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我慢なりません、現役教師が「不登校の闇」を暴きます。

今、巷では「不登校ビジネス」という言葉が飛び交い、その多くは、「高額の費用を求められながら、十分なサポートが得られない」いわゆる「ぼったくり商材」のような意味合いで使われています。
SNSでも「つらくても、不登校ビジネスにひっかからないで!」というような警告をよく目にします。

もちろん、現役教師の私としては、世の保護者さんにはそのような「ぼったくり商材」を掴んで、つらい思いをしてほしくはありません。
しかし、一部の悪質なビジネスマンのせいで、「不登校の悩みの解決には、ビタ一文払わず、一人で解決するのが正しい!」と偏った、誤った見方にもなってほしくないのです。

たとえば、ダイエットサポートなどでも、同じことが言えます。
ダイエットサービスの中にも、確かに「ぼったくり」…たとえば、市販で数百円のサプリを、袋だけ変えて、高額で売りつける…そういうことをする悪質なビジネスマンは、残念ながらいます。

しかし、だからといって、「お金を一銭もかけず、全て自己流で行う」のがベストかというと、それは違うんです。
本当にベストなのは、「よきサポートサービスを利用する」ことだというのは、きちんと理解しておいてほしいのです。

では、利用すべき「よきサポートサービス」とは、どう見抜くのか?という話。
最も大事なのは「サポート対象本人」が「このサービスが掲げるゴールは素晴らしい!ぜひ頼りたい!」と心から思えるかどうか、です。

これは、ダイエットと教育の最たる違いとも言えますが、教育においては、「サポートを受ける者」と「サポートを申し込む者」にズレが生じることが多いです。
(「サポートを受ける者」=子ども、「サポートを申し込む者」=親、のパターンが多い。)

ダイエットでは、この現象はほぼ起こりません。「ライザップが掲げるゴールに賛同するのも、ライザップのサポートを受けるのも、ライザップに申し込むのも、A子さん」です。だから失敗が起こりにくいのです。

逆に言うと、教育ではこのズレがあるせいで、致命的な失敗がよく起こります。
たとえば、「自分のペースを大切に!」をゴールに掲げる、「不登校支援教室」を見学。
「ウチの子ってほんとマイペース…と思っているお母さん」から見ればスタッフも優しそう、教室もきれい、生徒たちもなんだかイキイキしていい雰囲気…「あぁ、ここが掲げるゴールはピッタリ!ここに頼りたい!」と思ったとします。

しかし、よく考えてください。その「支援教室」の「サポート対象」は誰か?…お子さんですよね。

つまり、値段やクチコミどうこうではなくて、この場合なら、「お子さん本人」が「自分のペースを大切にしたい!この教室に頼りたい!」と心から思えるかどうか…それが「お金をかけてでも利用すべきサービスかどうか」の見極めの最重要項目なんです。

ここを見誤ると、だいたいは失敗に終わります。「この塾なら、すごくいい雰囲気で、子どもを導いてくれると思って、入学金も一括で払ったのに……結局子どもが行かないんです…」このような話は、山のように聞いてきました。

そしてこうなると、最終的には子どもに失望感や苛立ちも覚えてしまうはめになり、親子関係もこじれます。
「高いお金を払ってやったのに!」「じゃあアンタは何ならできるのよ!」というふうに…しんどいですね。

だから、例えば「〇日間で、再登校!」というゴールを掲げるサービスなんかは、私に言わせると、正直……要注意です。

なぜなら、
「再登校するのは、誰か?」→子ども本人
「サポート対象は、誰か?」→保護者
…もうこの時点で、ズレが生じているからです。

「ゴールが子ども本人のこと」であるならば、「サポート対象」も子どもであるべきです。そしてその上で、子ども本人が「〇日でまた学校に行きたい!」と心から思っている場合でないと、「最適な投資」とはいえません。

ただ、教師歴約10年の私からぶっちゃけると、不登校の子を何人も担任してきて、「◯日間後には学校に行けるようになりたい!」なーーーんて、子ども自身が「心から」思っているパターン、は一度も見たことがありません。

というか、子ども本人が「とにかく早く学校に行きたい」と、心から思っている場合は、大人が何もしなくても学校に来ます。
骨折したクラスのお調子者がそうです。こちらから見ると「大丈夫!?いける!?」という状況でも「平気っすよ~早く学校来たかったんで!」てな感じで来るんです。

今日お伝えしたことは、正直、教育熱心な親御さんでも分かっていないケースが多いです。

「不登校への投資は、全てぼったくりで怪しいから、すべきではないよね」
「だから、不登校の悩みは、母親一人で解決すべきだよね」
「実際見て、なんとなくいい雰囲気だったらお金をかけていいよね」
…このように捉えている保護者の方は非常に多いです。
しかし、本当はそうではないんです。

真実はすでにお伝えした通りです。これを読んでいる方は、フラットな目で、世の中のサービスを正しく吟味してください。


また、私の運営しているLINEでは、主に不登校や五月雨登校でお悩みの親御さんに向けて、保護者が知るべき情報や考え方を発信しています!

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