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アートはデザインからの解放"思い描くby holidayjun"

言葉だけだとちょっと分かりづらかったり、杓子定規になりがちなコミュニケーションの場をいつもわかりやすく、楽しくデザインで解決してくれるのが、holidayの堀出さんだ。
ちょっとした人と人との隙間をボンドのようにデザインによって埋めてくれる。

holidayは、デザイナーの堀出さんと奥さまによる「食とデザイン」を軸にしたクリエイティブユニットだ。ISSEY MIYAKEやA.P.FRANCEなどのイベントのケータリングやアートディレクションを手掛けている。

そんなholidayが新たにアート創作を行い銀座で開かれた個展が"思い描くby holidayjun"だ。開催場所となったFEELSEENもとてつもなく面白い場所なので別の機会に触れたい。

ちなみに堀出氏は、高校卒業後、フランスのアートスクールでデザインを学んでいる。彼が描くものは、ポップなロゴ、カラーが用いられ、どこにでもありそうでないテイストだ。北欧的な、ポップアート的な、パリの優雅でモダンな雰囲気がミックスされていて、かつ日本人に馴染みやすいものになっている。

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アートはデザイナーにとって日々のデザインからの解放だ。生み出されたアートからはあらゆることを感じ取ることができる。

1.何ものでもない何かを想像する

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この個展では、日々生活する中で出会った人や景色や雰囲気から感じたプラスな気持ちを思い描いた作品が展示されている。それらは抽象的な表現が多く、人や動物などはどこにも出てこない。見る側は、それらの形や色の配色から作品が表現したい気持ちを思い思いに想像することができる。

2.自由な色づかいを楽しめる

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意味や役割を求められるデザインと異なり、アートは自由だ。計算されずに描かれた色がとても生き生きしている。今回塗料メーカーにも協力を得たという。近づいてみると、マットな質感からパールが入っていたり、刷毛ムラが感じられるものまである。配色や質感を感覚的に楽しむことができる。

3.インテリアに合うお気に入りを見つける

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現在では自宅のインテリアにアートを取り入れる人が増えている。アートは生活の身近なものになりつつある。個展へ行くと自然と「自宅に飾るとしたらどれがよいかな」という目線で見てしまう。出掛けるときや帰ってきた時に元気をもらえるような、自宅にピッタリの作品に出会えるか、懸命に宝探しをしてしまう。


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ちなみに作者の堀出氏はバスケットボール選手のような高身長な人だ。葉山を中心に活動しているためか、よく日焼けしている。見た目と作風のギャップがありそうだが、日々コミュニケーションを楽しく、プラスの感情を表現しようとする作風は人柄をそのまま表している。

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