ネットトラブルの際のおすすめ本3選。

発信者情報開示請求、発信者との交渉、慰謝料請求の為の民事訴訟、をするにあたって読み込んだ本がこちら。

①    インターネットにおける誹謗中傷法的対策マニュアル(第3版)
(著)弁護士 中澤佑一

弁護士法人戸田総合法律事務所の中澤先生。
誹謗中傷等やネットでのトラブルを専門に扱う先生で、著書も多数出版。
この本は基本的なこと(何が権利侵害にあたるのか、開示請求の対象になるのか)から、実務として実際に任意請求・裁判上での請求で使える書式、各プロバイダの特徴、その他諸々しっかりと書いてあるため、迷ったらこの本。この本1冊しっかり読み込めば、開示のアレコレは大体理解できます。
且つ、書式も豊富にあるので、こちらを参考にして請求を進めることも可能です。




②    インターネット権利侵害 削除請求・発信者情報開示請求“後”の法的対応Q&A
(著)弁護士 深澤諭史


 服部啓法律事務所の深澤先生。
 深澤先生も言わずと知れたネットトラブル専門の先生。著書も多数あり、ツイッターでも非常に有益なことを発信しておられるので、勉強になります(noteでの解説、あれが無料とは素晴らしいサービス精神)。
 各言う私も開示後の発信者との交渉について先生に法律相談しましたが、非常に分かりやすく話して下さり、親身になってくれる先生です。被害者側だけでなく、加害者(書き込みした)側の弁護も多数扱っておられるため、非常に長けている先生と思います。先生の紹介が長くなりましたね(笑)
 この本は、題名通り「開示請求後」の対応・交渉について詳しくQ&A方式で書かれています。開示がうまくいった暁には、この本を参考に「示談」するのか、「民事訴訟で慰謝料請求」するのか、どのように「被害回復」するのか、「刑事告訴」するのがおすすめかと。





③    発信者情報開示請求の手引きーインターネット上の名誉毀損・誹謗中傷等対策―
(著)電子商取引問題研究会


こちらは、とにかく判例の記載が多い。とにかく多い!
開示請求に関しての判例から、損害賠償請求の判例。恐らく数百件以上の判例が簡潔に載っているので、読み応えがあります。
また、①と同じく、仮処分申立や開示請求等の実務で使える書式が数件載っています。書式は①の方が多いから、判例を読み込みたい人、何が権利侵害にあたるのか、実例を学びたい人にはこちらがおすすめ。




以上3冊、しっかり読み込み勉強し、運よく(?)「開示され」、慰謝料請求に関しては150万全額容認完全勝訴し、刑事告訴し、発信者に「名誉毀損罪」という刑罰がついたのです。
 
 
 
 
 
繰り返しますが、私は弁護士ではありません。
法学部出身、大手企業勤務、司法書士取得のため勉強中のアラサーOLです。
 
 
決して本人訴訟を進めているわけではないです。
金銭的に余裕があるなら、信頼できる弁護士に依頼することが一番。
ただ、どうしても余裕がなく、だけど泣き寝入りはしたくない方へ少しでも参考になれば。



あくまでも参考に。
開示が100%上手くいく保証はできません。
 
 
 
 
 
言論の自由はそのままに。
この世から卑劣な誹謗中傷やネットトラブルがなくなりますように。
 
 
 
 
Rei

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