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身体のコリを放置してしまうことをブラック企業に例えると…

『身体の悲鳴に耳を傾けていますか?』
私は整体院を経営していますが、初診のお客さんで全身ビックリするくらい凝っている人が来院することがあります。
そういう方は凝っているのが慢性的で感覚が鈍くなっているので、さらに放置してしまうのでしょう。

『コリがなぜ身体に良くないか?』をお客さんに説明するときに良くする話があります。
人間は60 兆個の細胞の集まりと言われていますが、その細胞の一個一個が酸素をとって二酸化炭素を出す呼吸をし、栄養をとって老廃物を排出しています。

では、その細胞に酸素や栄養を運んでいるのはなんでしょうか? 
『血液』ですね。

身体が凝っている部位は血流が悪くなっています。
となるとその部位の細胞は、酸素が少なく、栄養も少ない状態。
例えれば、酸素が薄い高山で食糧不足におちいっています。
そんな状態であれば細胞はグッタリしてしまうのは当然ですよね。
そして、全身凝っているとすると全身の細胞はグッタリしているわけで、60 兆個の細胞の集合体である人間が元気でいられるはずがありません。
健康のために『血行をよくする』ことが重要と言われるのはこういう理由です。
細胞の一個一個を元気にすることが大切なのです。
 
ここで、凝っている人間の身体を会社組織だと考えてみましょう。
社長は司令塔である頭、社員は身体の各部位とザックリ分けてみます。
凝っている部位は「つらいよ~」「もう働けないよ~」と悲鳴をあげています。
しかし、頭は「なんとかなるだろ」「いいからやれ」といたわるそぶりはなし。
社長からすると、「俺の会社なんだから俺のやりたいようにやってなにが悪い。社員は俺の言う通りに働けばいいんだ」という感じでしょうか。
しかし、凝りにも限界はくるので、ギックリ腰や寝違いになったりしてケガで休まなくてはならない事態になってしまうでしょう。

こういった会社は世間では『ブラック企業』と呼ばれるのではないでしょうか? 
社員さんの悲鳴は社長には届きません。
気づいていないのか、気づいているのに無視しているのか。
ブラック企業であれば使いものにならなくなった社員は切り捨てるだけでしょうが、身体はそうはいきませんよね。
つらさは自分に返ってきますので…

厳しい環境で雇われて働いている人であれば、その苦しさは理解できるのではないでしょうか。
身体の悲鳴に耳を傾けて、早めにケアをしてあげてください。
ブラック企業を反面教師にしたいものですね。

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