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子どもの学習力を高めるなら、まずは「集中力の限界を知る」

Rejoui取締役の見並です。
子どもの教育において、常に話題になるのが「学習量(時間)」です。
今年はコロナウイルスの影響で、家庭学習の機会がぐっと増え、子どもが自分の力で学習に取り組む機会が増えました。
以下の記事では、家庭学習における「1日どのくらい勉強しているか?(時間)」「成績が伸び悩む要因」などの調査結果が紹介されています。

家庭教師のぽぷら:「家庭学習」に関するインターネット調査
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集中力がない

この調査によると、小学生は30分~1時間が最多となりました。また、親からみた子供の成績が上がらない要因として「集中力がない」「やる気がない」が上位になっていました。

この「集中力」と「やる気」については、子どもそれぞれの好き嫌いや性格などさまざまなことに起因していると考えられます。
また、大人が子どもの学習時間を語るときに、対比して話題にされがちなのが「ゲーム」「テレビ」の消費時間ですが、テレビやゲームはそのものが決して悪いのではありません。
メディアは情報源としては貴重なものですし、ゲーム自体も考えたり工夫する機会、あるいはリフレッシュになったりと子どもの脳にとっては必ずしも悪い影響があるものではないはずです。
別の調査では、リフレッシュをすることはむしろ直前の学習効果を高めるということも発表されています。
勉強時間は短い方が好成績?

大切なのは、それぞれの時間の使い分けにおいて、子どもがどのように向き合っているかです。学校や塾の宿題、興味のあることを学んでいる時間を、子どもがいかに前向きな姿勢で臨めるかではないかと私は考えています。

まずは、自分が「学びに前向きになれる時間」の量を知る

日頃から自習になれていない子供にいきなり「1時間勉強をしなさい」と言っても、本人にとっては苦痛な時間でしかありません。「早くゲームしたい」「外に遊びに行きたい」と思いながら、時計の針が進むのを待つ時間になってしまいます。

まず子供に必要なのは、「自分にとって集中できる時間はどのくらいなのか?」を知ることです。そして、集中できる=楽しいと思える勉強は何か?を知っていく必要があります。
自習時間とコンテンツのパターンを用意して、いろいろと試していくと

「〇〇を学んでいるとあっという間に30分経過する」
「▲▲だとどうしても20分で途切れてしまう」

など、自分の集中力の源や量を知ることができます。まずは知り、そこから伸ばしていくのです。

学習は筋トレと一緒。徐々に学習負荷を上げる。

筋トレでは、最初の負荷はほどほどに、体が慣れてきたら徐々に負荷をあげていくというメソッドがあります。
不思議なことに、最初は10分でもきつかったものが、体が慣れてくると30分でも継続できるようになります。これは筋肉が、刺激に応じて育つメカニズムに対して、同じ負荷を与え続けると「適応」することが理由です。適応したら、徐々に刺激のレベルは上げていかなくてはいけません。
学習もこれに近いものがあり、学習習慣が身につくと自然と頭が慣れます。そこからは、学習量を少しずつ伸ばしていき、子ども自身が受け入れられる範囲で行なっていくことが大切です。

自分の集中力の限界を知り、その限界点を引き上げていく
大切なのは「子どもにとって苦痛ではない学習習慣を身につけること」

今後子どもたちに提供する学習環境においては、15分でも20分でもいいので
勉強に夢中で取り組める時間を伸ばしていくための仕掛けが必要だと思います。
ただし、それは子供が苦痛に感じてしまっては意味がありません。「子どもが勉強を楽しむ」を前提にすることが、学びに前向きな子どもを育てていくために大切なことだと考えます。

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