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ボーイズ - 男の子はなぜ「男らしく」育つのか - 今月のBOOK REVIEW|REING Library vol.1

📕REING Library

REINGから皆さんへ、本の贈り物です。

小説だったり、ノンフィクションだったり…ジェンダーに関するものだけでなく、背中を押してくれた本、辛い時寄り添ってくれた言葉などなど、毎月1〜2冊、REINGのメンバーがお気に入りの本をピックアップします。

REINGが主催するコミュニティの中でも、「ジェンダーについて知りたいけど何から始めたらいいかわからない」「アカデミックな本はたくさんあるけど、どんな本を読むのが自分に合うのかわからない」という声を聞きます。REINGを運営する私たちも日々学びながらジェンダーイシューに取り組んでいるところです。わたしたちに影響を与えた本をシェアすることで、みなさんと二人三脚で一緒に歩んでいくヒントを見つけることができたなら…そんな思いを込めて本を紹介していきます。

本って、わたしたちの世界を少しだけ広げてくれたりする。

ぜひ、わたしたちの頭の中を覗きに来てください🌷

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📕今月の本📕

邦題「ボーイズ - 男の子はなぜ「男らしく」育つのか」(原題:Boys: What It Means to Become a Man)


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自身も男の子の母親であるジャーナリストが記すノンフィクション。この社会で「男らしさ」がどう形成されていくのか、「スポーツ」「ゲーム」「sex」といったマスキュリニティ(男性性)を代表するようなトピックスを切り口に、自らの経験だけでなく、インタビューや様々な調査から得られたデータを用いながらフラットな視点でわかりやすく解説する。

賃金格差など目に見える不利益をもたらす「女性らしさ」のジェンダーステレオタイプに比べ、そうではない「男性らしさ」のそれは問題視されることが圧倒的に少ない。しかし、ジェンダーステレオタイプに苦しめられきたのは女性だけではなく、シス男性もジェンダー問題の当事者なのだ。攻撃の対象になることを恐れ、暴力的で我慢強い「男らしさ」を追い求める彼ら。周囲からのプレッシャーに苦しみながらも平然を演じなければならない彼らは、実は誰よりも孤独な存在なのかもしれない。  

この本は私にとって、普段感じる男性の暴力性の背景にあるものを言語化し、自分の中にある無意識なミサンドリー(男性嫌悪)的態度を見つめ直す助けとなっている。例えばお会計の時、sexの時、以前より男性に対して「男らしさ」のプレッシャーを与えないよう配慮するようにしている。些細なことに思えるかもしれないけれど、そうした小さな配慮の積み重ねが男女が共に歩み寄り、ジェンダーに与えられた社会的な役割から解放される一歩になると、私は信じている。


(レイチェル・ギーザ著 / 冨田直子訳 / DU BOOKS / ¥3,080)

Recommender: OCHIBA🍂

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Writer : Ai O’Higgins
Editor:Yuri Abo

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