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世界の国家解説シリーズ パキスタン#0 ~はじめに~
「歴史の悪魔チャンネル」へようこそ!
今回は「世界の国家解説シリーズ パキスタン」の初回です。
皆様はパキスタンという国をご存知でしょうか。パキスタンは南アジアに位置する国であり、東は中国(中華人民共和国)・インドと西ではアフガニスタン・イランと国境を接しております。
◎パキスタン国家概要
パキスタン国旗
パキスタン領土 ※濃い緑…パキスタン領 緑…パキスタン実効支配地域
正式国名: パキスタン=イスラム共和国 (ウルドゥー語:اسلامی جمہوریہ پاکِستان)
首都: イスラマバード面積: 79.6万㎢ ※日本:37.8万㎢
人口: 2億777万人 (2017年時点) ※日本:1億2744万人 (2019年時点)
構成民族: パンジャーブ人(53%)・パシュトゥーン人 (16%)・シンド人 (13%)・バル―チ人 (4%)その他
国語: ウルドゥー語 (اردو) 公用語: 英語 (English)
※図1 パキスタンの言語(民族)割合
以上の国家概要を見ますとパキスタンは面積・人口共に日本の約2倍と日本より大きな国となっております。また、パキスタンには「パキスタン民族」というものは存在せず、パンジャーブ人を始めパシュトゥーン人・シンド人・バル―チ人など様々な民族から構成されていることがわかります。パキスタンには様々な民族がいますが、ひとつの国に複数の民族がいることは世界的にみてよくあることであり、なんら珍しいことではありません。しかし、問題なのは何が複数の民族をパキスタンへと結び付けているのかということです。
その答えは「イスラム教」です。現在約2億人存在するパキスタン国民の約96.3%がイスラム教を信仰しており、中でも国内のイスラム教徒(ムスリム)の約75~80%をスンナ派が占めております。パキスタンはイスラム教を国教(国の宗教)に指定しており、法律も私法はイスラム教の影響を受けるなどイスラム教を基盤にして成り立つ国家ですのでパキスタンを語るうえでイスラム教は切っても切れない関係にあるのです。
※表1 世界のムスリム人口上位5位の一覧
また、パキスタンは只の「イスラム国家」ではなく、世界から見てムスリム人口が極めて多い国でもあります。パキスタンは先述した通り約2億もの人口を抱えており、さらに国民の約9割がムスリムであることからインドネシア・インドに次ぐ世界で3番目にムスリム人口が多い国家でもあるのです。
次回はパキスタンの歴史・インドとの関係について説明する予定ですので次回も読んで頂ければ幸いです。また次回お会いしましょう!
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【参考資料】
◎パキスタン基礎データ | 外務省 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/pakistan/data.html
◎帝国書院 | 統計資料 日本 都道府県別統計https://www.teikokushoin.co.jp/statistics/japan/index.html
◎店田廣文「世界とムスリム人口 2018年」『人間科学研究』2019 32(2):253-262
◎日本大百科全書
◎百科事典マイペディア
※『日本大百科全書』及び『百科事典マイペディア』は JapanKnowledge 及び コトバンク でご覧になれます。
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