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磯の香り溢れる生牡蠣 ボルドー モンペラ・ブラン

同僚と神保町のBeer Dining & Cafe Terrace ALE (ビア ダイニング アンド カフェ エール) に。
初夏の日暮れ後、テラス席で夜風にあたりながら一杯目のビールの喉越しに癒される。
季節はずれかとは思いつつ、メニューにアピールされていた牡蠣を注文する。調べてみると、真牡蠣は11月から美味しくなり3-4月に最も美味しくなり、日本海側で採れる岩牡蠣は6-8月が旬ということで、一年のうちほとんど美味しい牡蠣を食べられるようだ。

前菜に牡蠣

フランス ボルドーの白ワインを注文。シャトー・モンペラ。ワイン漫画神の雫で取り上げられたこともあり知名度の高いワインだ。このシャトーの赤ワインも美味しいが、私は白を一押しする。飲みごたえありながら、肉料理にも魚料理にも合う。肉料理ではレモンを絞った豚トロに驚異的な相性の良さを見せてくれたことが強く記憶に残っている。
ワインがテーブルに運ばれてくる。グラスの脚は爽やかなスカイブルーで、初夏の夜の白ワインの楽しみに彩りを加える。

シャトー・モンペラ ボルドー フランス

シャトー・モンペラ ボルドー フランス
Chateau Mont-Perat, Bordeaux, France, 2019
果実味には一定の厚みがありつつジューシーな果実味、柑橘を思わせるしなやかな酸味、やや明瞭な樽香は豊かな果実味にバランス、余韻はやや長め。完成度の高さ、洗練度は文句なし。間違いなく万人が好む味わいだ。

生牡蠣を口にすると弾力強くプリプリの食感、そして特有の磯の風味がたっぷりと広がる。強めに絞ったレモンが牡蠣の個性を引き出しつつ余韻を爽やかに。牡蠣の余韻が口内に残るなか、ワインをひと口。残香の磯の香りを、ワインの力強くも懐広い果実味が受け止める。牡蠣には反発しそうな力のある果実味と樽香が不思議と喧嘩しない。ワインの柑橘香が、牡蠣に絞ったレモンに繋がり、その先にある牡蠣にも継ぎ目なく繋がってくれた。牡蠣はボルドーでもよく楽しまれる食材だ。牡蠣にボルドーの白はほぼ間違いないが、モンペラ白は特にオススメしたい。生とももちろん素晴らしいが、蒸し焼きにすると更なる相性の良さを見せてくれそうな気がする。
相性: ★★★★☆

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