企業のネットトラブル検証人 四家章裕

企業のネットトラブル検証人、株式会社リリーフサイン取締役COO 日々ネット関連の事件が…

企業のネットトラブル検証人 四家章裕

企業のネットトラブル検証人、株式会社リリーフサイン取締役COO 日々ネット関連の事件が発生している。それらについて紹介し、私見を述べさせていただきます。 株式会社リリーフサイン https://www.reliefsign.co.jp

最近の記事

企業のSNS公式アカウントのトーン&マナー?

企業のSNS公式アカウント運用が増えています。SNSの運用を担当される方は、ネットに明るいからとか、部署としてやるべきだからと、必ずしもリスクに関して知見が深くない場合もあるようです。 某地方放送局の公式Twitterが、特定政党を誹謗中傷したことに批判が集まっています。 個人の発信とは異なり、企業のSNS公式アカウントは会社の顔ですので、そこで発信されたものは会社としての見解となります。従って他者を攻撃するような内容は、炎上するしないにかかわらず控えるべきことは明白です

    • 監視の必要がなければしないわけで。

      米Meta社(旧Facebook社)が、警察に対し、Facebook上の監視活動を即時中止するよう求めたという報道がありました。 そう言うからには、監視の必要がないように犯罪行為や誹謗中傷の撲滅にMeta社自体が完璧に取り組む必要がある訳で、そうなっていないから外部の団体が監視を行わなければならない状況をどのように考えているのでしょうか。 もちろん、Meta社が撲滅にむけて努力していることは理解していますが、未だ被害が無くならないことは事実で、むしろ外部と協力して被害の防

      • ネット上の誹謗中傷は消せるのか?

        どこの掲示板かはわからないが、この記事によると、いわれのない不倫をでっち上げられ、警察も、どの弁護士も削除は難しいと断られた女性が、この掲示板に広告が載っていた弁護士に依頼したら、いとも簡単に削除されたというのです。これは違和感があります。 そもそも弁護士さんが、「2週間で消せる」と公言するでしょうか。相手のあることですし、明らかな名誉毀損にあたるとしても期限まで明言することは難しいのではないかと思います。 明らかな誹謗中傷にもかかわらず、警察も及び腰となると当事者として

        • まさにバイトテロの王道パターン

          またもやバイトテロが発生しました。今回は王道パターンと呼んでも良い事案です。 バイトテロの炎上パターンとしては、 ①不衛生に食品を扱うふざけた動画を撮影 ②Instagramのストーリーズに投稿 ③Youtube、Twitterに転載され拡散 ④本人特定・個人情報公開 ⑤報道 このような場合、たいていは責任者が現場には居らず、アルバイト店員のみのオペレーションの場合が多いようです。店主へのインタビュー記事を見ると、今回も店主は不在だったとのことです。 例にもれず個人情報

        企業のSNS公式アカウントのトーン&マナー?

          東京五輪金メダルのメッキ剥がれる?!

          こちらの記事によると、東京五輪の金メダルのメッキが剥がれたと訴えている選手がいると伝えています。その内容そのものよりも、私はこの記事の、造幣局に対するインタビューの部分が気になりました。 ――五輪メダルのメッキが剥がれたという苦情が出ていますが。  詳しい話は東京五輪組織委に聞いてください。  ――製造者として、考えられる原因は。  現物を見ていないので分かりません。  ――五輪組織委から調査などの話は。  ありません。  ――ということは、組織委が解散したら調べない

          東京五輪金メダルのメッキ剥がれる?!

          ネット中傷厳罰化

          ネット上で誹謗中傷行為を行った場合、刑法の侮辱罪を厳罰化することで抑止する動きがあります。これによって是非、優しいネット社会が実現してくれることを願うところです。 バイトテロが発生した際には、その当事者の個人情報がネット上で晒されたり、その行為に対する非難が集中したりしますが、そのような場合にもこの法律が対象となるかは気になるところです。 この厳罰化は、個人に対する誹謗中傷に焦点を当てたものですので、法人に対する風評対策にはなっていないと思われますが、厳罰化によって企業に

          9/7、Twitterで「炎上」というキーワードが含まれる書き込みの中で一番使われていたワードは「野々村真」

          調査方法 クチコミ検索ツールで、該当日に「炎上」というキーワードが含まれているTwitter投稿を収集。その中に含まれているキーワードのランキングを求め、その内容を検証します。 9/7の「炎上」キーワードランキング 1位~18位 タレントの野々村真さんが菅政権に対し、批判的とも取れる発言をYoutubeで発信したことに対してのネガティブな反応が拡散されたものです。 「タレントが政権批判するのは許せない」「自己責任」「助かったのだから良いだろう」のような様々な論調があるよう

          9/7、Twitterで「炎上」というキーワードが含まれる書き込みの中で一番使われていたワードは「野々村真」

          9/6の炎上ワードは「垢転生」

          調査方法 クチコミ検索ツールで、該当日に「炎上」というキーワードが含まれているTwitter投稿を収集。その中に含まれているキーワードのランキングを求め、その内容を検証します。 9月6日の「炎上」関連Twitter検索結果で一番多かったキーワードは、「名前」2位が「垢転生」でした。いずれも同じツイートに含まれるキーワードです。 内容は、鬼滅の刃関連のイラストをツイートをするユーザがトレパク(トレースとパクリの造語)していると指摘し、そのプロフィールやツイートの特徴について

