長髄彦ファン

歴史研究家(古代史)。著書に『邪馬台国近江説』(サンライズ出版)。長髄彦(ながすねひこ…

長髄彦ファン

歴史研究家(古代史)。著書に『邪馬台国近江説』(サンライズ出版)。長髄彦(ながすねひこ)が好き。 本業は出版&web媒体の編集・執筆・進行管理・文芸誌の校閲、漫画原作も。双極性障害による休職を経て、2021年秋に仕事を再開。 趣味で歴史・時代小説もゆるゆると書いています。

マガジン

  • 読書&日々の暮らし

    これまで読んで印象に残った本や感じたことをメーンに、日々の暮らしや病気についても。

  • 小説も書きます

    小説も書いています。時代小説や古代史をテーマにしたものを発表しています。

  • 邪馬台国論争についての考察

    邪馬台国はなぜいつまでも見つからないのか? その原因と問題点を考察します。

  • 伊勢遺跡こそが邪馬台国!

    滋賀県守山市と栗東市の境に位置する伊勢遺跡が邪馬台国に違いない。その根拠を紹介しています。

  • 「記紀」を深堀りすると見えてくる!

    『日本書紀』や『古事記』には多くのメッセージが込められている。記紀を深く堀 り下げて読むと、意外な事実が見えてくる……。

最近の記事

  • 固定された記事

はじめまして。長髄彦(ながすねひこ)ファンです。

 長髄彦と聞いて、誰なのかすぐに思い浮かぶ人はかなりの歴史通ですね。長髄彦の名は『日本書紀』や『古事記』に登場します(古事記では《那賀須泥毘古》と表記)。  神武東征は神武天皇(磐余彦)が九州日向を出て苦難の末に大和を平定するまでの物語。その中で神武天皇の前に立ちはだかる最大の敵が長髄彦です。  長髄彦は最後は仲間(上司!)である饒速日(にぎはやひ)に殺され、饒速日が神武天皇に降伏して大和は平定されます。  神武東征譚の中で長髄彦は明らかに「逆賊」ですね。  自分がなぜそ

    • ウグイスの初鳴き

      昨日、裏の茂みからウグイスの鳴き声が聞こえてきた。 少し前に「ケキョ、ケキョ」と練習する声が聞こえてきた時には、まだまだだなと思っていた。 それが昨日は「ホーホケキョ」と綺麗に鳴いていた。 ごくありふれた住宅街のマンションなのだが、近くに大きな公園があるためか鳥はスズメ、ヒヨドリ、カラス、ハトなどをよく見かける。 前庭のヤマモモの樹には、実をつける頃にメジロもやってくる。 ツツジも見頃になってきた。 今年もそろそろ家庭菜園を始めよう。 ★見出しの写真は、みんなのフォトギ

      • 「外伝」3話目をアップしました。

        あちらこちらで桜の便りが聞かれ、季節の移ろいを感じますね。 NOVELDAYSで「神武東征外伝」の3話目「猫と河童と鬼退治」を公開しました。 原稿用紙30枚ほどの短い作品なので、よろしければご笑覧ください。 ★写真は数年前に撮ったオオシマザクラです。

        • 会いに行くから

          飼っていた猫が旅立った。 ご飯を食べなくなり動物病院に連れていくと、すでに末期の腎臓病と診断された。 「なぜもっと早く気づいてやれなかったのか!」と悔やんだが、後の祭り。 入院を勧められたが、自宅療養を選択。通院して輸液のやり方を覚え、なるべく家でゆったりと時間を過ごせるようにした。 最後の数日は妻とともにつききりで介護し、静かに息を引き取った。 亡くなる前日、私が膝の上に乗せて、妻がお尻の汚れをぬるま湯でふいてやると気持ちよさそうに目を細めていたのが、せめてもの救いだった

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        はじめまして。長髄彦(ながすねひこ)ファンです。

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          8本

        記事

          こいつぁ春から!

          相互フォローしている作家の笹目いく子さんに、拙作『東へ征けー神武東征記ー』をピックアップしていただきました↓。 一緒に紹介されているのはプロの作家や、精力的に作品を執筆・公開されている方で、驚きとともに「こいつぁ春から縁起がいいわえ!」と思わず小躍り。 どうもありがとうございました! 笹目さんは(ご存知の方も多いと思いますが…)アルファポリスの「第8回歴史・時代小説大賞」を受賞された新進気鋭の作家で、受賞作の『調べ、かき鳴らせ』↓は、とにかく剣戟シーンが恰好よく、ハラハラ

          こいつぁ春から!

          ありがとうございます!24.1.23

          先々週投稿した「遅まきながら…」が、特にスキを集めたとお知らせをいただきました。 どうもありがとうございました! 寒さが身にこたえる季節になりました。 昨年のヒット曲の歌詞のように「淡々と だけど燦々と」とはいかずとも、せめて「淡々と だけど坦々(または耽々)と」生きようと思う日々です。 皆さまもどうかご自愛ください。 ★見出しの画像は、pureweddingさんの美味しそうな作品を使わせていただきました。ありがとうございます。

          ありがとうございます!24.1.23

          遅まきながら…

          新年あけましておめでとうございます。 この正月は、大地震や航空機事故の悲惨さに言葉を失い、noteを更新する気にもなれず…。 被災された方々には心からお見舞い申し上げます。 ただその間も、皆さまの投稿を読んで大きくうなずいたり、励まされたりして過ごせたのは幸いだった。 加えて過去記事に「スキ」を下さる方には無言の激励をいただいたようで、勇気づけられた。 改めて感謝申し上げます。 そんな中で、ちょっとほっこりする記事を見つけたのでおすそ分けを。 ↓公演のため来日中だったミ

