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いつかは大武優斗を超えられるように……(運営 鍬下志歩インタビュー)

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主体性を持って野球ができる環境へ

――野球を始めたきっかけについて教えてください
 実は野球を始めたきっかけが本当に分からないんです。
 小学生の時はずっとサッカーやっていて、サッカー少年という感じでした。地元の中学校がサッカーよりも野球が有名な中学で、友達との軽いノリもあり野球部に入りました。あとは高校野球が好きだったこともあり野球を始めた感じです。

――高校を決めた理由を教えてください
 何校かからスカウトしていただいていました。自分の中では県外に行きたいという思いがあり、スカウトのあった県外の高校の練習に参加しました。その中の1校の監督が主体性を求める人で、自分たちで練習メニューを考えられるところに惹かれました。監督がとても面白かったこともあり、その高校に入学を決めました

野球に囚われていた高校生活

――高校時代に掲げていた目標について教えてください
 目標と目的を二つ掲げてました。目標は甲子園一勝で、目的は愛される野球部になることでした。

――当時の練習に対する思いなどを教えてください
 自分たちは甲子園しか見ていなかったというか、勉強そっちのけで部活動に力を入れていました。寮生活もしていましたし、本当にずっと野球のことばかり考えてました。怪我をしていたときも野球のことを考えて、監督のいないところで隠れて野球をやるなど、野球にずっと囚われていました。命を懸けていたと思います。

――寮生活だったとのことですが、寮生活で印象に残っていることはありますか?
 中学時代は甘えた生活を送っていましたが、高校に進学し野球部の寮だったということもあって、厳しい世界だということを実感させられました。
 また、自分たちの寮には監督がよく来て、そのときは軍隊のような感じでした。3年間の中で具体的なシーンが印象に残っているということはないのですが、毎晩遅くまで素振りをするなど、努力をしていた3年間全てが大切なものだと感じています。

高校生活のスタートに直撃したコロナ

――高校入学したタイミングでコロナが流行し始めましたが、当時はどのような状況でしたか?
 中学卒業前にいきなり休校となり、コロナで最後の楽しい時間がなくなりました。特に自分は県外に行くことが決まっていたので、大事にしようと思っていた地元の友達との時間がなくなりました。
 入学後も例年と比べて出遅れてる感じはありました。他の代の人が1年生の頃には練習に混ざっていた時期に、自分たちは寮から出ることすらもできないなど、もどかしさを感じていました。

――2020年5月20日に夏の甲子園中止の第一報を知った時はどういった感情でしたか?
 当時自分は一年で、自分の感情が出てくるよりも先に先輩の姿が見えていました。絶望している先輩、そこから腐れていく先輩を見ました。改めて高校野球はそれだけ命をかけてするものなのだと本気さに気付かされました。自分たちも命を削ってでも甲子園を目指して、本気でやらなければいけないと覚悟を決めた日になりました。

――独自大会での先輩の姿はどのように映っていましたか?
 当時のキャプテンが自分たち後輩に言った言葉が印象的でした。「俺らは甲子園がないから戦う意味がない。お前たちの成長のために俺らを使え」と言われて、その人たちの人間性に感動しました。甲子園がなくなった中でも、自分たち後輩のことを思ってサポートしてくれて、先輩たちに憧れを抱きました。

これまで積み上げてきたものを発揮した同点打

――自分たちが主体の新チームになってから印象に残ったことはありますか?
 春の大会が印象に残っています。自分たちの寮でコロナが蔓延し、大会に出ることができませんでした。自分のクラスから流行りだし、申し訳なさを感じました。試合ができない絶望感は試合に負けたとき以上のものがありました。高校野球は対戦相手の他の高校と戦うものだと思っていたのですが、見えないところにも敵がいて、それ以外の戦いもあったということを知らしめられました。

――最後の夏は2年前の独自大会とは異なり一般客やブラスバンドが入りましたが、それについてはどう感じましたか?
 無観客との違いはとても強く感じました。人から応援されることを忘れていたので、応援を受けて力が湧いてきました。練習試合とも違いますし、他人から応援されることの意味を知るというか、心強い応援があったおかげで活躍できました。大会を通して、応援がないことは考えられませんでした。

―― 夏の大会で印象に残ったことはありますか?
 初戦が印象に残っています。0-3で負けていた8回裏に後輩のタイムリーで1点差になった後、自分に回ってきました。心の中では「ここで打たないと負けだ」と思っていました。結果としては自分がヒットを打ち同点になり、その後逆転し勝つことができました。
 ベンチに戻ってきた時に監督に言われた「お前が積み上げてきたものを見たら打つと思っていた。全然緊張しなかった」という言葉が印象に残ってます。3年間で一番嬉しかった瞬間です。

