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自分の心の声を聴けているか

高校生ぐらいのとき、一人っ子の私が家族3人でどこかに遊びに行く時に感じた、居心地の悪さ、退屈感を、今でも覚えている。家族との仲は悪くなかった。思春期の娘だから、父親とはあまり話さないけれど、母親とは友達のような関係だった。それでもやはり、同年代の友達と遊ぶようにはいかない。家族3人での休日のお出かけがむなしい、そんな風に感じる時代があった。

私は都内の中高一貫校に通っていた。自宅から電車とバスを乗り継いで、一時間はかかった。だから、というわけではないと思うが、中学高校のとき、週末に気軽に遊べる友人がいなかった。部活の友人はいたし、塾にも通っていたし、クラスで一人ぼっちというわけでもなかったけれど、学校外でも行き来するような友達はいなかったのだ。女子校で、奥手だった私には、彼氏もいなかった。

そんな自分が嫌だったのだ。本当は同じ年ごろの女友達と買い物に行ったり遊びに行ったり、男の子とデートしたりしてみたい。雑誌で見る同年代の子たちは、そんな風に放課後や週末を過ごしてるじゃない。私はなんてダサいんだろう。そんなことばかり考えていたんだと思う。

でも、本当に世間一般の同年代の子たちと同じようなことに、私は興味があったんだろうか?ただ、表面的にはちょっと華やかに見える世界に、目を奪われていただけじゃないだろうか。

外側に見えている、ちょっときらきらした世界に憧れてしまうことって、どんな年になっても、どんな環境にいたとしても、ある。たとえばバリバリ働くキャリアウーマン(死語?)とかワーママ達、おしゃれなママ友達のグループ。はたまたSNSでたくさんのフォロワーに囲まれる発信者など...。

とても、気になってしまうことが、ある。

だけど、そういう時は自分の心に尋ねてみた方がいい。私はそこに行ったとして、本当に満たされるの?って。一体何を求めているの?って。

「あんな風になりたい」という憧れのように思えることも、紐解いてみるとただ勝手に相手に勝負を挑んで、勝手に負けて悔しがっている、っていうことがある。勝ち負けの世界。優越感の反対。劣等感。

本当に見るべきは、自分の心の中。答えはいつもそこにある。私はすべて持っている。不足感や欠乏感からの憧れでは、目がくらんで何も見えなくなる。

私を満たせるのは、いつも、私だけ。

私を満たすには、私の心の声を聞くだけ。

(この記事は「よさカードと言葉を紡ぐ30days」と題して「自分」をテーマによさカードを引いて感じたことを書くシリーズの8日目です。
今日のカードは良さしつもんカード
「自分を満たすために何をしますか?」
でした。)

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