見出し画像

新しい起業の形!?事業承継が今注目されている理由

突然ですが質問です。起業に関心のある人がどれくらいるかご存知ですか?

クラウド会計ソフトを運営するfreee株式会社の実施したアンケートによると、全体の約37%、30代においては40%が起業に関心があると答えています。

その理由は「自由に仕事がしたい」「新しいチャレンジがしたい」「収入を増やしたい」などなど。さまざまな理由で起業への関心が高まっています。

もしかするとあなたも、そのうちの1人ではないでしょうか?

「起業」というワードを聞くと、ゼロから事業を立ち上げるイメージが強いかもしれません。

「資金がない」
「ノウハウがない」
「相談する相手がいない」
起業に関心のある人が、起業に踏み切れない背景にもゼロから事業を立ち上げるハードルが高いことがありそうです。

しかし既存の事業を引き継ぐ形で経営者になる「事業承継」は、新しく事業を立ち上げずに起業と同じようなチャレンジや働き方を実現できます

このnoteでは新しい起業の形として近年注目を集めている「事業承継」について、わかりやすく紹介していきます。

ここまで読んでピンと来たあなたは、ぜひ続きをご覧ください。

そもそも事業承継って何?

事業承継とは、現在ある事業を法人または個人が引き継ぐことです。

後継者不在の事業を引き継ぐ際に使われることの多いワードですが、後継者不在以外をきっかけにした事業の引継ぎも事業承継と呼ぶことができます。

事業承継の利点は、ゼロから自分で起業するよりも成功する確率が高いことです。

今までにない事業を始めて生き残れるのは、1年後に40%、5年後に15%、10年後に6%...とごく一握り。

現在生き残っている事業を引き継ぐ事業承継なら、事業の成功する確率が自分でゼロから立ち上げるよりも高いと言えます。既存の事業を土台にしながら改善を重ねて、さらなる事業の成長を狙えるからです。

事業承継についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
https://note.com/relaytown/n/ne7aa3ac08322

なぜ事業承継が注目されているの?

近年事業承継について注目が集まっています。(もしかしたらあなたが、このnoteに辿り着いたのもその影響かも知れません。)

note作業用.001

上のグラフは2011年から現在までの期間に、「事業承継」という言葉がgoole上でどれくらい盛り上がっているか?を示したものです。ご覧の通り、じわじわ盛り上がり度が高まっています。

事業承継が注目されている理由には以下の4つがあります。

①事業承継の税制の改正
②経営者の高齢化
③コロナウイルスの感染拡大
④黒字企業が多い

①事業承継の税制の改正
平成30年(2018年)に事業承継に関連する税制の改正が実施されました。改正の内容は事業を引き継ぐ際や引き継いだ後の税金の負担が減るといった内容。

note作業用.001

note作業用.002

この改正により、事業承継のハードルがぐぐっと下がり、事業承継に取り組む経営者や事業承継に興味を持つ人が増えました。

▽改正の内容について詳しくはこちらから
https://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/2018/180402shoukeizeiseigaiyo.pdf

②経営者の高齢化
皆さんは中小企業の2025年問題というものを聞いたことがありますか?

2025年問題とはひとことでいうと「中小企業の経営者が高齢化してるし、後継者も居なくてやばいよ」という問題のこと。

具体的にどれくらいやばいかというと、2025年に中小企業・小規模事業者の約64%が70歳以上で、そのうち半分が後継者不在という試算があるほどです。

note作業用.002

このまま対策を打たないと、2025年までに約650万人の雇用が失われ、約22兆円ものGDPの消失につながるという予測もあります。

中小企業の経営者の高齢化・後継者不在の課題が深刻化したことにより、処方箋として事業承継への注目が高まっているという側面もあります。

③新型コロナウイルスの影響
コロナウイルスで企業の活動が縮小したから事業承継って減ったんじゃない?と思った方もいるかもしれませんが、実は逆なんです。

コロナウイルスで廃業や倒産が増加したからこそ、普段は後継者を募集していない業種の企業の案件が増えました。

また生き残った企業も、危機感を感じて会社をより発展させるための拡大戦略として、企業を買うというケースも増えています。

④黒字企業が約半数
後継者不足を理由に解散・休廃業する企業と聞くと、「儲かってない」「経営が大変そう」というイメージがありませんか?

実際はこのイメージとは逆です。後継者不足で解散・休廃業する企業のうち約半数は黒字企業と言われています。

note作業用.003

経営状態の悪い企業ではなく、黒字企業を引き継げるチャンスがあることも、事業承継が注目されている理由として考えられています。

これらの3つの影響があり、税制改革の前から「事業承継」に対する注目度は上がっています。

実際の事例

実際に個人が後継者の居ない事業を引き継ぐ事例のうち、事業承継に至るきっかけや引継ぎの後の詳細がわかる事例がネットで検索するとたくさんあります。

事業承継に興味が出てきた人は事例を見ることをおすすめします。リアルに引き継ぐまでの過程、引継ぎ後の苦労や成功を知ることができて、イメージが湧くかと思います。

まとめ

今回は個人がチャレンジをする新しい形としての「事業承継」について紹介しました。

relayではツイッターやFacebookでも、事業承継や後継者を募集している案件について情報発信をしています。気になる方はぜひフォローしてみてください。

relayと一緒に何かやりたい!後継者募集や事例の取材をやってほしい!などのお問い合わせはこちらからどうぞ。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも応援よろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?