叔母がカラオケチャンピオンになったら。

私事で恐縮なのですが、この度、福岡の人気バラエティー番組【福岡くん。】で福岡タレントの歌ウマNo1を決めるという企画がありまして、恥ずかしながら私も参加させてもらいました。

テレビで喋るのは慣れっこですが、歌をガチで歌うなんてことはなかったので、過去最高に恥ずかしい企画だったかもしれません。慣れないスタッフさんと強烈な緊張感漂う雰囲気の中で歌い切って、夜遅くにクタクタになって帰宅しました。

「歌ウマの収録してきたよ~。何位だったか聞く?放送日まで聞かないでおく?」

と夫と甥っ子に尋ねたところ、二人とも

「放送日まで楽しみしておくから、結果は言わないで」

との返答でした。甥っ子にさらに尋ねます。

「じゃあさ~、何位だったと思うか予想だけしてみて?」

「1位か2位やろう?」

「へぇ~、結構期待してくれてるんだね」

正解!とか、残念!とか、その場で答えたくなるのをグッと我慢してポーカーフェイスを装います。


それから約1か月後。放送は2週に渡って予選から決勝までが放送されました。まずは1週目の予選が放送された日の夜、甥っ子に

「歌ウマの放送、今日だったよ!観る??」

と尋ねると、

「いや、いい。」

え~!!!!観ないの!??なんで???

ちぇっ。順位予想までしたくせに、つれない男だなぁ。まぁ、反抗期だから仕方がないか。家でみる顔と違う叔母の姿をテレビで観るのが恥ずかしいのか、興味がないのか、どっちなのだろう?


翌週、決勝戦の放送日です。先週の事があるから「観る?」と聞いても断られるかもしれません。そこで、録画していた番組を私の歌唱シーンのところで一時停止して、甥っ子が風呂上りにリビングにやってくるタイミングを狙って奇襲攻撃を仕掛ける事にしました。

予定通りに甥っ子が風呂上りに水を飲みにリビングへやってきたところで

「歌ウマの決勝と結果発表まで5分くらいだから、観てから寝てよぉ~」

と甥っ子の返事を待たずに勝手に再生スタート。「だりぃなぁ~」という雰囲気を漂わせながらテレビを観始めた甥っ子。黙って結果発表まで、突っ立ったまま観ています。私には背を向けているので、どんな表情で観ているのかわかりません。結果発表を終えたところで後ろから声をかけてみました。

「○○君??」

甥っ子は背中を向けたまま、小さな声でボソッと

「・・・おめでとっ。」

おっ!!あ、ありがとうっ!!

甥っ子に向かって、片方の手のひらを高く差し出します。イエ~イ!と勢いよくハイタッチしてくれるかと思いきや、手を合わせるのさえ恥ずかしいのか、指先をトン!と私に手のひらにあてて、「おやすみ~」と立ち去っていきました。リアクション、薄っ!!!!

思春期男子のつれないことよ。。。

いつの日か反抗期を脱した時には、当時の素直な感想を聞かせて欲しいものです。

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