見出し画像

ふつうの留学とオンライン留学との違いについてと向き不向き

 オンラインでも、たくさんの勉強ができるようになりましたよね。簡単に大学のコースを公聴することも前からできましたが、コロナをきっかけにふつうの大学もオンラインでするようになって、ますます「ふつうの大学」と「オンラインの大学」の垣根がなくなってきたように思います。

 海外などでは、全てオンラインで学位を取得できるコースなどもあり、オンラインで卒業しても、きちんとした学位として扱われます。そうなってくると、「実際に大学行かなくては良いのでは?」「全てオンラインで良いのでは?」という考え方もありですよね。

 これを書いている人は、ちょっとむかしにふつうに現地に行って留学したこともあり、今はオンラインで留学(というか日本から外国の授業を受けている)しています。なので、オンラインと実際に現地に行く留学とどっちが良いのか悩んでいる人・比べている人に参考になるように、何が違って何が良いのかをまとめてみました。

 結論からいうと、「体験」が欲しい人は普通に現地に行って、留学するのがおすすめ。「勉強がしたいだけ」が強い人は、オンラインでも楽しめる。

画像1

オンラインの良いところは、とにかく便利なこと。

 オンラインで勉強するメリットをあげるとしたら、とにかく便利なことです。大学に行かなくても良いという便利さもありますが、それと同じくらい、いろんなサービスをインターネット上で使っていることで受けられる恩恵が多いように思います。

 例えば、授業中の資料にリンクを貼って簡単に調べられたり、授業中に自動字幕をつけて聞き取りやすくできたり、わからない単語もすぐに調べられます。授業を録画しておけば聞きもれたところも復習ができますし、本もオンラインで読めたりする。遠くにいる方がレクチャーにきてくれたりする。などなど。

 そんなふうに、デジタルで一元管理できるなど、全体的に効率が良いことが多いです。なんとゆうか、自宅の画面の前にいるだけで、いろんなところにアクセスできる。「勉強する」意外のことにかかっていた労力がものすごく節約できているように感じています。

 だからこそ、ただただ単純に勉強しているのが好き、ひとりでも黙々と課題と向き合うのが好き、落ち着いた環境で集中したい、という方には、向いていると思います。フルオンライン留学。

 逆に、デメリットとしては、コミュニケーションに制限があるので、動画やテキストベースのコミュニケーションが苦手な人は少し大変と感じるかもしれません。例えば英語もジャスチャーでごまかせないので、チキンと話たり、文章にしたりして伝える必要があります。これは、ニュアンスみたいなものがわかりづらいので、ノンネイティブには少し難しいところもあるかな、と。

 他には、アートなどの実物が大事になってくる分野は厳しいかな、ということです。授業や論文ベースの社会学系などなどはオンラインでも良いですが、作品をつくるような分野の場合はオンラインは限界がありそうです。

 最後に、ふつうの留学よりも、オンラインだけの授業をふつうにしていると、入ってくる情報が少ないように感じます。多分、普段のちょっとしたおしゃべりとかが減るので、なんでもないようなことが入ってきにくくなります。でも、そんななんでもないようなことが意外とためになったりすることもありますよね?なのでその辺が欲しい人は、自分からすごく積極的になったりする必要がありそうです。

画像2

通学留学の良いところは、現地での体験を積めること。

 一方、ふつうの現地で通学留学の良いところは、体験がつめることです。ただ留学先の道を歩くとか、銀行口座を開設するとか、スーパーで食材を買うとか、図書館で勉強するとか、パブに飲みに行くとか、カフェに行くとか、スポーツに参加するとか、そうゆうことたちです。

 やっぱり、オンラインがベースになると、こうゆう「体験」が減ってしまいます。もしくはあったとしても、なんとゆうか、体験のレベル感みたいなものが低いのです。心に響かないような感じ。もちろん、人との繋がりとかもちがう。

 なので、留学に対して、その国で暮らしてみたいとか、新しい人に会いたいとか、学生生活を楽しみたいとか、勉学以外のことの優先度が高めな人は、現地に実際に留学に行くのがおすすめです。

 加えて、物理的な通学の方が、予期しないものに出会えると思います。図書館で考えもしなかった本に夢中になるとか、歩いている最中に気になるお店を見つけるとかとか。なんでも良いですが、実体験の方がそうゆう自分の意志以外のものの余地がある気がします。なので、自分の進路などに迷いがある人、考えている人などなどもこっちの方がおすすめかな。


その人のタイプ・目的・環境によって結構ちがうと思う

 前提として、フルオンライン留学があうかどうかというのは、人によってかなりちがうと思います。勉強をしながら引きこもれるって、なんて幸せなんだろう、と思う人もいるだろうし、人と直接会えなくてあまり親密に慣れないのは寂しいと感じる人もいるかもしれません。

 また、人生の立ち位置によっても違います。そこそこ大人になった人だと、もう充分友人などの関係性はできているし、満足していて、わざわざ新しい人に会う必要なないと感じる人もいると思います。その一方、若くて活発に過ごしたい場合は、友人ができるかどうかはとても大切な問題ですよね。そうゆう状況の人がずっとオンラインでひとりで勉強を続けるのはなかなか大変かもしれません。そうゆう場合は少し時間を待っても、直接会える環境の方が楽しく勉強できるかもしれませんよね。

 いちばん良いのは、その人の留学する目的にそうことです。「勉強をしたい」が一番なら、オンライン。すぐにスキルアップしたい、学位が欲しいだけ、知らないことを学びたい、ただの趣味などでもオンラインで良いかもしれません。そうではい体験が優先なら、なんとかして現地に留学する。

 個人的には、年齢に関わらず「はじめての留学」であるなら、現地に行って留学生活を送ることを全力でおすすめします。はじめての留学の場合は、学校などで学ぶ知識よりも、実際に生活したりしてまわりから学ぶ文化や価値観の違いなどを理解する力の方がずっと財産になると思うからです。

 

いろんな自由なかたちで勉強すると楽しいと思う

 オンラインにする、通学する、だけではなくて、2つを組み合わせても良いと思います。オンラインでひたすら勉強をして力をつけてから留学に行く。留学先から帰ってきて社会人になったけれど、他の勉強もしたくてオンラインで元留学先のちがう分野の勉強を始める、などなど。

 世界中でいろんなコースを探してみると、全てオンラインでできるものから、数ヶ月だけ通うもの、1ヶ月ほどサマースクールに最後に通うものなどいろんなものがあることがわかりました。なので、これらを組み合わせて、社会人になっても勉強を楽しんだり、産休を取りながらも少しずつ進めたりとかいろんな楽しみ方ができそうですよね。 

 個人的には、最初と最後だけ大学などで集中的に通い(2週間とか)、他は普段のオンラインで進めるみたいなのがあったら、体験と便利のバランスは良いのかなーと思っています。

 そんなふうに、これからはいろんな自由なかたちで勉強ができるようになってきているので、これらを有効活用できると楽しいだろうなと思います。

今日の1冊


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?