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2024年に印象的だった、個人的プロレスニュース10選


はじめに

2024年も残すところ、あと数日となりました…。

2021年末から始めたnoteも、毎週投稿記録を151回まで切らすことなく継続できて、何より読んでくださる方々がいるのが励みになっております!
ありがとうございます!


そんな2024年最後と思われる私の記事投稿は、ズバリ『2024年に印象的だった、個人的プロレスニュース10選』!


私の独断と偏見で印象に残った、2024年のプロレスの話題…。


noteで書こうと思ったけど、書くタイミングを逸して書けなかった話題…。


そうした10の個人的ニュースを、1年の最後に振り返りながら書きたいと思います。


①煽りVTR

2024.3.17 DDTプロレスリング後楽園ホール大会で行われた、『大家健vs高木三四郎』。

この一戦のために今成夢人が煽りVTRを製作したのですが、何と試合前に煽りVTRが流されないまま入場シーンに突入。
解説席にいた今成が怒りを露にする展開に…。


試合後、DDTと高木三四郎が本件を謝罪し、煽りVTRを追加した試合を無料配信するも、サザンオールスターズの『いとしのエリー』をBGMに用いて大家健が涙ながらに思いを吐露したVTRが流れなかった事実に変わりはなく、「『覆水盆に返らず』とは正にこの事なんだろうな…」と痛感させられました。


個人的に、DDTや東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレスの煽りVTRは、邦楽・洋楽問わず試合のシチュエーションに合わせた選曲と、作り手の熱意や思い入れが込められている点で、他の追随を許さない個性が発揮されていたと思っています。

東京女子プロレスなんかは女性ボーカルの曲を煽りVTRに使用していて、その辺りの拘りも見ていて凄く感じられた訳ですが、2022年の途中から東京女子の煽りVTRに邦楽や洋楽が使われなくなり、フリー素材っぽい汎用BGMへと変更。
(『山下美憂vs伊藤麻希』や『中島翔子vs愛野ユキ』で赤い公園の楽曲を使ってたの凄く好きだったのに…)


気がつけばDDTの煽りVTRもそういう作りになってしまい、この煽りVTRの一件で「作り手が今成さんから変わってしまったんだろうなあ、恐らく…」という諸々の答え合わせも私の中で出来てしまったのでした…。
誰が作ったとかは分からなくても、製作物に込められた熱量で、作り手や方針が変わったかどうかは伝わってしまう。

「煽りVTRの曲が○○だった!うおおおおおおおお!!!!!」みたいな私のツイートに、何度か【いいね】してくださった今成を見ているからこそ、余計にそう感じました。


だから、ある意味2024.3.17は、DDT映像班が築いてきた特色や信念が殺されてしまった日なんだと私は思います。

銭金では買えないものが失われてしまったという悲劇…。


②乃蒼ヒカリ退団

2023年末より長期欠場に入っていた東京女子プロレスの乃蒼ヒカリが、2024年5月に退団を発表。
タッグ王座を保持していたところからの欠場⇒退団ということになりました。

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個人的に本件で一番問題視してるのは、彼女の去就云々ではなく、某ファンによるアクションでした。

【一身上の都合】と明記しているにもかかわらず、僅か3ヶ月後に「みんな不安に思ってます」なんて御気持ちに擬態した要求を、わざわざ公式にメンション。
衆目に曝す形で他者の賛同と支持を得た事で、数日後の乃蒼退団リリースに繋がる結果となったのは否定できないので。


厄介ヲタに「無期限休業でも、公式に理由を聞くべく凸する」という成功体験と口実を与えてしまった事実は、今後に禍根と爆弾を残すレベルでキツいと感じました。

次回そういう事が起きれば、極端な話、そういう手法を模倣して凸するヲタを出しかねない。
団体も無視すればよかったとは思うけど、周囲も無視できない形で嘆願されたら、流石にそれも無理よ…。


そんな嘆願主は今でも「応援ボード作りました」なんて切り替え早く他人事のように別の選手を推している一方で、彼女の熱心なファンだった方ほど、そんな振る舞いはしてないし出来ない現実がある訳でして。
これ、誰一人幸せな結末になってないんですよね。

