見出し画像

【主婦勉】浮世絵を知りたい。

長年西洋絵画ばかり好んで見てきた私が、
突然浮世絵の魅力に目覚めたのが
10年ほど前。

どこで見たかは覚えていないが、
きっかけは
歌川国芳の「相馬の古内裏」を見て
今までにない衝撃を受けたことだった。
(見出し画像がまさにそれ)

それまで浮世絵と聞くとなんとなく、
古臭いデザインで、
陰影もなく、
どことなく平べったく、
抒情的な深みもない、
やけにコマーシャライズされた
単調な版画だなどと、
勝手に思いこんでいたけれど

本当にごめんなさい。

こんなにもモダンで、
エッジが効いてて、
妖しくて、
ダイナミックで、
ユーモアに溢れたアートだったのかと
恥ずかしながら初めて気づいた、
というか、
その魅力にどっぷりと
ハマるきっかけになった絵だ。

それから浮世絵と聞くと
ふらふらと見に行くようになり、
そのうち国貞や暁斎も好きになり、
近場で彼らの作品が展示される時は、
出来る限り足を運ぶようになった。

そして
西洋画に比べると
驚くほど小さな紙1枚に刻み込まれた
気の遠くなるような細かい仕事を見、
作品にかける病的なまでの情熱を感じては、
そのパワーを
明日への活力に変えていた。

”絵から力をもらう”ということを
浮世絵を通じて知った気がする。
あと"神は細部に宿る"の意味も。

しかし、いつも
とにかく絵を見るのに夢中で、
文化的な情報は点ばかり。

浮世絵というものが
一体どういう定義をされているもので、
どこで誰が始めて、
どういう派閥、系図、技術の革新を経て
あのような傑作たちが
たくさん生み出されていったのかなどを
線で理解したことがない。

というわけで、これからのテーマは
ズバリ浮世絵です。

とは言え、さらりと調べるだけでもやはり
かなりの数の浮世絵師がいるわけで、
全部を調べるというのも大変。

どうしても自分が興味ある人をと思うと、
ある程度、というよりむしろ
浮世絵界では"スター"と言われる
何人かに絞られてしまうので、
玄人の方々には
面白くもなんともない話だろうけれど
とにかくその辺りの方々なんかを中心に
いろいろ調べてみたいと思う。

まぁ始まりとは往々にしてそういうものです。

ここはあくまでいつものスタンス、
自分の中で納得出来れば良い、
ってやつで進めたいと思う。

という訳で、まずは浮世絵とは何か、
みたいなことから調べていきます。