          9/1、Twitterで「炎上」というキーワードが含まれる書き込みの中で一番使われていたワードは「動画」

          調査方法 クチコミ検索ツールで、該当日に「炎上」というキーワードが含まれているTwitter投稿を収集。その中に含まれているキーワードのランキングを求め、その内容を検証します。 1位:動画 2位:拡散希望 3位:とんでも 4位:やばい 5位:喧嘩 6位:OGIKgV0yvz 7位:有名歌い手 8位:wwwww有名歌い手 9位: 不正疑惑 10位:神回 これらすべて、ひとつの事柄に紐づくキーワードです。内容は、ライブ配信サービス「ツイキャス」で、声誕祭というキャンペーンイベン

          9/1、Twitterで「炎上」というキーワードが含まれる書き込みの中で一番使われていたワードは「動画」

          ワクチン詐欺、日本にも

          今年5月に海外でワクチン詐欺が発生しているという記事を書きましたが、いよいよ日本でもワクチン詐欺が発生しているようです。 「予約代行詐欺にご注意!」「不審なSMS等にご注意!」「偽サイトにご注意!」(防衛省・自衛隊大規模接種センターHPより) 以下の記事のように偽予約サイトに誘導し、クレジットカード番号を入力させようとします。 度々触れていますが、詐欺集団はトレンドに非常に敏感で、それらに便乗して周到に個人情報やクレジットカード情報を盗み取ろうとします。これをソーシャル

          悪いクチコミは消すに限る?!

          読売新聞オンラインに気になる記事が掲載されていました。 病院の口コミ、改ざん業者が高評価に書き換え…「評価3・5以下なら大変」と営業攻勢 記事によると、Googleクチコミの悪い書き込みを削除し、良いクチコミに変えてしまうという業者があるといいます。 Googleクチコミは、そもそも書かれた側が投稿を削除することは仕様上できません。消せるのは投稿者本人か、Google社が規約違反だと認めたものです。この記事に書かれているように、業者の自作自演が疑わしいと考えます。 業

          悪いクチコミは消すに限る?!

          中央官庁も公式SNS運用。法務省が炎上。

          企業の公式SNS運用が増えていることは既出の通りですが、中央官庁もSNS利用を開始しています。親しみやすさを出すため、各省庁もその内容や運用方法を模索しているようです。その様な中、法務省のアカウントが炎上しています。 何故炎上したのか結論から申し上げれば、組織内で問題がおきているのに配慮のない投稿をしたためです。 過去に千葉県が同様のことをして炎上しています。台風で千葉県内に甚大な被害が出ている最中、千葉県公式アカウントにおいてゆるきゃらがゆるい投稿を行ったのです。 自

          中央官庁も公式SNS運用。法務省が炎上。

          サンデーモーニング張本氏発言問題から企業は何を学び取れるか

          女子ボクシングフェザー級で日本女子初の金メダルを獲得した入江選手について、TBSの情報番組「サンデーモーニング」内にてコメンテーターの張本氏が蔑視と取れる発言をしたということで、日本ボクシング連盟から抗議文が出されました。その後TBSは日本ボクシング連盟に対し謝罪文を提出し、日本ボクシング連盟は納得したということで本件に終止符を打ちました。 しかしネット上では、その謝罪文に対して厳しい意見が飛び交いました。指摘のポイントは、『発言内容の非は認めていないこと』に尽きるでしょう

          サンデーモーニング張本氏発言問題から企業は何を学び取れるか

          TikTok、FB抜いて1位 2020年世界アプリDL数ランキング

          動画投稿アプリのTikTokが、世界アプリダウンロード数ランキングで1位になったとのニュース。 Instagramのストーリーズも同様に、気軽に動画を発信できる環境が増えるということは、ネット炎上のリスクも上がると言わざるを得ません。 TikTokもInstagramも、拡散する機能が弱いため、単体ではあまり炎上状態にはなりません。大抵はTwitterに転載され拡散し、多くの人の目に触れることになります。最近ではYouTuberが問題動画を取り上げて炎上状態になることもあ

          TikTok、FB抜いて1位 2020年世界アプリDL数ランキング

          企業の公式SNS中の人が注意すべき「誤爆」とは

          少々柔らかめの記事ですが、OLのSNSでの失敗談の記事がです。笑えるお話になっていますが、企業の公式アカウントでやらかしてしまうと大変なことになったりします。 会社のSNSアカウントで暴言!?【OLのヤバすぎSNS失敗談が話題】 「誤爆」とは、会社の公式アカウントで、私的な内容を誤って発信してしまうことです。これは大手の公式アカウントでも度々発生しています。会社の愚痴や暴露めいたことを発信してしまうとコトです。たまに読者の同情を買い、逆に好感を持たれるケースもありますが、

          企業の公式SNS中の人が注意すべき「誤爆」とは

          某ピザチェーン店バイトテロ事案の謝罪文を考察する

          以下店名や商品名をマスクした原文です。 平素は (店名)をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。 この度、弊社従業員が発生させた不適切行為および不適切なSNS投稿につきましてご報告とお詫びを致します。 弊社従業員が、弊社商品である(商品名)を調理し、商品をつくった後、残ったシェイクを調理用器具で食べている様子を、動画で撮影し、SNSに投稿しました。 商品調理後の調理器具を使った不衛生な行為、および動画撮影しSNSに投稿するという不適切な行為によって、お客様に大変ご不快で

          某ピザチェーン店バイトテロ事案の謝罪文を考察する