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サバカレー缶 サルディーニャの島ワイン

サバカレーの缶詰を開ける。出張中の缶詰はオアシスだ。海外では脂が強かったり味付けが濃い料理、また、時間がなくファーストフードで済ませることも多い中、缶詰を開けるとホッとする。

今回のサバカレー缶は信田缶詰のもの。同社は千葉県銚子にある缶詰会社で創業は1905年(明治38年)、つまり創業117年目だ。最近試した魚介加工食品は静岡県のものが多かったが、千葉県銚子市にも老舗が存在する。

缶詰のデザインは、ターバンを巻いたちょび髭のインド人が魚を抱きかかえるコミカルなタッチで憎めない。

最近食べたものではこちらのサバカレー缶が、辛味が効いていて個性的で美味だった。新宿中村屋と静岡の清水食品のコラボ商品だ。

さて最近定番のサルディーニャの島ワインを合わせる。

ピエロ・マンチーニ, マンチーニ・プリモ, ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ, サルディーニャ, イタリア, 1,898円
Piero Mancini, Mancini Prim O, Vermentino di Gallura DOCG, 2020, 13.5%
アプリコット、パイナップル、ライチ、パッションフルーツ、グァバ、南国果実が豊かに広がり、しっかりと効いた樽のバニラ香に絡み魅惑の香り、ボリュームは大きいが微かにメントール系、ライムなどの青い色の柑橘香が爽やかに抜ける。
ジューシーな果実味ながらやや抽出量は多いか香りからくるほどの果実の強さは味わいにはない(それでも果実味はしっかり)、鼻腔を抜ける柑橘果皮のビターなニュアンスも相まってややビターなニュアンスを明確に、香りからは想像できないほどしっかりとした酸味もワインにメリハリを与えていて心地よい。

缶詰の説明書きには”一口大にカットし油で揚げたさば、人参、じゃがいもに特製カレーソースを入れた和風シーフードカレー”と紹介されている。缶を開けるとまさにカレーで煮込んだというよりは、カレーソースを添えたといった塩梅のソースの割合だ。そして人参とじゃがいもがゴロっとした大きなサイズだ。ルーはほんのりフルーティで甘さを感じるボンカレー風スタイル。ルーを纏ったカレーのスパイスを楽しみつつ鯖を噛むと、カレーのスパイスを吸った鯖の魚肉の旨味と磯の香りが広がる。

ワインのみずみずしい果実味とほのかなスパイシーなニュアンス、ほんのりとした樽香がスパースを吸ったサバの旨味に同調。ワインによりカレーのスパイス香がグッと立ち上がるのも好印象。
相性: ★★★★☆

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