【推し活】が行き過ぎると怖いと痛感させられた、忘れられない出来事の一つです…。


③レック永守社長退任

多くのプロレス団体にスポンサードを行ってきたレック株式会社の永守貴樹氏が、2024年6月の株主総会を以て社長職を退任する事が発表。

新社長に就任した青木光男氏が「(今年)6月でウチのプロレスは最後。あとは誰もプロレスのことを知らないんで」と言及した事で、レックとプロレスの関係は突如終わりを告げる形となりました。


2016年9月にDDTプロレスリングと共に開催した『ホームセンタープロレス』は、その後も全日本プロレスが協力する形で開催するなど恒例化していきましたが、レックが関与してたうちに『ホームセンタープロレス』童貞を卒業する事は叶わず…。


ただ、レック撤退後も、セキチューのホームセンタープロレスが行われてたりするので、そういうレガシーは形が変わっても受け継がれていくのかなと思いました。

いつまでもあると思うな、親と推しとホームセンタープロレス…(泣)。


④マリーゴールド旗揚げ

スターダム創業者でありエグゼクティブ・プロデューサーを務めていたロッシー小川が、2024年2月の契約解除を経て、新団体・マリーゴールドを旗揚げ。
2024年のプロレス界でも大きな話題を生み出しました。

実際、2024年5月の旗揚げ戦は、配信視聴でもハッキリ分かる超満員&熱量!

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私自身、マリーゴールドに関しては本興行を生で見ていないので何とも言えない所はあるのですが、たまに配信とか見ている限り「ブシロード体制前のスターダムに回帰してる」印象を受けました。
当時と違うのは、多くの外国人選手参戦に頼らずとも、自前の選手で興行を打てる人員を確保できている事でしょうか。

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今秋からは、プロレスリング・ノアの『MONDAY MAGIC』にもマリーゴールド勢が多数参戦。
天麗皇希や定期参戦中のボジラを見ていても、キャリアは浅いながらも身体の大きさや足の長さを活かした攻めが見られたので、2025年以降も成長が楽しみな存在です。


一方、林下詩美やジュリアをはじめ5選手が退団したスターダムも、岡田太郎社長を中心に新章へと突入。

紫雷イオや林下詩美が歴代リーダーに名を連ねてきた『Queens Quest』、スターダムで悪を担ってきた『大江戸隊』の老舗ユニットを今夏に解体し、『シンデレラトーナメント』は羽南、『5☆STAR GP』は舞華、『GODDES OF STARDOM』は羽南&飯田沙耶組が優勝するなど、抜けた穴を埋めるように新顔やエース候補の台頭が目立ちました。

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中でも、ベビーとヒールでスターダム以外のファンも取り込みつつある、今の上谷沙弥は一見の価値あり。
長らくスターダムと関係が冷え切っていたプロレスリングWAVEの観客や関係者からも支持を集め、ヒール転向後はプロレスファンからも注目される存在に昇り詰めるなど、今春以降のスターダム全方位外交の立役者と言い切れる大活躍でした。

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個人的に、6月の国立代々木競技場第2体育館大会は年間ベスト興行候補の素晴らしい大会でしたし、何より新人選手も多く育ってきているのは大きい。

唯一の懸念材料は、来春に迎えるであろう契約更改で2024年同様にスターダムを離脱する選手が出るか否かでしょうか…。


⑤ZERO1と栃木プロレス

2024年初めよりプロレスリングZERO1で、ベテラン勢を中心とした『REAL ZERO1』と若手を中心にした『栃木プロレス』が、双方ZERO1名義で興行を開催する二極化が起きていた問題。

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毎年恒例の元日後楽園や3月の旗揚げ記念大会に、2024年は田中将斗ら『REAL ZERO1』が参戦しなかった事について色々な意見が噴出した真相は、3月末にようやく公式で明かされることになりました…。

ゼロワン取締役を務めるオッキー沖田氏によると、発端はオーナーの「ダイコーホールディングスグループ」神長大会長から「赤字になる興行はやらないように」という方針が示されたことだという。「神長会長にはコロナ禍でも団体を救っていただき、押忍プレミアム興行を立ち上げてもらい、感謝しかない」(沖田氏)という一方で、コロナ明けも赤字興行が続いていた団体は昨年12月に試合が組めない状況に陥った。

