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アップデートすべきなのは…

この夏、邪馬台国関連の本を3冊読んだ。
最初が『ヤマト王権の古代学』(坂靖・新泉社)↓


次に『理系の視点からみた「考古学」の論争点』(新井宏・大和書房)↓

最後が『データサイエンスが解く邪馬台国』(安本美典・朝日新聞出版)↓


この3冊に共通するのは、「纏向遺跡ハ邪馬台国ニ非ズ」という主張である。
学界の主流派は依然として「邪馬台国畿内説」のようだが、学界の外側(新井さん、安本さん)だけでなく、内側(坂さん)でも静かに地殻変動が起こっているように映る。

ただ、そのことを指摘するテレビや新聞・雑誌などの主要メディアは、私の知る限りでは未だない。
「顔馴染みの学者の機嫌を損ねるのはまずい」という心理(これぞ忖度!?)が働いてしまうためか?
それとも、ただ最新情報を得るのを怠けているためか?

以前も記事↓にしたが、IntCal20という最新の科学的データが発表され、考古学界内でも静かな地殻変動(アップデート)が起きつつあるとみた。


してみると、アップデートすべきなのは、古い情報を抱えたまま安穏としているマスメディアの側なのでは?  と思った次第。


★見出しの画像は、fujinyosakoijazzさんの写真を使わせていただきました。ありがとうございます。



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