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第三回ステキブンゲイ大賞に応募しました~または新作『僕、この漫画を描き終えたら死ぬ予定なんです』の話(裏編)~

どうもこんにちは!
花粉症に悩まされ中の物書き、勝哉道花です!

最近、茶カテキン(ポリフェノールっていうんです?)が、花粉症に効くと聞いたので、抹茶ラテを試しに飲んでみているのですが、くしゃみも目のかゆみも止まらないので、はたして効いているのかいないのか……。

でも確かに、例年よりは症状がマシな気もしているので、効いてるのかしら……。それとも、これがプラシーボ効果ってやつなのか?

ちなみに抹茶は鬱防止にもいいらしいですよ!
躁鬱抱え込んでる花粉症患者のわいには、ちょうどいい飲み物ダネ!ヤッタネ!(白目)

さて、そんな私の花粉症についての悩みはさておき。

今回は、前回公開した記事『第三回ステキブンゲイ大賞に応募しました~または新作『僕、この漫画を描き終えたら死ぬ予定なんです』の話(表編)~』の『裏編』になります。

『表編』で記載したように、この『裏編』では、新作『僕、この漫画を描き終えたら死ぬ予定なんです』(略:僕この)の反省点をまとめていきます。

自己分析&研鑽もかねた記事なので、大好きな作品とはいえ、なるべく容赦なくいきたいなぁと思ってます。
ですので、「そういうのを読んだら作品を読む気が失せる」「反省点とか興味ない」「世界観に浸っていたいのに、そんな記事を出されたら興が削がれる」という方は、ここら辺で回れ右をしていただいて……。

本冒頭の最後に記載してあります、本編だけ読んでいってくだされば幸いです★

▼『表編』を読みたい方はこちら!

▼『僕この』本編を読んでみたい方は、こちら!

反省点1. 『友達キャラ』についての後悔

まず最初の反省点は、『友達キャラ』についてです。
本作には、主人公の漫画活動を支える、SNSについては右も左もわからない彼の為にその活動を手伝ってくれる『友達』が登場します。

この『友達』の設定をまとめると、以下の通り。

・二次創作作家
・SNS文化に強い
・イベント活動経験もあり
・主人公とは友人兼、次元の違う創作仲間
・自分からどんどん色んなことをやっていく、やれちゃうタイプの人間

主人公が商業漫画家だった、思考がネガティブ、SNS文化に弱いといった特徴を持っているので、そちらと対象的になるように作り上げたキャラクターとなっています。

主人公くんを引っ張っていく役をしてほしかったので、そういう意味で、真逆のキャラクターを配置するのがいいなと思い、対象的に制作してみました。

結論。
対照的にした部分は、いい感じに作用してくれたと思います。

主人公くんが「次にどんな活動をすればいいかわからない」などの障壁にぶつかって話が進まなくなった時とか、導き役の彼が主人公を引っ張ってくれるため、物語が詰まらずにスムーズに進める事ができました。

基本的に、ネームレスキャラを除けば主人公くん一人しか登場しないような話なので、主人公くんの一人語りばかりがズラズラと続いて、話に起伏が出なくなった時なんかにも、この友達を出せばそれだけで「会話」という細かい起伏を作る事ができました。
これに関しては正直、めちゃくちゃ助かりました。
ありがとう。やはり持つべきものは友達ダネ!

ただそれ故に、この友達くんに頼りすぎてしまったかな、という反省もしてます。
要所要所に出しすぎたかなぁ、と。
主人公を支えるサブキャラぐらいの立ち位置にしようと思っていたので、ちょっとメイン級に前に出しすぎたなぁと反省してます……。

でも、これは「困った時はコイツに頼ればよし!」という作者側の視点だからそう思えるのであって、読者側からしたらそこまで違和感は感じないのかな?

