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ジューシー牡蠣フライ 猫甲州の迸るミネラル

会社帰りにスーパーの惣菜売り場で牡蠣フライ
を調達。そろそろ牡蠣が美味しくなる季節。10月一食目の牡蠣。自宅に戻りオーブントースターでカリッと焼き上げる。カリカリの衣を齧ると迸る海のミネラル、牡蠣のミルキーなコク。5つを次々に頬張る。 

合わせたのは山梨県の甲州ワインとボルドーの熟成白ワイン。

三養醸造, 猫甲州, 山梨県山梨市牧丘町, 2021, 1,980円

山梨市牧丘町産と甲州市産の甲州品種を使用。 約2,400kgのブドウを冷却しコールドソーク。 しっかりとブドウを潰して果皮からの成分をたっぷりと果汁に移す。そのまま果皮と共に 1日だけ発酵。樽比率 25%(新樽 7ヶ月熟成)。
香りにはライム、カボスの青い若々しくほろ苦い香り、ほのかに還元的なスモーキーなニュアンス、海水に濡れた貝殻、石灰的な香りで強く通常の甲州ワインとは一線を画す。
味わいはみずみずしくしなやかな質感。ほろ苦さはトップからワインまで走り引き締まったスマートな印象、酸味は中庸。不思議と鼻腔を海藻のような海の香りが抜ける。甲州にここまで強いミネラルを感じたのは初めて。

牡蠣フライにワインを合わせる。牡蠣の迸るミネラルにワインのミネラル感が絶妙にシンクロ。甲州がここまで牡蠣に入り込み高い調和を見せるとは、未体験ゾーンを開拓。相性: ★★★★☆

続いてボルドー熟成白ワインに。
Château Beaumont les Pierrieres, Blaye Côtes de Blanc, France, 2013, 12.5%,

香りにはよく熟したピンクグレープフルーツ、オレンジピール、コアントロー、微かに麝香と大らかな樽香が混じる魅惑的なフレーバー。
味わいは強すぎず弱すぎずちょうど良い凝縮感、舌が乾くように感じるシャープな酸味は健在でハリのある果実味、えもいわれぬ魅惑の余韻がゆるゆると続く、魅力的な熟成のピークに達した状態。

牡蠣フライに。大葉を挟み爽やかな余韻に、ワインのオレンジ系の柑橘香がよく調和。オレンジピールの強い柑橘香も、複雑な奥行きを備えていてほろ苦い牡蠣にも調和。やはりワインが含むミネラルにシンクロしたか。相性: ★★★★☆

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