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スウィート・アンド・サワー・フィッシュ 南仏のリーズナブルなソーヴィニョン・ブラン
スウィート・アンド・サワー・フィッシュ。ひと仕事終えて、ホテルで軽食のメニューを見ると興味をそそるメニューが目に入る。フリットのように揚がったお魚に甘辛のチリソースが振られている。添えられたネギが嬉しい。かわいい小皿に盛られたこのひと皿を、定位置となった窓側テーブルに持ち運ぶ。
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このホテルに宿泊して10日ほどが経過し、スタッフにも顔を覚えられてきた。お気遣いはとても嬉しいが、グラスに注がれるワインの量が少々多い笑
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なかなか写真では伝わりづらいが外国サイズの大ぶりグラス、ゆうに2杯分を超えている。いつものハウスワインだ。これまで何杯これを飲み、これからあと何杯飲むのだろう。目の前のミッションが片付くまで。
いつもの環境なら午前中にクリック・ポチすれば最短で翌日に好きなワインが届けられる。なかなか同じワインをこれだけ飲み続けることはない。ワインと料理の二面を様々に動かしてその合わさる点を探し続けているが、ワインを固定して、料理の一面だけを動かすという作業も悪くはないように思えてきた。セラーの前で迷う時間を、料理とワインの相性の検証に費やせる。スティーブ・ジョブズが意思決定のストレスを軽減するためにいつも同じ服を着ていたという話は有名で、そんな高貴なものではないが、ワインの選択は楽しみでもあり、時間を費やし、また最適なものを選ぼうと必死になるとわずかなストレスすら感じることは否めない。ワインリストを広げてだんまり悩むお客は、店員にもテーブルの向かい相手にも迷惑となりうる。などと思いながら、いつもハウスワインを一杯。
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ルイ エシェノエール ソーヴィニヨン ブラン IGP ペイ ドック 日本での小売価格約1,300円
Louis Eschenauer, Sauvignon Blanc, Pay D’oc, France, 2020
ソーヴィニョン・ブラン100%で造られる。
ややしっかりとした色調。
グレープフルーツの爽やかな柑橘香、よく熟した厚みのある芳香、ハーブ、セルフィーユが爽やかに豊かに広がる、ほのかに白い花、爽快で果実香豊か。
みずみずしい果実味が豊かに、カドはないが酸味も豊かに感じる、余韻にはハーバルでビターなタッチがほんのりと残る。
スウィート・アンド・サワー・フィッシュにワインを合わせる。
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揚げた魚の衣にソースがよく絡んでいる。魚肉にはやや弾力がありながらも歯に力をいれずにほぐれる。タラのようだ。口内に甘辛、酸味の効いたソースの風味が広がり、それによって魚のワイルドな、野趣を感じる味わいがハイライトされるように感じる。磯臭いとまではいかないがその一歩手前。そこにワインの陽気な果実味、メリハリのある酸味、ハーバルな香りの抜けがソースの甘辛酸に絶妙に調和するも、魚肉とのシンクロ率は思いのほか上がってこない。料理とワインの相性は悪くはないがソースの恩恵が強い。
相性: ★★★☆☆
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