          遅まきながら…

          邪馬台国阿波説が元気ですね

          このところニュースでよく見かけるのが「邪馬台国阿波説」。 「徳島説」や「四国説」とも呼ばれているが、noteでもちらほら記事を見かけるようになった。 きっかけは徳島商工会議所青年部が製作した映画「少女H」のようだ。 徳島県内や東京で上映されたのに続きYouTubeでも公開すると、約9万回再生され、歴史系ユーチューバーも飛びついたという。 最近は愛媛大学の客員教授や徳島県知事まで巻き込んで、「街おこし」の一環として盛り上げようとしていると見た。  ♪踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿

          邪馬台国阿波説が元気ですね

          伊勢遺跡史跡公園 Part2

          先週ご紹介した伊勢遺跡史跡公園の記事が、たくさんのスキを集めたとお知らせがありました。 皆さまありがとうございます! そして相互フォローしている山野草さんがコメントで下さった追加情報です。 山野草さんありがとうございます! タイトル写真は楼観跡に立てられた柱。9m×9mとかなり大きく、物見櫓的な高い建物のようです。 伊勢遺跡を巡るニュースは、これからも注目して見ていきます!

          伊勢遺跡史跡公園 Part2

          伊勢遺跡史跡公園がオープンしました!

          先日、滋賀県守山市のIさんから嬉しいメールをいただきました↓。 (※Iさんの許可をいただいて掲載しています) 伊勢遺跡には今まで目にみえる形の展示施設がなかったので、おすすめしにくかったのですが、これで晴れてご紹介できます。 ちなみに展示施設の所長は伴野幸一さん。 長年にわたり伊勢遺跡の発掘調査に携わってこられた方で、今から20年以上前に、「伊勢遺跡が邪馬台国では?」と考えた私が守山を訪れた際にも、親切に現地をご案内下さり、資料をたくさんいただいたことを思い出します。 2

          伊勢遺跡史跡公園がオープンしました!

          ありがとうございます!23.11.13

          先週投稿した「神無月(旧暦)にちなんで」が、特にスキを集めたとお知らせをいただきました。 おかげさまでNOVEL DAYSの小説↓にも、たくさんの「いいね!」をいただいています。 皆様どうもありがとうございました! ★見出しの画像は、kakeru_hinataさんの「出雲大社内のウサギの像」を使わせていただきました。ありがとうございます。

          ありがとうございます!23.11.13

          神無月(旧暦)にちなんで

          旧暦10月が「神無月」と呼ばれることはよく知られています。 名前の由来は、国中の神々が出雲に集まるため、他では神さまがいなくなることから呼ばれるようになったようです。 新暦では10月下旬から12月上旬になり、つまり今は神無月の真っただ中。 ただし出雲だけは、日本中から神さまが集まるので「神在月」と呼びます。 その八百万の神を迎えるのが出雲大社。今年の「神迎祭」は11月22日(旧暦10月10日)に行われます。 出雲大社の主祭神は大国主命。 オオモノヌシとかオオナムチ、ヤチホ

          神無月(旧暦)にちなんで

          レモンとバジル

          今年のレモンは小さいのが1個だけ。 それでも猛暑の中、よく実を残してくれたと感謝しかない。 もう少し色づいたら収穫して、じっくり追熟させてからいただこう。 バジルのほうは青虫が大量発生して、一時は悲惨な状態に。 それでもしつこく虫を取り続けたら、なんとか生き返ってくれた。 もうしばらくは味と香りが楽しめそうだ。

          レモンとバジル

          今年のカマキリさん

          ベランダに今年もカマキリの成虫が現れた(写真はエアコン室外機の上でお休み中のところ)。 初夏に1センチほどの幼虫を見かけたが、その後姿が見えず気になっていた。 今年の彼女(たぶんメス)は全長8センチほどで、例年より少し小ぶりな印象だ。 それでも無事に命をつないで、今年も来てくれたんだなと思うと感慨深い。 ベランダで花や野菜を育てていると、さまざまな虫がやってくる。 バジルやシソは毎年のように青虫にやられるし、カメムシもアサガオの葉っぱに卵を産んで大量発生する。 それらを目当

          今年のカマキリさん

          ありがとうございます!23.10.09

          先週投稿した「『らんまん』と考古学者」が、特にスキを集めたとお知らせをいただきました。 皆様どうもありがとうございました! ★見出しの画像は、motokidsさんの「彼岸花咲く棚田を歩く」を使わせていただきました。ありがとうございます。

          ありがとうございます!23.10.09

          「らんまん」と考古学者

          NHK朝の連続ドラマ「らんまん」が9/29日に最終回を迎えた。 「日本の植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎博士をモデルにした、朝ドラらしい爽やかな物語だった。 印象に残っているのは、東大の植物学教室に出入りを許された主人公が、教授から「私のものになれ」とか「小学校も出てない虫けら」等と言われてもきっぱり撥ねつけ、独力で研究を続けていくことを決意する場面だ。 このシーンを見て、相沢(澤)忠洋(1926-1989)さんのことが重なった。 ご存知の方もおられると思うが、旧石器時代

          「らんまん」と考古学者