そこで沖田氏は、カミウトラストホールディングス社が運営する栃木プロレスに協力を要請。2008年から大谷晋二郎をサポートしてきた臼井伸太郎代表は「ゼロワンの試合がなくなるのはよくない」と理解を示し、元日興行を栃木プロ主催で開催するに至った。

だが、これまで栃木プロに参戦していた若手勢は出場したものの、リアルゼロワンの田中らの出場はかなわず。団体の「23周年大会」として開催された3月3日後楽園大会でも同様の事態となった。


その後、『REAL ZERO1』はWRESTLE UNIERSEでも大会配信が決定したものの、興行は7月の田中将斗デビュー30周年記念興行を最後に事実上の休止状態に…。
2025年より親会社交代で新体制となり、ZERO1は『REAL ZERO1』勢で再始動する事になりました。

栃木プロレスとも他団体という立場を明確にした事で他者から分かりづらかった面は整理され、大まかな年間興行予定も発表された事は大きかったように思います。


ただ、選手間のやり取りで、親都合で子が引き離されるように見えてしまったのも胸が痛い…。


また一つに戻れる日は来るのでしょうか…。いや、来てほしい。

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⑥プロレスと音楽

2024年の私は、プロレス経由で知ったコミュニティから、ライブハウスに足を運ぶようになった1年でした。

その要因は、私の自宅近所にある、中野MOONSTEPというライブハウス!

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プロレス好きの店長が開催する『新中野プロレス飲み会』から行き始めたライブハウスで、店員さんから「今度、MAOくんと対バンするんですよ」という話を聞き、MAO(DDTプロレスリング)がベースを務めるロックバンド・Dos Ouatroの出演する対バンライブを鑑賞することに…。


そこからMOONSTEPの企画するライブに足を運ぶようになった私は、いつしか今までで一番音楽を聴く1年を過ごしていました。


MOONSTEPの店員さん達が「ここでプロレスするところが見たいね」と口々に話していた未来も、2024年8月に『FUCKED UP FEST』開催という形で見事実現。

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Dos Ouatroも、アントーニオ本多やトランザム★ヒロシ、新納刃がメンバーにいるロックバンド・Daisetzも、「プロレスラーが音楽をやっているから素晴らしい」のではなく、「素晴らしい音楽をやっているのがプロレスラーだった」という印象なので、Daisetzなんかはいずれワンマン公演も行きたいです。


同時期に、MOONSTEPで松永光弘&リッキー・フジ&雷神矢口の3マンライブも開催されたので行った所、ミスターデンジャー・松永氏の創作楽器と美声に圧倒されるなど、こちらもこちらで忘れられないライブとなりました。



あと、プロレスリング・ノアで話題沸騰中のOZAWAが、清宮海斗のキャバクラ通いを暴露した際に映り込んだポスターがキッカケで、そのアイドルグループのライブに行った事も忘れられない思い出です(笑)。

2025年以降も、プロレスと音楽が私の中心になりそうな予感がしております。


⑦"裏投げ"問題

2024年11月、高橋奈七永が試合中にSareeeの裏投げで負傷。

このSareeeの裏投げに関する議論や是非は、当事者間やファンの話を飛び越えて、ミスター雁之助と戸澤陽のSNSバトルにまで発展する事態となりました…。


個人的に、この一件を見ていると、2022.4.10のZERO1両国国技館大会で負傷した大谷晋二郎の件を思い出さずにはいられませんでした。


あの時も、現地や映像で試合を見てた人より、試合すら見てないような人達がガソリン撒いて火をつける構図ばかりで、Sareeeを感情で叩いてる人達にそれと似たものを感じてしまいました。


私の中で、本件について感じたことは以下の通り…。

・そもそも、裏投げが安全な技という認識は無い。
(受け手は限定される技なんだろうな、と)

・現地で見てた人の意見や見解が一番正しい。
(今回の場合だと、北海道で実際に見ていた方の意見が知りたいところ)

・「危険だ」と声高に叩いてくる人が、一番危険。


この記事書いた直前(2024.12.27)に、シードリングの後楽園ホール大会で『Sareee vs 野崎渚』の一戦を見る機会があったんですけど、裏投げが出た時に「危険だ」と叩くような人はSNS含め見かけなかったので、単純に危険だと声高に叫んでる人は騒ぎたいだけなんだと察しました(よせ)。