大武優斗に憧れ武蔵野EMCへ

――この「あの夏を取り戻せ」というプロジェクトを知った時はどう思いましたか?
 去年の10月ごろに大学選びをしていた頃にこのプロジェクトを知りました。
 率直にすごいなと思いました。自分も2020年の代のために何かしないのかなと考えていたので、実際にやっていることに驚き、力になりたいと思いました。

―― 武蔵野大学アントレプレナーシップ学部への進学を決めたきっかけを教えてください
 元々は他の大学に行く予定でしたが、高校の先生から「関東に出た方がいいんじゃないか」と勧められ、武蔵野大学を勧められました。
 最初にアントレプレナーシップ学部を見た時はどうなのだろうと不安な気持ちがありましたが、(本プロジェクト発起人の)大武さんのオンラインゼミをみて野球しかしてこなかったこと、社長になりたいと思っていたことなど、境遇が似ていると感じました。大学に入学してから起業したことなども知って、自分も大武さんみたいになりたいと思い入学を決めました。

――大学入学直後にプロジェクトの運営に加わりましたが、当時のことについて教えてください
 大学に入学してすぐサッカー大会がありました。その時に大武さんがいたので自分から話しかけて、「優斗さんを見てここに来ました。あの夏を一緒にやらせてください」とお願いしました。
 ただ最初は自分から「やらせてください」と言ったものの、自分は何もできないので、自信がありませんでした。それでも小泉さんや宇佐美さん、そして大武さんなど、武蔵野大の先輩方に支えてもらい、それを手本にしてここまでやっているという感じです。

やりがいを感じた「ありがとう」の言葉

――運営ではどのような仕事をされていますか?
 SNS全般の運用やメディアへのテレアポ、他にはSNSのDMで色々な方々に協力を依頼するなど、地道ですがコツコツとPR活動を行っています。

――やりがいを感じる瞬間はどのような時ですか?
 以前に一度ラジオに出させていただいたのですが、その時にご一緒した木更津総合高校OBの小早川さんに「こういったプロジェクトをやってくれてありがとう」と言われました。その時にこのためにやっているんだとやりがいを感じました。

――高校野球の野球部での経験が活かされているなと感じたことはありますか?
 自分は大武さんや小泉さんなどとずっと近くにいて、部活動のような感覚でプロジェクトの活動を行っています。細かい作業などでの忍耐力は野球部で身に付けたものが発揮されていると思いますし、部活動のような感覚なので楽しいと感じています。

――地元や高校時代の友人にこのプロジェクトのことを話したことはありますか?
 何人かには話しました。皆から「頑張れ、すごいな」と言ってくれて励みになります。

頼れる先輩たちだが、ライバルでもある

――代表の大武優斗とはどのような人間ですか?
 自分にとって大武さんは『ライバル』です。同じ学部ですし、大武さんの姿から多くのことを学んでいます。後輩として可愛がってもらっていますが、気持ちのどこかではこの人を超えたいとずっと思っています。ロールモデルでもありライバルでもあるという感じです。

――一学年上の先輩である宇佐美さん、小泉さんはどのような人間ですか?
 やはり同じ学部なので『ライバル』です。お2人は大学でも一緒にいるお兄ちゃんみたいな存在です。なんでも相談に乗ってくれるし、少しふざけることもできて、とてもいい関係です。

――鍬下さんにとって甲子園とはどのような場所ですか?
 実際に甲子園でプレーしたことはないですが、『命を削ってでも夢見ていた舞台』です。怪我をしてでもあの場所に行くために、身体にムチ打って努力してました。自分は夏の予選で負けた時に燃え尽き症候群となって、このプロジェクトに出会うまで頑張らなくていい理由をずっと探していました。
 このプロジェクトも『甲子園に行く』プロジェクトということで、甲子園はそれだけ自分の人生でも大きいものだと感じています。

誰かを救えるプロジェクトに

――運営メンバーとしての今後の目標について教えてください
 クラウドファンディングを成功させて、このプロジェクト成功させることです。そして終わった時に当時の選手や運営メンバーが「やってよかったよね」「このプロジェクトのお陰で救われた人がいるよね」という話ができるようなプロジェクトにしたいです。

――プロジェクトに参加する約1000名の選手へメッセージをお願いします
 自分たち運営としてもまだまだ力不足な点もありますし、協力していかないと前に進まないプロジェクトになっていると思います。
 一緒に取り戻しましょう!

――最後に応援してくださっている方々へメッセージをお願いします
 現時点でもクラウドファンディングや拡散の部分で本当に多くの人の協力があって、「あの夏を取り戻せ」というプロジェクトが世間に認めてられてきています。ですがまだまだ足りていない状況ですので、実現に向けてご協力お願いします。


プロジェクト公式サイト:https://www.re2020.website/ 
公式Twitter:https://twitter.com/remember__2020
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