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海外でも母国語が伸びた3つの理由
韓国生まれの息子は今、4歳。
前回、バイリンガルに関する記事を書いたが、今のところ、彼の日本語と韓国語は順調に育っている。
保育園や幼稚園の先生からは
「韓国語も日本語も上手に話せるなんて不思議ね」
と言われたりする。
実はこのことについては、私も不思議に思っていた。
なぜなら、生まれた時からずっと韓国に住んでいるため、日本語よりも韓国語に接する時間・量のほうが圧倒的に多い。
また、彼が0歳の頃から、コロナ禍で日本に簡単に一時帰国できない状態が続いていた。
それにも関わらず、彼は赤ちゃんの頃から韓国語よりも日本語の発達のほうが早かった。
例えば、韓国語で「お腹すいた」と二語文を話し始めた時には、すでに日本語で「お腹すいた食べる」と三語文を話していたし、韓国語で三語文を話し出す頃には、日本語では多語文を話していた。
かといって、韓国語の発達が遅いわけではなく、保育園では先生に「普通より(言葉は)早いほう」と言われたこともあった。
なぜ、接触時間の少ない言語(日本語)の発達のほうが早いのか。
私なりにその理由を考察してみたいと思う。
理由① 1対1の濃厚な対話
母親である私が話す言葉は日本語だ。
まだ小さい子どもにとって母親は特別な存在である。
保育園で先生が大勢に向かって話す言葉よりも、自分だけを見て話してくれる母親の言葉のほうが子供にとっては大切であり、傾聴しているのは間違いない。
父親も韓国語で子供と1対1のコミュニケーションをとっているが、
うちの場合、母親とコミュニケーションをとる時間のほうが明らかに長い。
つまり、1対1の濃厚な対話をする言葉が、韓国語ではなく日本語だったのだ。
理由② 日本語を伸ばしたいと思う私の姿勢
韓国で生活している以上、いつかは韓国語優位になる日が絶対に来る。
そうなると分かっているからこそ、幼い時に日本語力を養ってあげたいと私は考えている。
その姿勢が、子供との丁寧なコミュニケーションにつながり、結果として日本語の語彙力を伸ばすことにつながったのではないかと思う。
理由③ 毎日の読み聞かせ
息子が赤ん坊の頃から、私はせっせと絵本の読み聞かせをしてきた。
私自身、本が好きというのもあるし、
外国に住んでいるけれど、子供には日本語にたくさん触れてほしいと願っていたからだ。
この絵本の読み聞かせは今ではすっかり習慣化され、絵本を読まないと寝ないほど。
基本的に、母親が日本語の本を2~3冊、父親が韓国語の本を1~2冊、
毎日夜寝る前に読んでいる。
最近は、日本の昔話が彼のお気に入りだ。
以上、私が考える理由を3つ挙げてみた。
個人的には絵本の読み聞かせが、彼の日本語の発達に大きく寄与してくれたと考えている。
改めて絵本ってすごい。
去年の秋に、保育園から幼稚園の3歳クラスに転園した息子。
保育園はあまり楽しくなかったようだが、幼稚園での生活は彼なりにとても充実しているようだ。
楽しんでいるからか、学んでくることも多い。
その影響もあり、幼稚園に転園してから韓国語がさらに伸長し、日本語を超えてきたように感じる。
やはり、体験を通して様々なことを学び、その中で言葉も豊かになっていくものなのだと実感する。
それは良いことだし、自然なことなのだけど、外との触れ合いがますます増える4歳以降、どのように韓国語と共に日本語も伸ばしていくか、親としては考えなければならない時期に来ていると感じる。
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