あと彼に関しては反省点がもう1つ。
彼が持つ「設定を活かしきれなかった」点ですね。

「二次創作作家」という設定が友達くんにはあるのですが、この設定を活かしたセリフがあまり書けてなかった印象があります。

これは勝哉の持論なのですが、セリフというのは、そのキャラクターの人生を表現するものだと思っています。

口調や内容はもちろん、喋る際に使う言葉(たとえば、「トイレ」を「トイレ」と言うか「お手洗い」と言うかみたいな)1つとっても、そのキャラクターがこれまで生きてきた中で受けてきた影響が、もろに現れる・表現できる場所が、このセリフというパーツだと思っています。

なのでセリフを書く時は、単純に「言わせなくちゃならない内容」ばかりを書くのではなく、「(あぁいう人生を歩んできた)ソイツだからこそ言える言葉」や「ソイツだから言うのだろう内容」を意識して書くようにしています。

だけど、今回の友達くんのセリフは、そういうセリフが少なかった。
主人公の導き役として、主人公を引っ張ってくれるセリフはいっぱい言ってくれているし、それも彼の同人活動の経験から来ていると思えば、彼だからこそのセリフではあるのですが……。
しかし結局のところは、ストーリーを進める為の情報を主人公くんに提示してくれるだけのセリフでしかない事は事実です。

たとえるならそう。
古き良きRPGで、勇者を次のステージに進める為のヒントを永遠繰り返すだけの村人Aみたいな……。

どうせメインはるなら、もっと自由に動かしてもよかったなぁと反省してます。
書いてる時点ではサブキャラ感覚でいたので、それが原因で動きに制限をつけてしまっていたんだろうなぁ。

次似たような役割のキャラクターを書く時は、事前にサブにするかメインにするか、もっとよく考えてから書くようにします……。

反省点2. 物語が「面白くなってきた」と思えるタイミングが遅い

自創作限界ヲタクな勝哉は、書いた作品を何度も読み返す癖があります。

というわけで今回も読み返していたのですが、そこで思ったこと。

「話の中盤までいかないと、『面白くなってきた』と思えないのだが!?」

本作品は全8話+あらすじという構成です。
サックリ読める話になるよう、わざと短くスッキリまとまるよう作り上げました。

だというのに、「お。面白くなってきた」と自分で思ったタイミングが、なんと4話目という、全体の半分が過ぎたあたりでの事という、この体たらくっぷり……!

いくら1話1話サックリ読めるからって、4話目で「面白くなってきた」は遅いのよ!
それってつまり、1話~3話までは「そこまで……」って事だろ!?

確かに、『表編』でも語ったように、本作は『エンタメ性』よりも『共感性』にステータスを振り分けまくった作品となっています。

ですが、エンタメ性がある=面白いってわけではないはず。

確かにエンタメって『面白い』を表す言葉の代表格だとは思うけど、でも別に「エンタメ性があるから面白い」という理由にはならない。だって、それ言ったら『エンタメ性』とは縁遠い純文学なんてどうなるんだってお話じゃないですか。「エンタメ性がなきゃ面白くない」なら、エンタメ性とは真逆にいる純文学を面白いと感じるのは、おかしいって話になるじゃん!

つまるところ、面白いと思う要素は『エンタメ性』だけにあらず、というのが勝哉の持論です。
それが人の心の揺れ動きにある人もいれば、まるで詩のような美しい描写そのものに感じる人もいる。

今作の場合は、その「面白い」と感じてもらう為の役割を、『共感性』に任せたつもりでした。
実際、読んでくださった方々のなかには共感してくださった方もいて、本当にありがたい限りです。

ですが、その『共感性』を作る為の展開を、長々と書きすぎた

1~3話を「面白い」と感じなかったのはたぶん、『共感性』を作る為の展開だけをそこに詰め込んでしまったから。
物語として何も展開がないわけじゃないけれど、一貫して主人公の心情や現状に大きな変化がないため、ただただ流されるがままにストーリーが進んでいる印象がある。

4話目で面白くなったな、と感じるのは、この1~3話で培ってきた経緯があるから。つまり1~3話までは、4話までの下地作りでしかないのです。
そりゃあ、4話目までいかないと「面白くなってきた」とは思わないわ!

