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神無月(旧暦)にちなんで

旧暦10月が「神無月」と呼ばれることはよく知られています。
名前の由来は、国中の神々が出雲に集まるため、他では神さまがいなくなることから呼ばれるようになったようです。
新暦では10月下旬から12月上旬になり、つまり今は神無月の真っただ中。

ただし出雲だけは、日本中から神さまが集まるので「神在月」と呼びます。
その八百万の神を迎えるのが出雲大社。今年の「神迎祭」は11月22日(旧暦10月10日)に行われます。

出雲大社の主祭神は大国主命。
オオモノヌシとかオオナムチ、ヤチホコなど様々な別称があり、天照大神を頭とする天津神に対する国津神の代表的な神です。
七福神の一人、大黒天と読みが同じ「ダイコク様」のため、民間信仰の中では同一視されたりしますが、大国主はれっきとした神道系の神。
対する大黒天はインド密教と関連する仏教系の神で、別物です。

ただしこの大国主とは誰なのか(実在したかも含めて)、いまだによくわかっていません。
諸説ありますが、「ヤマトに征服された民の象徴」というのが、学者が唱える”最大公約数”的な人物像でしょうか。
しかし「ヤマトに征服された」の意味を突き詰めると、ある人物像が浮かび上がってきます。

その人物に思いを馳せつつ、(神無月にちなんで)短編小説を書きました。
NOVEL DAYSで公開していますので、感想などお寄せいただければ幸いです。


★見出しの画像は、kakeru_hinataさんの出雲大社の大国主像を使わせていただきました。ありがとうございます。


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