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【小さな朝と珈琲と】

人と交わる予定のない
小さな朝はなぜか
いつもより早く
目が覚めてしまって

随分と昔からのボクの
小さな朝を思って
らしくもなくセンチに
眺めるように道のりを

ひとりぼっちであることを
小さな朝は見せつける
雨降りなんかはなおさら
奥の底からこみあげる

だけど 今は
この小さな朝ほど愛おしい
認めたくなくて苦しんで
泣くことさえ 叫ぶことさえ
ゆるすことを拒んだボクも

今朝のひとりを
ボクのために淹れた珈琲の
豊かな薫りにたおやいで
アナタを想い ボクを想い
むかえている ありがとう
 
 
いつのころからかボクは
小さな思考に縛られて
ボクのココロの声
聞かなくなってしまって

コンパスをなくして
深い森を彷徨うように
不安げな足音を
ずっと鳴らしていた

キミもそうでも大丈夫
パンパンの荷物を
ぶちまけてしまえば
コンパスは見つかるから

だから 今は
ココロのコンパスを手に
小さな朝に目覚めた今を
大切に 大切に
小さなボクとじゃれ合って

今朝のひとりに
宇宙のすべてがささやく
今日をどう生きれば
本当に 本当に
ボクが幸せであるのかを

今朝のひとりを
ボクのために淹れた珈琲の
豊かな薫りにたおやいで
アナタを想い ボクを想い
むかえている ありがとう

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