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⑧コンディション

2024.1.2の『丸藤正道vs飯伏幸太』で、飯伏のコンディション不良が露呈した事実は新年早々大きな衝撃を与えました。


この試合に限らず、私がプロレスにハマった2015年以降に好きになった選手の試合で、ちょいちょいコンディション不良を疑いたくなる内容が散見されたのを、この2024年の1年間で感じました。

その理由は単純に加齢によるものなのか、古傷の影響なのか、当人の練習量なのか、様々あると思うんです。
ただ、昔の動きが出来なくなることを、(見てる側も受容しなければいけないのは前提としても、)「明らかに動けていない」のと「今できるスタイルにモデルチェンジや改良を加えてる」では全然違うんだと思いました。

何処とは言わないですが、【エース格の人が、引退も見据えて入ってきた人に比べて低調】だったり、【ほぼ同学年で団体の代表を務める人同士のシングル王座戦なのに、年下の方が素人目でもコンディション最悪】だったりした試合を見てしまうと、尚更そのように感じてしまうのです…。


生なり映像なり自分の目で見ない事には分からないので、観戦しているうちには大なり小なり訪れると思うんですけど、今後そういう機会に巡り合うことも増えるというのは、自分の頭の片隅に入れないといけないんだろうなって。

長く見てるからこそ感じる辛さ…。

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⑨学生プロレス・社会人プロレス

2024年2月に新木場1stRINGで行われた『学プロALL STARS』や、同年6月の『有給プロレス』後楽園ホール大会など、2024年はアマチュアプロレスの存在がプロレスファンに轟く1年だったように思います。


先に上げた2大会は前売り時点で超満員札止めの大盛況。

有給プロレスに関しては、メインの内容が酷すぎたという感想を書いた後日、試合を一切見てもいない非学プロ関係の人と飲んでいた所、表現の部分(「マスターベーション」の箇所)で直接バチクソ怒られたりもしたんですけれど、大会内容は本当に素晴らしいと私は感じました。

これだけ入った後楽園ホールも、私が今年行った中だと全日本プロレスと並び立っていましたから。


『学プロALL STARS』は、2025年2月8日に第2回大会の開催が決定済。

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また、社会人プロレス団体・CWP所属のDaisuke®がガンバレ☆プロレスなどのプロ団体に参戦する展開も見られました。


2025年も、アマチュアプロレス界から目を離せない1年になりそうです。

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⑩佐々木憂流迦

2024年1月2日のプロレスリング・ノア有明アリーナ大会でプロレスデビューを果たしたMMAファイター・佐々木憂流迦。

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総合格闘家として実績もある選手のプロレスデビューは話題を呼びましたが、有明でのデビュー戦後もNOAHの巡業に帯同しながら試合出場を重ね、5月には正式にプロレスリング・ノア所属を果たすなど、最早今のNOAHには欠かせない主力選手の1人になりました。

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2024年7月13日には、NOAH所属の選手ではデビュー後史上最速となるGHCタイトルを獲得(GHCナショナル王座)。

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2025年元日には日本武道館でSHINSUKE NAKAMURAとシングルマッチが決まりましたが、この待遇が破格でも話題先行でも無い事を証明する2024年を作ったのは、間違いなく佐々木憂流迦が凄かったからだと思います。

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2025年はGHCヘビー級王座戦線に乗り込む展開もあるのでしょうか…?
楽しみな選手です!

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まとめ

2024年も多くの話題に包まれたプロレス界。


私はと言えば、コロナ禍だった2020年を除くと、生観戦数が初めて前年より下回る1年になりました。
でも、その分ライブに行く機会は増えたので、出費とかは大して変わっていない事実(笑)。


あと、プロレス会場で撮影した自分の写真を「早くアップしよう」とか血眼になる機会も、会場で雑感を書いて纏めることも無くなりました。
でも、無くなって困った事は正直無いので、来年以降もそういう距離感でプロレスを観る事になるかもしれません。


色々私も変わりつつあった2024年ですが、2025年も人間的に成長して、周囲の皆様とのご縁を大切にしたい所存です。

今年も1年ありがとうございました!


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2024年に印象的だった、個人的プロレスニュース10選|レンブラント