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令和4年のGO ACTION

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2022年の潮崎豪観戦記をアップしていきます。宜しくお願いいたします🙇🙏
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#スポーツ観戦記

令和4年のGO ACTION〜最終回・Re-UNION~

はじめに2023.4.16、プロレスリング・ノア ゼビオアリーナ仙台大会。 NOAH初進出となった会場でのビッグマッチは、試合開始前から拳王の前説などで盛り上がるなど、良い雰囲気で幕を開けた。 その盛り上がりに更なる火を点けた出来事が、第2試合終了後に起こった。 場内に流れる、『ENFONCER』の調に沸き立つ観客達。 入場ゲートに現れた"王"の帰還に、会場中が歓喜した。 令和4年の潮崎豪2022年の潮崎豪は、負傷欠場という形で幕を閉じることになった。 2021年にG

令和4年のGO ACTION〜第二十回・心が『NOAH』と叫びたがってるんだ~

はじめに2020.7.19後楽園ホール大会。 新型コロナウイルス禍による無観客試合期間を経て、プロレスリング・ノアが約4ヶ月ぶりの有観客興行2Daysを開催した2日目。 この日のメインで勝利したGHCヘビー級王者・潮崎豪は、試合後にマイクを握ると、自らの代名詞である『I am NOAH』を観客と共に叫ぼうとした。 しかし、この日は観客席からの声出しは禁止。 素で失念していたと思われる潮崎を、中嶋勝彦らが苦笑しながら止めて、結局『I am NOAH』は選手が叫ぶ形で終了

令和4年のGO ACTION〜第十九回・You are NOAH〜

はじめに 2019年5月、鈴木秀樹が潮崎豪に言い放った言葉である。 当時、GHCヘビー級王座を保持していた清宮海斗の対戦要求を振り払い、鈴木がロックオンした相手は、GHCヘビーから遠ざかっていた潮崎だった。 二人の初シングルが実現したのは2019年7月。 30分ドローという結末も、潮崎は悔しさを、鈴木は「結末として、勝ってる」とコメントを残す対照的な試合となった。 あれから約3年、30分ドローとなったカードが、当時と同じカルッツかわさきで実現した。 初シングル当時、

令和4年のGO ACTION〜第十八回・百戦錬磨の豪腕は撃ち抜けない〜

はじめに2022.2.9 プロレスリング・ノア後楽園ホール大会。 『潮崎豪4番勝負』2戦目に組まれた、田中将斗戦。 実に約10年振りというシングルマッチは、田中が勝ち筋を掴ませず勝利という結果に終わった…。 あれから約6ヶ月半…。 両者は『N-1 VICTORY 2022』公式戦の舞台(8.27名古屋大会セミファイナル)で再び相まみえる事となった。 潮崎も田中も戦績は3勝2敗。 名古屋大会のセミファイナル前までに、勝ち点で上位にいる拳王、鈴木秀樹(共に勝ち点9)、藤田

令和4年のGO ACTION〜第十六回・Now I’m here〜

はじめに潮崎豪4番勝負から、約半年が経過した。 あの一戦を境に、両者の環境は変化した。 日本武道館メインの座を潮崎に"奪われた"拳王は、7.16日本武道館大会で悲願のメインイベンターの座を射止めると、約5年ぶりにGHCヘビー級王座を戴冠。 一方の潮崎も、拳王戦での敗戦から建て直すと、4.30両国国技館大会で拳王より先にGHCヘビー級王座を戴冠している。 お互いに至宝奪取を果たした後、実現した再戦の舞台は『N-1 VICTORY 2022』公式戦。 リーグ戦の折り返し

令和4年のGO ACTION〜第十五回・making plans for win~

はじめに2022.8.11より開幕した、『N-1 VICTORY 2022』 ここまでの公式戦2試合を、1勝1敗の五分で消化した潮崎豪。 公式戦3戦目の相手は、望月成晃。 2022年3月にシングルマッチで勝利しているものの、2020年の『N-1』では敗戦を喫した因縁の相手である。 ここまで2連敗と、既に後がない望月。 一方、ここで勝ち星を先行させておきたい潮崎。 リーグ戦は、早くも中盤戦に差し掛かろうとしていた…。 2022.8.13『潮崎豪vs望月成晃』約5ヶ

令和4年のGO ACTION〜第十四回・CLOSE ENCOUNTERS~

はじめに2022.8.11、『N-1 VICTORY 2022』開幕戦。 事前にファンから集計した『N-1』の優勝予想で、1位を獲得したのは潮崎豪だった。 しかし、開幕戦メインでは、藤田和之の圧倒的暴力性の前に敗戦…。 早くも出鼻を挫かれる格好となった潮崎だが、リーグ戦は容赦なく、次の公式戦を消化していく事になる。 潮崎のリーグ2戦目の対戦相手は、アンソニー・グリーン。 2022年7月に初来日を果たした外国人レスラー。 開幕戦では田中将斗に敗れたものの、試合後に田中

令和4年のGO ACTION〜第十三回・RHYTHM & VIOLENCE~

はじめに2022.6.12 歴代最多・5度目の戴冠を果たした潮崎豪のGHCヘビー級王座政権は、防衛回数0回、僅か1ヶ月半で幕を閉じた。 4度目の防衛ロードで武藤敬司に敗れた時と同様、外敵に流出する屈辱的な結果…。 私自身、現地で見ていて結果への納得感はありつつも、心のどこかで悔しさを拭えずにいた記憶がある。 あれから約2ヶ月が経ち、潮崎號のGHCヘビーへの道が再び開かれた。 2年ぶりとなる『N-1 VICTORY』参戦。 『N-1』を制した者はGHCヘビー級王座への挑