ネット中傷厳罰化

ネット上で誹謗中傷行為を行った場合、刑法の侮辱罪を厳罰化することで抑止する動きがあります。これによって是非、優しいネット社会が実現してくれることを願うところです。

バイトテロが発生した際には、その当事者の個人情報がネット上で晒されたり、その行為に対する非難が集中したりしますが、そのような場合にもこの法律が対象となるかは気になるところです。

この厳罰化は、個人に対する誹謗中傷に焦点を当てたものですので、法人に対する風評対策にはなっていないと思われますが、厳罰化によって企業にも少なからず影響があると考えます。

恐らくこれをきっかけに、逮捕される人物が増えてくるでしょう。実名報道もされるかもしれません。そしてその個人の情報はどんどんと特定されていき、公開されるでしょう。勤務先も特定されたとしたら、その企業も非難されることになりかねません。「教育がなっていない」「その会社でのストレスから誹謗中傷をおこなった」など、様々なことを書かれてしまうでしょう。そうならないために、教育やストレスチェックなど、今まで以上に企業の責任でやらなければならないことが増えると思われます。

最後にひとつ、「誹謗中傷した人物を逮捕」→「その逮捕された人物を誹謗中傷して逮捕」→「その逮捕された人物を誹謗中傷して逮捕」のような、負の連鎖が起こらないことを願います。


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