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猛暑に牡蠣の滋養@牡蠣入レ時 冷えたシャブリとガヴィとでさっぱりと

 同期入社メンバー4人で集まり牡蠣を食べにいく。猛暑の日々が続くなか、牡蠣で滋養を摂取。訪問したのは茅場町 牡蠣入レ時。
 入り口で予約確認が取れないとの不穏な雰囲気… オンラインでの予約済み画面を提示するもお店と食べログの予約情報が連携できていなかったようだ。やり取りに気づいた先客さんが、自分たちはもう出るから席使ってねと温かい心遣い。ありがたや、牡蠣にありつける。
 さて、生ビールを飲みつつメニューを眺める。刺身メニューが充実しているが、切らしている商品もチラホラ。注文すると時おり店員が威勢のいい声でキッチンにまだ残ってる?と確認を入れる。幾度かのキッチンとの確認を経て以下を注文。

・真牡蠣3種6個(4,950円)
・焼き牡蠣
・タコの刺身(1,078円)
・アボカドエビいくら添え(858円)
・アワビの刺身(1,078円)
・ナスの揚げびたし(1,078円)
・名物トロかつ(1,430円)

ナスの揚げびたし

 BGMは30代後半から40代にぴったりのJポップ。マイリトルラバー、ブリリアントグリーン、スピッツ、ビーズ、エレファントカシマシやらが流れていて、時おり懐かしく聞き入ってしまう。この日はたまたまだったかお店は人手不足感あり。終盤にメインの揚げ物を食べた後、最初に頼んだ生牡蠣が運ばれてきたのには少々閉口したが、BGMがなだめてくれる。料理も好印象なのでここはもう少し頑張って欲しい。
 ビールに続きボトルワインに進む。白ワインは4種ほどがリストにあり、イタリア白ワインを注文。

フラテッリ・ジャコーザ, ガヴィDOCG, イタリア, ピエモンテ(レストラン価格6,468円)
FRATELLI GIACOSA, Gavi DOCG, Italy

 1895年創業のワイナリー。コルテーゼ品種100%。
 香りにはやや穏やかでマルメロ、柑橘の果実香がバランスよく広がる。白い花のフラワリーなニュアンス。味わいには抑制が効いた果実味、こぎみよい酸味、ミネラル感豊かでほろ苦さが心地よい。

 タコの刺身にワインを合わせる。ワインのほろ苦さ、ミネラル感が期待以上に調和。タコの刺身にこれほどまでにガヴィが合うとは!今宵一番の驚き。相性: ★★★★☆

 アワビの刺身に。弾力のしっかりした歯ごたえが楽しい。アワビの貝特有の土っぽいフレーバー、コクにも寄り添うワインのミネラル感、ほろ苦さ。相性: ★★★☆☆

 アボカドエビいくら添えに。まさかのエビは尾頭付き。見た目のインパクトは楽しいが、食べたときのアボカドとの一体感は若干犠牲になるか。ワインとは喧嘩もせず、期待以上の高め合いもなく。相性: ★★★☆☆

 焼き牡蠣に。ワインのほろ苦さ、ミネラル感、抑制の効いた果実味は牡蠣のほろ苦さにも調和。相性: ★★★☆☆

 名物トロかつに。芯までは火を通していないが、やや強めの火入れ。熱が通った魚の脂をやや強めに感じる。個人的にはもう少し軽めの火入れが好みかな。ロゼワインか赤ワインを合わせるのが定石だが、ガヴィのミネラル感は赤身の魚にも大きなケンカせず。ただ、特に期待を超えるわけでもない。相性: ★★★☆☆

 ボトルワインが空になり、次の一本を注文。頼もうとしたワインが売り切れていて、在庫があったのはニュージーランドのソーヴィニョン・ブラン品種とシャブリ。シーフードに王道のシャブリをオーダー。

ルイ・ラトゥール, シャブリ, ラ・シャンフルール, フランス, 2021, 12.5%(レストラン価格11,330円)
Louis Latour, Chablis La Chanfleure, France

 1731年に一族がブルゴーニュの中心コート・ド・ボーヌで、ぶどうの栽培と樽づくりを手がけたことに始まる。ブルゴーニュで家族経営を守り続け、最大規模のグランクリュを所有する。
 ハリのある柑橘香はほろ苦いニュアンスとよく熟した果実香を併せ持つ。
味わいには大らかで包み込むような果実味、キュッとした酸味がワインを心地よく引き締める。大御所の安定感、安心感たっぷりシャブリ。

 真牡蠣3種6個にワインを合わせる。大らかな果実味とキュッと効いた酸味が牡蠣の風味を包み込む。生牡蠣の磯の香りや少しの生臭みを、悪い方向に増幅させないのはさすが。相性: ★★★☆☆


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