです。心がけましょう。
さてさて、学活は長い話が続きました。話したのは私ですが、ずっと聞いている方も疲れたことでしょう。しかし、きまりの細部を確認できた人もいたと思うし、進路のことや今後のことなども話せたのでよかったです。
給食準備は自分で取りに行くセルフサービスでした。予想外に10分程度でスタンバイできました。班で向かい合うことはしないで前を向いたままです。私から見るとみんなが一斉にこちらを向いたままモグモグしています。気づまりなので、だれかもう少し話してもらいたいです。
温度差 4月10日
進路の話題直後に学級目標を決めるのは温度差がありすぎました。活発な意見などでようはずもありません。去年と一緒なのも愛着があっていいですが、もう少し別バージョンでもいいです。
3年生はじめての週末。どうか自分の身をしっかりと守ってください。
グラノーラ 某月某日
長い長い休校。私は毎日出勤でした。
ずっと仕事をしていても、そこはやはり生徒がいないぶん、ものごとをじっくり考える時間と心の余裕があります。
こういうとき人間というのは(私だけかもしれないが)、だんだん哲学的になっていくものです。
<日本人は毎日忙しく働きすぎなのではないか>
<仕事とは何ぞや。労働とはなんぞや>
このようなことをずっと考えた末、しまいには<そもそも人生とは>みたいな「そもそも論」について問答を繰り返したりするのであります。暗いですね。しかしブツブツとつぶやいたりしないので、周囲に迷惑をかけたりはしていません。
最終的に<でも学校はおもろい。おもろいのじゃ>ということで「学校は楽しいから働いている」という結論に至ったりしました。ああよかった。
昼は幾度となく給食のありがたさを知りました。給食のない学校は、いったい何を食べたらいいのか悩みます。一日二日、せめて五日くらいまではなんとかなるものの、それが何日もs続くとだんだん迷いはじめる。先生方はいというと、弁当のほかカップラーメンで済ませている方もいらっしゃいました。そんなとき私が目をつけたのは『グラノーラ』。小麦とドライフルーツでできているし、これにプレーンヨーグルトと牛乳をかけることで栄養価のある手軽で万能な食材になんとなく思えたのです。
しかし、時を待たずしてグラノーラは、小腹を満たすにはいいが昼めしには向いていないことがわかりました。
まずグラノーラでは「力が出ない」。机やイスの移動などの力仕事をすることになったとき、エネルギーがどうもわき上がらないのです。
そしてもう一つ。グラノーラは「寒くなる」。一、二回程度なら問題はないのでしょうが、グラノーラ生活を続けたある日の午後、とつぜん寒さに襲われました。暖房の効いた職員室にいても体がぜんぜん温まらない。昼食はもう少し炭水化物など体内で燃焼されるものが良いみたいです。
給食バンザイ。
3年3組 学級通信第2号 文字数1636文字
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