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一歩踏み出したら、いつの間にか夢中になれることと出会えていた。

大学生活は長いようで本当にあっという間です。
サークルや学生団体、留学やインターンシップなど選択肢が多くある中で、もし「大学生活をなんとなく過ごしてきちゃったな」と思う方は、今回の記事がこれからのことを考えるヒントになるかもしれません。

髙田理世(たかた りよ)
西南学院大学 国際文化学部 国際文化学科の4年生。福岡出身。大学時代は地方創生がテーマのNPO活動に熱中して団体を引っ張るようなポジションを担っていたり、イタリアのトリノ大学に留学したりと、常に目の前のことに真剣に取り組んできた。
自分を一言で表すと「負けず嫌い!真面目!」。

NPOとの出会いは小さな行動から

ー高田さんは大学生活で、NPO法人の活動やイタリア留学など精力的に行動されていますが、その原動力はどこからきていますか?

大学受験での挫折からきています。高校は進学校に通っていて、浪人してでも偏差値の高い大学に行くことが当たり前の環境にいました。そんな中、私はストイックに受験勉強とクラシックバレエに取り組み、生徒会への立候補もして毎日ギュウギュウの生活を過ごしていたにも関わらず、頑張った成果が受験結果に出なくて一時期鬱みたいになってしまったのです。

そんな状態だったので浪人することは考えず、とにかく「大学に入ったら頑張る!第一志望に通う大学生よりも必ずもっとすごい人になる!」ということを心に決めていました。これが原動力となって今まで突っ走ってきましたし、今はこの大学を選んでよかったと心から思えています。

ーそういう過去があったのですね…!NPOの活動とはどのように出会いましたか?

これは本当に偶然で、大学1年のときに行った福岡市の”ビジネスチャレンジ講座”がきっかけでした。その講座は学生起業の話などがメインで、そのとき正直自分は興味ないなと思って。でも、そこで訳も分からず名刺を沢山もらった中の一つが今のNPO法人なんです(笑)

▲ビジネスチャレンジ講座

そもそも大学生の当初はとにかく「留学するぞ!」ということしか頭にありませんでした。なので英語の勉強をしたり、短期休暇に3週間オーストラリアに留学したりはしていたのですが、休暇中は充実していても「日本にいる時間がヒマだな…」と思うようになってしまったんです。その暇を埋められたらと思っていたところ、いただいた名刺がふと目をついて、同じ大学でもともと同じサークルに入っていたと仰っていた先輩にコンタクトを取りました。その先輩が、NPO法人学生ネットワークWANの代表をなさっていたんです。

連絡をすると、当時1年生の私に4年生の先輩が丁寧に活動内容について説明してくれたのですが、最初は「地方創生?なにそれ?」って感じで訳分からずでした(笑)当時は高学年の先輩方しか団体におらず、学校外の団体に入るのも初めてだったので、参加するかは悩んだ記憶があります。

ーでも参加を決めたんですよね。

母親が「迷ってるならとりあえずやってみたら?」と背中を押してくれたのが大きかったです。メンバーになってからすぐに、4年生の先輩から膨大な作業をバトンタッチされ、いきなり私が中心となって地方創生大賞というコンテストに出ることに。大変でしたが、その分得たものも多くてそこから少しずつ面白くなっていきました。

ー母は偉大なりですね💐ところでNPOでは何の活動をしているのですか?

正式名称は「NPO法人ネットワークWAN」というのですが、活動内容は本当に幅広いです。コミュニティーラジオでゲストを招いてお話を聞くラジオパーソナリティをしたり、会報誌に載せるインタビュー記事を書いたり、SNSで地方創生の情報を発信するメディア運用をしたり、コンテストやイベントの企画・運営をしたり…説明するのが難しいです(笑)

最近は、地域出身の学生を支援するプロジェクトを自治体と企業と協力して進めています。“自治体や企業があと少し手が届かない”という隙間を埋められるのがNPOの強みなので、いつも今の社会で求められていることは何かを考えて、新しい方法で新しいことにチャレンジしています。ラジオも、ゲストである各階のキーパーソンと、パーソナリティやリスナーの学生をつなげる役目を果たす、隙間を埋める活動の一環です。テーマというよりは、すべての活動が結果的に地方創生につながっているというと分かりやすいかもれません。

▲ラジオ「FUKUOKA2020」

一番の収穫は「この人みたいになりたい!」って思える社会人に沢山巡り会えたことです。学生だけでなく、自治体や企業と連携してプロジェクトをすすめるので、50、60代の社会人の方も多くいらっしゃり、視野が広がります。

イタリアでオペア留学を経験

ー学生時代にお手本としたい社会人に出会えるかは、かなり大切なことですよね。イタリア留学はどういうきっかけがありましたか?🇮🇹

きっかけは大学でイタリアのゼミに入ったことです。当初は英語圏に留学するつもりだったのですが、ゼミの教授に勧められて予想していなかったイタリア留学に行くことに。期間は半年間で、トリノ大学の法学部で留学生向けの英語で開講されている授業を受けました。

「誰よりもすごい留学にしたい!」という目標を持って旅立ったので、ただ授業聴講をするだけでなく、Workawayを使いベビーシッターをしながら現地の家にステイするオペア留学をしました。夕方4時〜夜8時まで平日毎日働き、日常的なイタリア語は習得できました。

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▲留学中の高田さんのブログ

ー大学生でオペア留学してるの凄すぎです!🍼将来はどういう人になりたいと思っていますか?

私の中で“お金を稼ぐこと=それだけの価値を社会に提供すること”という考えがあって、まだ具体的には決めていませんが「何かしらの価値を社会に提供できる人間」になりたいです。

また、色々な人の選択肢を増やせるようにしたいです。私が高校生のとき、選択肢は「良い大学に行くこと」しかなくて、学生は与えられたものしか知りませんでした。世の中には受験して浪人する以外にも、海外の大学に行ったり働きに出たりもっと色々な選択がありますよね。

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なので、選択肢が広がるような社会にできたら…と思いますし、その一環として今のNPO法人でも高校生にリーチしたいと思っています。

後輩へメッセージ✉️

ー最後に、これから大学生活を充実させたいと思っている後輩にメッセージをください。

チャンスはどこにでもゴロゴロ転がっていますが、恐れていると何も行動できません。私もNPOの活動を始めた当初は恐る恐るという感じでしたが、一歩踏み出すことで多くのことを得られました。

失敗しても無駄にならないしやってみないと何もわからない。まずは挑戦してほしいと思います。掴めるものは掴んでいってみてはいかがでしょうか。


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