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甥っ子のバレンタイン♡

バレンタインデーが近づくにつれて、我が家では甥っ子が学校でチョコレートをもらって帰ってくるかどうかが話題になっていました。

「チョコレートもらえそう??君の事をすきそうな女の子はいないの?」

「わからん。」

「これまでチョコレートもらったことある??」

「ない。」

「今年はもらえたらいいね~!!」

「うん。」


相変わらずの語彙力のない会話ですが、少なからず甥っ子自身も期待していそうな気配があります。もしかして、仲良しの女子がいるのでしょうか?

今年のバレンタインは日曜日だったため、チャンスは週末の金曜日か、一日遅れの月曜日。いよいよ迎えたバレンタイン直前の金曜日。甥っ子が帰ってきて、もしチョコレートをもらってきたら、飛び跳ねて喜んでしまわないようにクールに「よかったね~」と言うくらいに留めておこうとイメトレしながら甥っ子の帰宅を待ちました。

帰ってくるなり我慢できずに聞いてしまう叔母ママ。


「おかえり~!学校どうだった~?」

「普通。」

「チョコもらえた??」

「いや。」


残念~!!そうか、でもまだチャンスはある。月曜日にもらえるかもしれないぞ!!

そして迎えたバレンタイン翌日の月曜日。この日は夫も一緒に夕食の食卓を囲んでから聞いてみる事に。甥っ子は長身で顔だちもスッとしているので、女子にモテないわけがない、と私より夫の方が甥っ子への期待値が高いのです。

夫「あ、そういえばチョコもらえた?」

甥っ子「いや。」

夫「本当か~!?もらったけど、恥ずかしいけん、内緒にしとるっちゃないとや??」

甥っ子「いや、本当にもらってない。なんか、女子は”友チョコ”の交換ばっかりしよった。」(←気にして観察しているのが笑える)

私「なるほど~。女子もまだ恥ずかしいのかもね~。ちなみに友達は誰かチョコもらってないと?」

甥っ子「○○君は、もらったらしい!」

私「あ~、○○君かっこいいし、スポーツも得意だしね~。勉強もできるんでしょう??」

甥っ子「うん。」


しまった!!甥っ子がチョコをもらえなかった理由を羅列してしまったようなもんだ。甥っ子は、まぁまぁかっこいいけど、スポーツも中の下くらい、勉強は下である。甥っ子のスペックではダメだったか~!

夫「お前さ~、学校で下ネタばっかり言って先生にも怒られたんやろ??だから女子にも嫌われとるんじゃないとや?」

甥っ子「あ~、そうかもしれん。(ニヤニヤ)」


そうか、原因はスペックではなく、下ネタだったのか!確かに、学生時代なんて成績悪くても、顔がカッコイイとか、スポーツ万能というだけでモテるものだ。そもそも下ネタ男子の事を好きなんて言ったら、その女子も下ネタ好きな同類扱いされかねない。甥っ子よ!下ネタを封印すれば来年は初めてのバレンタインチョコがもらえるかもしれないぞ!!

「兎にも角にも、この先バレンタインチョコをもらう事があったら、ホワイトデーにお返ししなくちゃいけないから、ちゃんと報告してね~」と伝えて甥っ子の中学生になって初めてのバレンタインデーは幕を閉じました。

それから数日経ちましたが、甥っ子の部屋のゴミを捨てる時に、なんとなくチョコレートの包装紙っぽいものが捨てられていないか覗いていますが、その気配はなし。夫の期待も空しく、本当に甥っ子のチョコレートは私からもらった1個だけだったようです。

甥っ子には今、あの子からチョコをもらいたかった!という意中の女の子はいるのでしょうか?ポーカーフェイスを装って、本当はガッカリしているのでしょうか?なんだか青春っていいなぁ~。

甥っ子よ、早くチョコレートをもらえるドキドキ感を味わえる日がくるといいね~。

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