これはなんというか、私の書き癖ですね……。
私、どうにも昔からスタートダッシュが遅い部分があって……。

それじゃまずいので、近年はスタートダッシュを早めようと色々挑戦しているのですが、まぁた悪いところが出てしまったなぁ。

Web小説においてのスタートダッシュって、たぶん書籍で販売されてる作品以上に大事だと思うんですよね。

最初から、物語の全部を公開している書籍と違って、Web界隈では漫画雑誌のように連載形式を伴うのが暗黙の了解になっている節があると思われます。
なので読む側の大半はきっと、週刊・月刊のまんが雑誌を読むように、毎話毎話、別の回という感覚で読んでいるはず。

てか、そういう風に連載しないと、普通に読みづらい。
読む側になった時に思うけど、毎話毎話、いい感じになんらかの展開がないと、正直読むのきちぃ。

たぶん文庫みたいにページをめくって最後まで一気に読むって感覚がないので、小説を読むというよりは、アニメや漫画を追っている感覚でいるんだろうなぁ。
だから毎話毎話、しっかり「面白い」と感じる展開じゃないといけないし、スタートダッシュもなるべく早い段階で作り上げないと、読む側を飽きらせてしまう。

このあたりは勉学に励みながら、学んだことを何度も試しながら、自分で自分の技術とセンスを磨いていくしかないんだろうな。
精進します……。

反省点3. スケジュールは余裕を持って書け

今作一番の反省点です。
スケジュールは余裕を持って書け。

まじで余裕を持て。
なんなんだよ、締切4日前に思いついて、実質2日で書くって。
どう考えてもスケジュール管理がきちんとできてないアホの予定なんだよ。

反省点1も反省点2も、ちゃんと制作期間に余裕があれば、もっとどうにか出来た可能性があっただろ。
じっくり考える暇があったよな。「間に合いそうだから、賞に出すか!」じゃねぇんだよ。執筆に必要な期間だけを算出して「間に合う」と言うな。推敲・校正・校閲をする時間もきちんといれて、間に合うかを考えろ。

口が悪くなって申し訳ございません。
ですがこれに関しては、本当に厳しめに自分に言っておかないと、またやらかす可能性があって……。

勝哉は難産型の作家の為、物語1つを生むのにめちゃくちゃ長い時間苦しむタイプだったりします。
ですが稀に、今作のように突如降ってわいてくることがあって、そういう時はいつも勢いで書いてしまうんです……。

とにもかくにも、賞に出す作品は、勢いで出そうと考えるな。
出したいなら、ちゃんと推敲・校正・校閲をする時間を含めた制作期間を算出して、本当にできるか考えろ。

今回みたいに、「もっとここをこうしておけば……」という反省を少しでも減らす為にも、絶対に次は余裕をもって書け。
いいか、わかったな、私。

まとめ

そんな感じで、『僕この』の反省点まとめでした。

実のところ、こうした自創作に対する反省点はいつも抱えているのですが、自分の胸の内に収めておくだけにしていました。
ですが自己を顧みるという点では、こうして書き出すのもまた技術向上の手段なのではと思い、せっかくならばとnoteで書いてみました。

実際、書き出してみると、それまでなんとなくで掴んでいた反省点がより明確なものになって自分の前に広がった気がします。
頭の中にあるものを、どんな方が読んでもわかるように文章に直そうとするからか、今までよりも反省の要点が掴みやすかった気がします。
今後も機会があったらやっていこうかなぁ。

それしにても、こういう記事って、ジャンルは何になるんでしょうね。
小説の話してるし、創作の話だから『創作』とか『活動報告』になるのかな。それとも、ある種の自己記録みたいなものだから『エッセイ』?『日記』……は、何か違う気がするなぁ。

えぇい、わからんから『創作』も『活動報告』も『エッセイ』も全てタグにいれちまえ!
何かあったら、心優しい誰かが教えてくれるだろう!(すみません、本当に何か問題がありましたら、コメント欄に書いておいてあげてください……。すみません……)

とにもかくにも、ひとまず今回はこのあたりで。
また機会があったら、こういう記事を書くと思いますので、その時はなにとぞよろしくお願いします。


❀勝哉道花
 Twitter:@KatuyaMichika
 主な小説投稿先:ステキブンゲイ, カクヨム
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 BOOTH:https://115chika.booth.pm/

❀ココナラでも活動中。
 Web小説や電子書籍用のあらすじ制作を行っています。
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