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大葉を添えたアジフライ サルディーニャの島ワイン

先日、スーパーの惣菜コーナーで購入したアジフライに大葉を添えて、ニュージーランド マールボロのソーヴィニョン・ブラン スパークリングワインとの相性を楽しんだ。

アジフライ


夏が近づき気温が上がってきたこともあり、セラーには白ワインが増えてきたが、ほかにもアジフライと相性が良さそうなワインが目に入った。イタリア サルディーニャ島のワインだ。
イタリアワインには4段階の格付けがさあり、上から順にD.O.C.G.(76銘柄) 、D.O.C. (332銘柄) 、I.G.P.(地酒) 、VdT (テーブルワイン) 。D.O.C.G.とD.O.C.はD.O.P.という名称に統合されているが、従来の表示も認められていて、そのように表示する生産者が多い。
さて、サルディーニャ唯一のD.O.C.G.がヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラである。一番上の格付けといっても2,000円を切る価格だ。上の格付けになるほど、収量、品種、熟成期間などの規定が厳しくなるのが一般的だが、それを守るが故にその土地の個性をしっかりと表現したワインに仕上がっているはずだ。この価格でサルディーニャ島のヴェルメンティーノ品種の個性を楽しめることが飲む前からある程度担保されるのは格付け制度の恩恵だ。
まずはワインをひと口。

セッラ&モスカ(セッラ モスカ) モンテオーロ ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ スペリオーレ

セッラ&モスカ(セッラ モスカ) モンテオーロ ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ スペリオーレ, 1,687円
Sella & Mosca, Monteoro, Vermentino di Gallura Superiore DOCG, Italy, 2020, 14%
ややはっきりした色調。
マルメロ、ゆず、レモン、グレープフルーツ、黄色い花などフラワリーな香りが豊かに、微かに爽やかなハーバルなタッチ、柑橘ははっきり香りながらもおおらかなリズムの香りや、海岸を歩いているようなほのかに潮の香り。
みずみずしく伸びやかでほんのりと甘みを伴う果実味、穏やかな酸味から織りなすおおらかなリズムに包まれる、余韻に軽やかにビターなタッチ。

アジフライの余韻にワインをひと口。フライのこおばしい衣と、大葉の香りで口の中での存在感が少し穏やかになったアジの旨味が、ワインのおおらかな果実味と磯のニュアンスにより立ち上げられる。ワインのほのかな残糖の、魚の旨味との調和も素晴らしい。サルディーニャ島のヴェルメンティーノと魚介との相性、他にも色々と試してみたい。
相性: ★★★★☆

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