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あの日のスーパーの冊子が、夢を確信に変えるキッカケに。

「大学生活で夢中になれることにどうやって出会えるのか」と悩んでいる方はいませんか?今回は、先輩の紹介やスーパーの冊子など、ひょんなことから自分のやりたいことを見つけた中嶋さん(@love_miya_juri)にインタビューをしました。

もし大学生活を将来の土台にしたいという思いがある方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

中嶋珠李(なかじま じゅり)
東洋大学 食環境科学部 健康栄養学科の4年生。栃木県出身。
大学入学当初は特に目標がなかったが、心の赴くままに学生団体やラジオパーソナリティに挑戦した経験から、将来は”人に情報を伝える仕事”をしたいと考えている。
自分を一言で表すと「人間になるのをあきらめた焼き鳥」。

悶々とした毎日を送っていた大学一年生

ー中嶋さんのSNSを拝見する限り、かなりアクティブに色々挑戦されているイメージなのですが、これは入学当初からでしたか?

入学当初は何の目標もなかったです。大学って、多くの人が行くのに目的意識を持って通っている人はかなり少ないですよね。私もその一人でした。でも、キャンパスが群馬の田舎でサークルもなく、必修が多かったため常に固定されたメンバーとしか行動することがなくて…。それで何となく「大学が楽しくないし、つまらないな」という感情が湧き上がっていました。

将来の夢を見つけた学生団体での経験

ーでは、何がキッカケで今のようにアクティブに活動するようになったんですか?

転機は、大学二年生の時にある先輩が「NPO法人ドットジェイピー」という学生団体に誘ってくれたことです。主に若年層の選挙投票数を上げるための選挙啓発活動をしていて、20年以上の歴史ある団体です。しかし、そのような長い歴史がありながらも周りに全く認知されていないことに驚き、将来は情報を届ける仕事がしたいと思うキッカケになりました。

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当初は千葉支部で活動していたのですが、私の地元である栃木支部がなかったので私が代表となり、半年ほど時間をかけて創立しました。また、現在は国の自治体と若者を繋ぐ架け橋のような存在になりたくて、未来自治体ユニットマネージャーをしています。未来自治体ユニットとは、30年後の自治体の理想像を一般の人に考えてもらって、それを市長さんの前でプレゼンをする活動です。実際にコンテストで出た案が、自治体の市政に取り入れられたこともあるんです!

ー代表やマネージャーなどの役職も経験して、学生団体での活動がとても充実しているのが伝わります!そこまで打ち込めた理由などありますか?

メンバーが好きだったから続けられたのだと思います。大学の垣根を超えて色々な人と活動することができたのが刺激的でした。とにかくメンバーがみんな一生懸命で、この団体出身で起業している人も多いのも納得です。

また、政治家さんを含め関われる人の数がとても多かったり、学生だけで企画・運営までできたりする裁量権の大きさも魅力的でした。

ー大学以外の人と関わることは大事ですよね…!一番印象に残っている仕事はありますか?

栃木支部の代表や未来自治体ユニットマネージャーなど、所謂リーダーとして活動した経験です。実は、中高時代などはリーダーになるようなタイプではなかったのですが、学生団体では代表をやらして頂くことが多いです。

この経験を通して、傾聴力やメンバーの意見をまとめる力がつきました。以前は自分の意見しか気にしていなかったのですが、リーダーという役職につくことで周囲の意見をとても大事にするようになりました。多くの場合、メンバー全員の意見は通せないけれど、話し合ってみんなが納得できるようにしようと心がけています。

キッカケはスーパーに行った時の冊子

ー中嶋さんはラジオパーソナリティもやられていますよね。

はい。地元のコミュニティFMミヤラジでのラジオパーソナリティとして、基本的に週4回、朝の7時から9時まで働いています。話す内容や音楽も自分で決められるのでやりがいがあります。

この仕事を見つけたキッカケは、スーパーに置いてあった冊子です。ラジオ局の募集が書いてあり、18歳以上ならOKだったので応募しました。学生団体の経験を通じて、ひとに情報を伝えることの大切さに気付いたので、発信する仕事を経験してみたかったのです。

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ー早朝で出勤頻度が多くて驚きました。現在コロナウイルスが世間を騒がせていますが、それでも出勤していますか?

はい。ラジオの仕事って、むしろ災害の時こそ活発になるんです。何か災害が起きると夜中の3時まで放送することもありますし、コロナで大変なときこそ正確な情報を伝えなければならないと思っています。例えば、自粛制限が出て困っている地元の飲食店を応援するために、各店舗の営業時間の変更やテイクアウトの情報収集をしてラジオで伝えています。

これに限らず、普段からニュースはしっかり見ているし、地元のネタ集めは欠かさないようにしていて、全てノートにまとめているんです。漢字の読み方にも詳しくなりましたし、これらの積み重ねのおかげで就活の面接で話すのが怖くないです。むしろ、面接で「どのニュースを言おうかなぁ」と悩むくらいです(笑)

ー確かにラジオの仕事をしていたら、話すスキルが身に付きそうですよね。学生団体にラジオパーソナリティまで、どのように両立できているのでしょうか。

実は、このほかにもPoliPoliという政治プラットフォームを運営する会社や、株式会社Moffというヘルスケア・サービスを提供する企業でもインターンをしています。

これら全てを両立できている理由として、時間の使い方が上手いからだと思います。大学までの通学時間が2時間かかるので、いつも電車の中で情報収集や勉強をしてます。また、ラジオのために強制的に早く起きれるので一日を有効に使えていますね。

後輩へメッセージ

ー最後にこれから大学生活を充実させたいと思っている後輩にメッセージをください。

総括的に見て、私は大学生活の経験を通じて将来の土台を作れたように思います。一つアドバイスとして言えるのは、長期インターンをもっと早くからすれば良かったということです。大学一年生の時から始めていたら、より経験も深く濃くなっていたように思います。

また、私の学部は国家資格である管理栄養士の資格が取れる学部なのですが、実際に色々な経験から自己理解をした時に、管理栄養士の仕事は、私のモチベーションの「人と同じは嫌だ!」にマッチしませんでした。なので、今は全く関係のない仕事に就こうと考えています。

なので、もし学部に縛られて将来の視野が狭くなっていると思う方がいたら、思いきって外の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。もしかしたら意外な自分を発見できるかもしれません。


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