和歌山県内の学生を対象にした「和歌山イノベーションプログラミングコンテスト」イベントレポート
事業共創カンパニーRelicでは全国13か所の拠点で産学官金連携を進め、日本のイノベーション創出に取り組んでいます。
その中の開発拠点である和歌山イノベーションラボ(和歌山県和歌山市)では、和歌山県内の学生を対象に「和歌山イノベーションプログラミングコンテスト」を開催しました。
募集テーマは「あなたが思う、和歌山県の課題を解決するアプリ」。
コンテストにはどのようなアイデアが募り、どんなアイデアが受賞したのでしょうか?
イベント経過と最終審査会の様子をレポートします。今年も開催することが決定したので、参加検討されている方にも参考にしていただけると嬉しいです。
和歌山イノベーションプログラミングコンテスト開催概要
本コンテストは、日々のちょっとしたお困りごとの解決から和歌山の未来を変えるゲームチェンジャーなアイデアまで、「こんなのあったらいいな」「こうしてみたらどうだろう」、そんなアイデアをカタチにする挑戦を応援するため立ち上げました。
エンジニアを目指す学生の方はもちろん、アプリケーションを初めて作る学生の方からも応募を受け付けました。
初心者の方も挑戦できる理由:つまづきポイントに合わせた現役エンジニアへの相談会
コンテスト開催にあたり、より多くの挑戦する学生を応援するため、共催のLink-U社と合同で“現役エンジニアに開発相談ができる”相談会を実施しました。
アプリケーションを開発したいと感じているが、どのようなアプリケーションを作成すればいいのかアイデアを出せていない方を対象に、まずはアイデア出しの相談会を開催しました。
その後、アイデアが固まり開発に走り出したもののつまづいてしまった方を対象に、開発相談会を開催。実際にコンテストへの応募を考え、相談会に参加した学生からは「現場でしか聞けないようなことが聞くことができ、また質問に親身に答えてくれて非常にためになった!」と嬉しい感想をいただきました。
最優秀賞は「ワクワクする街歩きゲームで運動不足を解消するアプリ」
和歌山大学や近畿大学、和歌山高専などさまざまな学校から参加者が集まった今回のコンテストは、昨年に比べ2倍以上のエントリーが集まり、多くの学生たちに挑戦していただくことができました。
応募段階から盛り上がりを見せた本コンテストの栄えある最優秀賞は…
和歌山大学のチーム「プロ根性」が制作したアプリ「エクスプローラーズ」でした!
エクスプローラーズは、少ない情報を手掛かりに実際に目的地を目指すゲーム。写真などのヒントを頼りに目的地を探して実際に街を歩くというワクワク感をユーザーに提供するアプリです。
このアプリを作った背景には、日本人の運動不足に対する課題感がありました。日本人の平均座位時間は7時間で、これは世界で最も長い数値です。座りすぎると運動不足になり、健康に影響が出てしまいます。
運動不足解消のためには歩くことがよく勧められますが、歩くことを習慣化することは難しいですよね。実際に和歌山県で実施した調査によると、歩行習慣の課題により生活習慣病になっていると発表されています。
そこで「プロ根性」チームは、楽しく歩けるようなアプリを作ることで、この問題の解決に挑むことに。このアプリはヒント機能を実装することで、道に迷ったときにも対応できるようにしたそうです。またプレイした情報(到達時間やスコア、歩数)を記録することでモチベーションに繋がりやすくする工夫もされているとのことです。
最優秀賞を受賞したエクスプローラーズに応募のきっかけや制作過程で苦労した点、今後の目標を聞いてみました。
続いて「技術賞」にはチーム「Uplim」が制作したURLで保存する旅程管理アプリ「TRIPLATE」が輝きました。
時間に縛られない旅程作成・管理機能を提供し、旅中のスムーズな旅程参照を可能にするアプリ「TRIPLATE」は、ユーザのSNSでのシェアにより観光地の認知度向上に貢献することができ、ユーザの利用状況から得られるデータは、店舗や行政がターゲットに対して効果的なマーケティングを行うための重要な情報源にもなります。
チーム「Uplim」は本アプリの特徴を通じて、和歌山県の観光事業の課題であるプロモーション不足やマーケティングの不十分さを解決することを目指しました。
最優秀賞、技術賞のほかにも、入学から2年以内の学生を対象とした「ユース賞」と共催企業Link-Uから「Link-U賞」が贈られました。
各賞について詳しくは下記の和歌山プログラミングコンテスト公式ページからご覧ください。
<和歌山プログラミングコンテスト公式ページ>
https://wakayama-innovation-lab.relic.co.jp/
実際に参加した学生の方々からは「開発経験も無く不安だったが、相談会にも参加し形にすることができました。」「2年連続で和歌山プログラミングコンテストに参加しています、コンテストを通しエンジニアとして大きく成長できました」などの感想をいただきました。
和歌山プログラミングコンテストは2023年度の開催に続き、今年度も開催が決定!ぜひ奮ってご参加いただけると嬉しいです。
今後も和歌山イノベーションラボでは和歌山のIT業界の未来を担う学生を応援していきます。また学生向けの取り組みだけでなく、地域経済の活性化につながる様々な取り組みを展開していきます。
Relicの和歌山開発拠点「和歌山イノベーションラボ」について
和歌山イノベーションラボは、Relicの新規事業デジタルプロダクトの開発拠点として2021年11月にオープンしました。JR和歌山駅から徒歩2分の好立地にオフィスを構えています。
東京本社と同じように、先進的な技術/開発プロセスを用いて、Webサービスやスマホアプリなどの開発を行っています。
昨年は「Relic和歌山プログラミングコンテスト」を初開催し、和歌山県内の学生から様々なアイディアが応募されました。また、和歌山のエンジニアコミュニティの活性化を目指しエンジニア勉強会を開催しています。
・和歌山イノベーションラボ拠点紹介
https://relic.co.jp/company/branch_office/wakayama_innovationlabo/
和歌山拠点でも採用募集中!
和歌山県内には実はRelicの拠点がもうひとつあります。和歌山イノベーションラボが開発拠点であるのに対し、白浜町にある「Growth Studio @Shirahama」では、コロナ禍を経てこれまでとは異なる働き方が求められる中、従業員やパートナー企業に対して、より柔軟で、より生産性が高く、よりクリエイティブな仕事を実現するための新しい就労環境を提供します。同時に、新規事業や新規プロダクトのグロースを実現し、成長や拡大を担うための拠点として、自社並びにクライアントやパートナー企業の新規事業を加速しています。
両拠点でビジネス職/開発職、そして新卒も中途も採用を積極的に募集しています。
「地元・和歌山で働きたい」「柔軟な働き方をしてみたい」そんな方はぜひお問合せください。
▼Relic採用サイト