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カリッとアジフライ 猫甲州のミネラル

仕事あがり、閉店前のスーパーで晩御飯にアジフライを購入。おつとめ価格4割引き。自宅に帰りオーブントースターでカリッとさせる。冷蔵庫に残っていた大葉を彩りに。

カリカリになった衣を齧ると、フカフカのアジの身から穏やかな味わいの脂がジュワッと広がる。余韻にほんのりと青魚特有の磯の香り。大葉に挟んで噛むと、脂がさっぱり爽やかに。

さて、どのワインを合わせようかとセラーを眺めると、猫と目が合う。エチケットに可愛い猫が並んだ日本ワイン。山梨県山梨市牧丘町の三養醸造が手掛ける猫甲州。

三養醸造, 猫甲州, 山梨県山梨市牧丘町, 2021, 1,980円

山梨市牧丘町産と甲州市産の甲州品種を使用。 約2,400kgのブドウを冷却しコールドソーク。 しっかりとブドウを潰して果皮からの成分をたっぷりと果汁に移す。そのまま果皮と共に 1日だけ発酵。樽比率 25%(新樽 7ヶ月熟成)。
香りにはライム、カボスの青い若々しくほろ苦い香り、ほのかに還元的なスモーキーなニュアンス、海水に濡れた貝殻、石灰的な香りで強く通常の甲州ワインとは一線を画す。
味わいはみずみずしくしなやかな質感。ほろ苦さはトップからワインまで走り引き締まったスマートな印象、酸味は中庸。不思議と鼻腔を海藻のような海の香りが抜ける。甲州にここまで強いミネラルを感じたのは初めて。

アジフライにワインを合わせる。ワインから迸るミネラル、青さを帯びたフレッシュな柑橘香の独特の世界が広がる。味わいの穏やかなアジには、ワインのクセがやや強かったか。ケンカせずそこそこにシンクロ率も高いが、ワインのせっかくの個性である力のあるミネラル感が少々手持ち無沙汰に。貝類なんかにも合わせてみたい。相性: ★★★☆☆

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