見出し画像

4歳娘の習いごと(チアダンス)のコスパが期待以上だった

いやそもそもね、子どもの習いごとについてメリットやらコスパを語るなんて不躾なことだと思うんですよ。習いごとっちゅうもんは本来、子どもの可能性を広げる、成長機会を増やす、新しい出会いや体験、などを考えて親が提供するものであって、それによって家族みんなで得をしようとか、そんな。そんな……!

という前置きをおいた上で張り切って書きますが、4歳の娘がチアダンスを習い始めて1ヶ月。つい先日、初めてのステージを終えて、その感動がいろんな意味で期待を超えていたのでこの気持ちを記録しておくことにしたよ。

自分をアイドルだと思い込んでる&歌って踊るのが大好き! な娘。昨年保育園の運動会で披露したチアダンスが驚くほどにキレッキレで(小さい体で目一杯に動くから余計にそう見える)、これはなにかパフォーマンス系の習いごとをやらせたいな、と。

同学年の女の子たちは圧倒的にバレエに通っている率が高いのだけど、お調子者で元気いっぱいキャラの娘とはちょっと雰囲気が違う気がする、、、と悩んだ末に見つけたのがチアダンス。大体どこの教室もチア経験者の20代ぐらいのお姉さんがコーチとなっていて、レッスンは元気な挨拶にはじまり、柔軟運動、ポーズの練習、振りを入れた曲を仕上げる構成。いざ体験に行ってみると、初心者でもついていけるシンプルでポップな動き、弾ける笑顔、大きな掛け声に、娘も私も「求めていたのはこれだ!」となった。

誰かを応援する、みんなに元気を与える、というチアスピリッツが気に入ったし、華やかなポンポン、短いスカート、揺れるポニーテール、誰がどう見てもかわいいっ…! 家で動画を見ながら一人で踊っていても楽しいんだろうけど、まわりと動きや掛け声をピッタリ揃えることで様になるチアダンスは、団体競技としての魅力もすごくある。

そんなわけで始まった週に一度のレッスン。本人も嬉々として通っていたのだけど、なんとわずか一ヶ月で、明治神宮球場で行われる 全日本大学野球選手権 決勝戦でのパフォーマンスがあることを知らされた…!(所属している系列スクールの生徒が合同で出場する)

習い始めて間もないけど大丈夫? と思ったが、娘は必死にお姉さんたちに食らいついて練習していたし、なにより「チアとは本来こういうもの」を早めに体感できるのも悪くないと思って参加を決意。そしてここで初めて「チアダンスを習わせるメリット」を体感しまくる。

なんせ、本気のスポーツ観戦とセットなのだ・・・・・・!(今さら)

青山学院大学 VS 早稲田大学

いや〜 完全に盲点でした。これは兄弟がいる家庭にとってはなかなか重要なことで。兄からしてみると、妹のダンスの発表会なんて「だりー」となりそうだけど、7歳の息子は人生初の球場での野球観戦が決まり、数週間前からワクワクしていた。会場の電光スコアボードを見て「あれテレビで見たことある!」と興奮。今回はたまたま野球だったけど、アメフトやサッカーなどその時々によってパフォーマンスする種目も会場も変わるらしい。

観戦したのが大学野球だったので、ブラスバンド、大学の応援団、チアダンスなどの準備が始まり、観客席には応援用のメガホンが配られ、なんかもう祭りが始まる感じがすごいよ…!

ウォーミングアップする球児を眺めながら、売店で買ったかき氷を食べる息子

そして私は、娘を先生たちとの集合場所まで送り届け、観戦席へ移動!

現場入りする娘。通い始めて1ヶ月未満とは思えない堂々ぶり

ここから子どもは先生たちにお任せなので、快晴の空の下、突然やってきたボーナスタイム! 「え! ビールとか飲んでもいいってこと!?」野外で飲むビールの美味しいこと。久しぶりの感覚に、おかわりまでしてしまった。娘のチアの出番のことをうっかり忘れそうになる。

これはもう、フェスですよ

そんなこんなで、待つこと数十分。ようやく娘の出番!
大きなサイレンの音を受けて、グラウンドの端っこからダッシュで駆けてきた子どもたちは総勢300名超え…!(すごい)

ピシ! とスタート前のポーズ。かっこいい〜!

関東エリアの各教室でそれぞれに練習してきたキッズたちが、巨大な会場で一斉に同じ振り付けを踊る。この規模感で同じダンスを踊るって、大規模な運動会みたいなものかね。音楽がスタートすると同時に、みんな体をめいっぱい動かして踊り、「レッツゴー! あおやま!」「レッツゴー! わせだ!」と元気なキッズたちの声が球場に響きわたる。

これに元気もらえない球児います????

一曲だけなので、演技はほんの一瞬。最後のポーズをびしっと決めたあとは全員がダッシュで速やかに退場した。広いグラウンドから見上げた景色、球場にいた無数の観客から受けた大きな拍手、子どもたちはどんな気持ちだったろう(あー泣きそう)。

なんかもう、すべてが青春〜! 青学、2連覇おめでとう!

これまでスポーツ観戦とは無縁に生きてきて、明治神宮球場に行くことも(好きなアーティストのライブとかがない限り)一生ないと思っていたけれど。初めて観戦した臨場感あふれる野球の試合は、会場一体となるコールが楽しいし、真横に聴くブラスバンドの生演奏にわくわくするし(そうわたしは元吹奏楽部)、点を決めるたびに会場が沸いて、とても楽しかった。娘のチアダンスのおかげで、息子や義母も含めて、みんなで貴重な体験ができたように思える。

自分の演技を終えて合流した娘は、フランクフルトを頬張りながら大学生のチアのお姉さんたちを憧れの眼差しで見ていた。さすがに炎天下だったので試合途中で離脱したんだけど、帰宅してからも「いや〜 良い経験だったな〜 良い習いごとに出会えたもんだな〜」と噛み締めてしまうほどだった。

娘よ、貴重な体験をさせてくれてありがとう!!!!!

それにしても、自分が子どものときって「チアダンス」なんて習いごとなかったよね? 今回、娘を通わせるにあたりリサーチしてみると、近所だけで5箇所以上のスクールがあって驚いた。流行ってるんだね。英語のレッスンにこだわる教室や、地域のお祭りなどでの発表会に重きをおく教室など、多種多様。我が家は「試合の現場に出る機会が多い」ことを軸に選んだけど、子どもの性格や伸ばしたいスキルを鑑みて、色々と体験に行ってみるのもおもしろそう!

誰かを応援するのも、誰かに応援されるのも、嬉しいよね。
自分のことが大好きでたまらない娘が、ずうっとそのままでいられるように、わたしも最前線で娘を応援していきたい。

歌って踊るのが好きな子にも、兄弟がいるご家庭にも、フェス好きな親御さんにも、チアダンス、大変おすすめですよ!

この記事が参加している募集

#子どもに教えられたこと

33,104件

#スポーツ観戦記

13,615件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?