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さっぱりレモンの効いたイナダ・ブダイのカルパッチョ、つぶ貝のバターソテー@大衆フレンチビストロTchin-Tchin GORO神田 なみなみスパークリングにまったりボルドー白

同僚と仕事あがりに神田で夕食。久しぶりに神田を歩いたが飲み屋さんは賑やかで活気に溢れていた。予約なしで入ったこちらのフレンチビストロも、ちょうど私たちで満席になったとのこと。

まずはお店の名物(お店はアピールしていないが)、なみなみスパークリングワインで乾杯。

ボトル写真を撮ろうとしたら親切なスタッフの方がお持ち頂いた

グラスに台座のお皿を敷いてこぼれるまで注いでくれる。グラスにスペースが出来てきたら、台座に溢れたスパークリングワインをグラスに戻す。小憎らしい演出だ。そしてまんまと得した気分になってしまう私。
フードは以下を注文。

・日替わり鮮魚のカルパッチョ2種盛り(本日のお魚はブダイとイナダ)(1,180円)
・つぶ貝のソテー ブルゴーニュバター焼き(890円)
・超濃厚!ポルチーニクリームピザ(1,690円)
・牛ランプ肉のロースト(1,990円)

他にもフライドポテトなどを注文したが記憶がやや曖昧。

お通しの洋風おでん。トリュフ塩で

まずはスパークリングワインを飲みつつ、日替わり鮮魚のカルパッチョ2種盛りをつまむ。ブダイイナダが涼やかなガラスのお皿に円形に並ぶ。その上に葉物、はつか大根、ミニトマトが載り、ビネガー、レモンでさっぱりと味付けされている。

ちなみにイナダは成長過程のブリの呼び方で、20〜30cmの大きさのもの。主に関東での呼称。関東では「イナダ」関西では「ハマチ」と呼ぶのが一般的。最近は、天然ものを「イナダ」、養殖ものを「ハマチ」と呼び分ける傾向もあるようだ。これは関西の人からするとオイっ!となるような…関西に多少の縁がある私もオイっ!と思っておく。

C.F.G.V, ベルトゥーレ・ブリュット, フランス, 690円(グラス価格)

ユニ・ブラン品種で造られるスパークリング。小売価格はボトルで1,000円ほどの気軽なワイン。
親しみのある果実味、程よい奥行き。泡の刺激と酸味は前菜にふさわしい一杯。
ブダイに。筋肉繊維しっかりしつつ比較的淡白は身に心地よい軽快な果実味。レモンとビネガーの酸味効いていて、ワインの酸味との繋がりが良い。相性: ★★★☆☆

イナダに。脂はブリの成長過程ということもあってこざっぱりしているか、それでいて赤みがふわっと身に入っていて、力のあるフレーバーも。ワインとケンカしそうなそのヘモグロビンの多そうな部分ともギリギリけんかせず。さすがスパークリングワインの懐の広さ。相性: ★★★☆☆

続いて、つぶ貝のソテー ブルゴーニュバター焼き

コリコリとした楽しい歯ごたえ。噛めば噛むほど貝から染み出す旨味と磯の香り。バターの香りがフワリと広がる。
以前、ローソンで買ったつぶ貝の刺身にはスペインのカヴァが良い相性だった。

スパークリングワインが空いたので、つぶ貝に合わせるべく、次のグラスワインを。ボルドーの白(ソーヴィニョン・ブラン品種)。

バリエール・フレール, グラン・バトー, ボルドー・ブラン, フランス, 690円(グラス価格)
Barrière Frères, Grand Bateau, Bordeaux Blanc, France

バリエール・フレールは、サントリーとフランスの大手ネゴシアン、グループ・カステルによるジョイントベンチャー「グラン・ミレジム・ド・フランス(GMF)」傘下のネゴシアン。GMFはシャトー・ベイシュヴェルも所有。見たことのあるお船のラベルはベイシュヴェルのトレードマーク。そしてシャトー・ベイシュヴェルのワインメーカーによる指導の下に仕上げられる。

左がベイシュヴェル、右がバリエール・フレール(今回飲んだワイン)

風味はまったり、ピンクグレープフルーツに樽香のリッチな風味。これで小売価格はボトルで2,000円前後とは、素晴らしいコスパのワインセレクト!グラスワインは一杯390円から用意されていて、白ワイン、赤ワインでそれぞれ4種類ずつあり。スパークリングワインも入れると計10種類近くから、気軽にグラスで飲めるのはありがたい。

つぶ貝のソテー ブルゴーニュバター焼きに。ワインの厚みのある果実味、リッチな風味が、バターたっぷりの貝の旨味、さらにはほのかな土っぽい素朴なニュアンスをも包む。力強くも包容力たっぷりのワイン。相性: ★★★★☆

シーフードを一通り食べ終え、仕上げにボトルワイン赤を頼んだ。こちらは牛ランプ肉のローストに合わせる。

ドメーヌ・ラウゲ, タナ, ヴァン・ド・フランス, 5,900円(レストラン価格)
Domaine Laougue, Ta nat's, Vin de France

タナ品種で造られるワイン。タナといえばタンニンと酸味たっぷりで長期熟成向きのワイン。ところが、グラスに注がれたワインは驚くほど明るく軽快な色調。まるでピノ・ノワール。そして口当たりもまるでピノ・ノワールのように軽快!自然派の造りの方のワインでした。
ワインの発酵にはブドウに付着する天然酵母を使用。フレッシュでフルーティなワインを造る秘訣は、マセラシオン・カルボニック(ぶどうを破砕せずに房ごと密閉タンクの中で、二酸化炭素を充満させて数日間おく「炭酸ガス浸潤法」。酸素に触れずフレッシュな果実味が抽出される)。ボジョレー・ヌーヴォーでおなじみの製法で、フレッシュで生き生きとした果実味を引き出す。

香りにはフランボワーズなどが香り、タンニンはシルキーで引っかかりなし。ワインは美味しい。が、ランプステーキにはタンニンたっぷりの赤ワインを合わせるつもりで注文したので、これは私のセレクトミス。

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