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ハッピーとは、なんのことだったか

晴れないニュースがねっとりとまとわりついて、すべてをお天気のせいにしてしまいたい。空気を読んだり我慢をしたりすることが正義、というような日常は思っていたよりも長く続いていて、はて、この状況下でもウキウキワクワクハッピーにやっている人っているんだろうか?

辻利の抹茶、蟹のお雑炊、鳥の串カツ、生の汲み湯葉 ... 

ラブリーサマーちゃん『私の好きなもの』

と、ひたすら好きなものを連ねて歌う、ラブリーサマーちゃんの『私の好きなもの』という曲を思い出す。可愛いんだこれが。自分バージョンも考えてみるけど、私の好きなものってなんだっけ? ハッピーに満ち足りている日々って、どんなものだったっけ? と、自分の好きなものが咄嗟に出てこなくてちょっと焦った。大好きな人とも、大好きな場所とも、あまりにも長く離れているせいで、ラブリーでハッピーな感覚まで鈍っていたように思える。

青空の下でビールとか、沢山の人で賑わう縁日(マスクをしなくてもいい、かつてのあれ)とか、遠くに聞こえる盆踊りの太鼓の音とか、スーツケースを引いて歩く空港とか、次はいつ台湾へ行こうかなあとカレンダーを見る時間とか、あっという間に時が過ぎる大好きな人との飲み会とか、海辺の街のパンケーキとか、クリスマスのディズニーランドとか。じわじわと噛みしめる幸せ… みたいなものではなくて「ハッピー!」って大きな声で叫びたくなるようなもの。妄想だけでも救われる。

ハッピーとはなんのことだったか忘れてしまわないように、毎日における「大好き」の比重をほんの少しでも上げていく。そうやってウキウキワクワクの感覚を研ぎ澄ましていかなければ。いつもの初夏なら自然にできたことだけど、今年はね、意識的にやらないとダメな感じがするんだよね。


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